今朝の父。
玄関の土間に仰臥してた。もちろん下半身剥きだし&土間に垂れ流し。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
約1週間ぶりに変な声でた。(前回はトイレに半身突っ込んで全裸仰臥の時)
玄関のカギが空いてる。傍らには杖(四点ではない)。
「あんた、また新聞取りに行こうとしたな!!行く前に転倒したな!」父「違う」
「じゃあなんで玄関の鍵までご丁寧に開けてんの。散歩か?朝の散歩でも行こうってか?」
秒でキレますわ。
来週から検査通院が連続で入ってる。
実は昨日、貼りっぱなしの、
「お父さんはレビー小体型認知症です。パーキンソン病(身体)と認知症に症状が出ます。調子に波があります。○日○日○日○日検査に行き、最適な投薬を探します。が、ベッドから出歩くと転倒リスクが高まります。自分の病状が理解できないなら施設か入院を検討します」
この紙に予約時間を加え、父に見せた。
「この日とこの日はディは休むから。替わりにお風呂入れる日があれば入れてもらえるように頼んでる。ところでこの日はディ帰宅して病院行く?ディ休む?わたしも昼間は仕事でいないからディは行った方がいいと思うよ」
はじめて聞いたような顔をして紙を見る父。
「ずっとあそこに貼ってるけど、お父さん見ないからね」
チラ見して「そっちに置いといて」紙を寄越す父。
父は何事も「認めたくない現実を絶対に認めない。認めたと思ってもかなり歪んだ認知をしてる」。
それで済むことはそれでいい。
が、来週は3日連続検査通院!
誤魔化せる域を越えてる。
父が楽しみに待ちわびてる月曜・木曜のディサービス入浴も休まねばならない。
17日&31日に至っては1日に2回も通院しなきゃいかん。わたし的にも地獄。
18日はディ帰宅後そのまま介護タクシーで病院…いや疲れるかな?でもディを休むにも、わたしも仕事で不在だからな…などなど、
父本人も理解・許諾してないと、クリア出来ない過酷なスケジュール。
しかも「認知症」という言葉は、今までも在宅医の診察時や大病院でガンガン飛び交ってる。だから今更なんだけど…
紙を二度見、三度見‥
多分、認知症という文字に気づいてガン見する父。
「何か質問あればどうぞー」父「‥‥」
なんて一幕があった。母もそうだったけど「自分が認知症」ってこともすぐ忘れるから、知る機会があるたびにショックを受けるんだよね。
そんな翌朝が今朝。玄関尿まみれにして、フルチンで仰臥ですからね。
ブチ切れてるわたしの介助を拒否する父。
父「乱暴にやると、お互い大変だから」
母を呼びつけ手を引っ張ってもらおうとする父。
段差がある土間から、引き上げられるはずがないし、母はいつもポイントがズレてる。
母「それより寒いでしょう~」
尿まみれの土間に毛布だの座布団を置く母。蠢く父は毛布に足を取られ危険度が増す。
「お母さん、今日はディに行く日だから、まずはご飯を食べて。お父さんは自力で這いあがれ」
段差、20センチ弱。
父「それを…それを俺に寄せてくれ」
壁に取り付けた手すり(固定)を自分に寄せろと言い出す父。
「この手すりは動かないよ。手すりまでおまえが身体を起こせよ」
自分に都合がいいように現実を歪めるのは勝手だが、現実は歪まないんだよ。
土間に寝転がるだけではなく、リハパン脱いで排尿。その上に寝れば当然に身体が冷える。
が、このペースでは真冬もやるだろう。
母「死にたいの?」父「かもしらんね…」
「じゃあ、一発で逝けよ!手間かけさせんな!」
そのうちわたしに、
父「そうガミガミ言う方が、おかしいんじゃないのか」
「あ?おめぇが認知症ってこたぁ、おまえ以外は全員知ってんだよ。すでに認知症の薬も飲んでんだよ!少しマシになったかと思えばやっぱりダメじゃんな。出来ないことを覚えられず、8月からずーッと同じ失敗を繰り返し続けてるのが認知症だって言ってんの」
8月は(父が聞きたくないであろう)核心は避け、優しくしてた時期もあった。が、父は「徘徊→転倒→床に仰臥」を続けた。
肯定しようが、現実を突きつけようが無駄。
トイレ(排泄)は本能的な部分として情状酌量できる。8月固執したTV前の椅子は妄想幻視が機動力になってた気がする。
が、「新聞を取りに行く」ってキチガイ過ぎる。
とにかく母に朝食を取らせ、2階で母のリハパンを替えてると母が泣き出した。
母「お父さん、可哀相…」
日によっては「あんな変な人知らない」とか「自分で起きなさいよ」と言い切るんだけど、「寒そう」というのが母のウィークポイントらしい。
一晩でぐっしょり重い母のリハパンを脱がせつつ、フルチンで土間に寝る父をどうしようかと考えるわたし。
「自分で好きで土間に寝てんだよ?わ~た~し~が~!1番かわいそうなの!!!」
母「ええ~○○はどんどん片付けていくから、可哀相とは思えないんだけど」
「は!わたしがもう少し違う性格だったら、毎日泣き暮らしてノイローゼになって倒れてるわ!」
母「そうねぇ(興味なさげ)」
母の着替えを終え玄関に戻り、結局わたしが指示と介助をして父を助けた。
身体も服も尿まみれの父。
まずは玄関に立たせ身体を拭き、リハパン、新しいシャツなどを着せ、車椅子に移乗。
食卓につけ朝食を取らす。
テーブルの上には「お父さんはレビー小体型認知症です」の紙。
「おら、おまえ。おまえのせいでどんだけ大変なことさせてっか理解できてんのか?」
父「出来てる!」
真夏の8月からこれを繰り返し続けて、今は秋。10月。
真冬も新聞を取りに行き、転倒・数時間放置のパターンも充分に視野に入って来た。
仮に外に行き転倒したら、奴は往来に面した玄関ポーチでフルチンになり、放尿するのかな。警察呼ぶかな。
在宅介護はベッドの柵を四方囲ったら虐待。部屋に閉じ込めても虐待。
じゃあ、凍死コースですね???ってな話だよね。
拒食症は「緩慢な自殺」と言われてるけど、父の徘徊・転倒も緩慢な自殺に見える。
父とは血がつながってないけど、母の母(祖母)は自死。従兄も自死。
従妹(父方)も自死。
親族に自死が多いから、父が自死したいなら別にアリだなと今は思う。
従妹は枕元に葬式代として200万置いて死んだ。
そのくらいの準備はして欲しいけど、無理かもね。
で、先ほど仕事を終えリビングに戻った。
この数日、言ってることはイカレテルのに、妙にマトモそうな顔してる父。
ドネペジル5ミリが多すぎるんじゃないかな…。
食事を作り、車椅子に移乗させ、食べさせ、ヘルパーさんが来て…
全部終わったところで、
父「ママ、俺の杖は?」
おまえ、夜に徘徊する気満々じゃねーか!!!!!!!
夕食時に父が車椅子の上で持ち運んだ杖は、リビングの一角に倒れてるけどもちろん無視。
明日の朝、父はどこにいるのかな。
自殺未遂と思えば許せるだろうか。