玄関土間にフルチンで寝る

今朝の父。

 

玄関の土間に仰臥してた。もちろん下半身剥きだし&土間に垂れ流し。

「うわぁぁぁぁぁぁぁ」

約1週間ぶりに変な声でた。(前回はトイレに半身突っ込んで全裸仰臥の時

 

玄関のカギが空いてる。傍らには杖(四点ではない)。

「あんた、また新聞取りに行こうとしたな!!行く前に転倒したな!」父「違う」

「じゃあなんで玄関の鍵までご丁寧に開けてんの。散歩か?朝の散歩でも行こうってか?」

秒でキレますわ。

 

 

来週から検査通院が連続で入ってる。

実は昨日、貼りっぱなしの、

「お父さんはレビー小体型認知症です。パーキンソン病(身体)と認知症に症状が出ます。調子に波があります。○日○日○日○日検査に行き、最適な投薬を探します。が、ベッドから出歩くと転倒リスクが高まります。自分の病状が理解できないなら施設か入院を検討します」

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この紙に予約時間を加え、父に見せた。

「この日とこの日はディは休むから。替わりにお風呂入れる日があれば入れてもらえるように頼んでる。ところでこの日はディ帰宅して病院行く?ディ休む?わたしも昼間は仕事でいないからディは行った方がいいと思うよ」

はじめて聞いたような顔をして紙を見る父。

「ずっとあそこに貼ってるけど、お父さん見ないからね」

チラ見して「そっちに置いといて」紙を寄越す父。

 

父は何事も「認めたくない現実を絶対に認めない。認めたと思ってもかなり歪んだ認知をしてる」。

それで済むことはそれでいい。

が、来週は3日連続検査通院!

誤魔化せる域を越えてる。

父が楽しみに待ちわびてる月曜・木曜のディサービス入浴も休まねばならない。

17日&31日に至っては1日に2回も通院しなきゃいかん。わたし的にも地獄。

 

18日はディ帰宅後そのまま介護タクシーで病院…いや疲れるかな?でもディを休むにも、わたしも仕事で不在だからな…などなど、

父本人も理解・許諾してないと、クリア出来ない過酷なスケジュール。

 

しかも「認知症」という言葉は、今までも在宅医の診察時や大病院でガンガン飛び交ってる。だから今更なんだけど…

紙を二度見、三度見‥

多分、認知症という文字に気づいてガン見する父。

「何か質問あればどうぞー」父「‥‥」

なんて一幕があった。母もそうだったけど「自分が認知症」ってこともすぐ忘れるから、知る機会があるたびにショックを受けるんだよね。

 

 

 

そんな翌朝が今朝。玄関尿まみれにして、フルチンで仰臥ですからね。

 

ブチ切れてるわたしの介助を拒否する父。

父「乱暴にやると、お互い大変だから」

母を呼びつけ手を引っ張ってもらおうとする父。

段差がある土間から、引き上げられるはずがないし、母はいつもポイントがズレてる。

母「それより寒いでしょう~」

尿まみれの土間に毛布だの座布団を置く母。蠢く父は毛布に足を取られ危険度が増す。

 

「お母さん、今日はディに行く日だから、まずはご飯を食べて。お父さんは自力で這いあがれ」

段差、20センチ弱。

父「それを…それを俺に寄せてくれ」

壁に取り付けた手すり(固定)を自分に寄せろと言い出す父。

「この手すりは動かないよ。手すりまでおまえが身体を起こせよ」

自分に都合がいいように現実を歪めるのは勝手だが、現実は歪まないんだよ。

 

土間に寝転がるだけではなく、リハパン脱いで排尿。その上に寝れば当然に身体が冷える。

が、このペースでは真冬もやるだろう。

 

母「死にたいの?」父「かもしらんね…」

「じゃあ、一発で逝けよ!手間かけさせんな!」

そのうちわたしに、

父「そうガミガミ言う方が、おかしいんじゃないのか」

「あ?おめぇが認知症ってこたぁ、おまえ以外は全員知ってんだよ。すでに認知症の薬も飲んでんだよ!少しマシになったかと思えばやっぱりダメじゃんな。出来ないことを覚えられず、8月からずーッと同じ失敗を繰り返し続けてるのが認知症だって言ってんの」

 

8月は(父が聞きたくないであろう)核心は避け、優しくしてた時期もあった。が、父は「徘徊→転倒→床に仰臥」を続けた。

肯定しようが、現実を突きつけようが無駄。

トイレ(排泄)は本能的な部分として情状酌量できる。8月固執したTV前の椅子は妄想幻視が機動力になってた気がする。

が、「新聞を取りに行く」ってキチガイ過ぎる。 

 

とにかく母に朝食を取らせ、2階で母のリハパンを替えてると母が泣き出した。

母「お父さん、可哀相…」

日によっては「あんな変な人知らない」とか「自分で起きなさいよ」と言い切るんだけど、「寒そう」というのが母のウィークポイントらしい。  

一晩でぐっしょり重い母のリハパンを脱がせつつ、フルチンで土間に寝る父をどうしようかと考えるわたし。

「自分で好きで土間に寝てんだよ?わ~た~し~が~!1番かわいそうなの!!!」

母「ええ~○○はどんどん片付けていくから、可哀相とは思えないんだけど」

「は!わたしがもう少し違う性格だったら、毎日泣き暮らしてノイローゼになって倒れてるわ!」

母「そうねぇ(興味なさげ)」

 

母の着替えを終え玄関に戻り、結局わたしが指示と介助をして父を助けた。

身体も服も尿まみれの父。

まずは玄関に立たせ身体を拭き、リハパン、新しいシャツなどを着せ、車椅子に移乗。

食卓につけ朝食を取らす。

テーブルの上には「お父さんはレビー小体型認知症です」の紙。

 

「おら、おまえ。おまえのせいでどんだけ大変なことさせてっか理解できてんのか?」

父「出来てる!」

真夏の8月からこれを繰り返し続けて、今は秋。10月。

真冬も新聞を取りに行き、転倒・数時間放置のパターンも充分に視野に入って来た。

仮に外に行き転倒したら、奴は往来に面した玄関ポーチでフルチンになり、放尿するのかな。警察呼ぶかな。

在宅介護はベッドの柵を四方囲ったら虐待。部屋に閉じ込めても虐待。

じゃあ、凍死コースですね???ってな話だよね。

 

拒食症は「緩慢な自殺」と言われてるけど、父の徘徊・転倒も緩慢な自殺に見える。

父とは血がつながってないけど、母の母(祖母)は自死。従兄も自死

従妹(父方)も自死

親族に自死が多いから、父が自死したいなら別にアリだなと今は思う。

従妹は枕元に葬式代として200万置いて死んだ。

そのくらいの準備はして欲しいけど、無理かもね。

 

で、先ほど仕事を終えリビングに戻った。

この数日、言ってることはイカレテルのに、妙にマトモそうな顔してる父。

ドネペジル5ミリが多すぎるんじゃないかな…。

 

食事を作り、車椅子に移乗させ、食べさせ、ヘルパーさんが来て…

全部終わったところで、

父「ママ、俺の杖は?」

おまえ、夜に徘徊する気満々じゃねーか!!!!!!!

夕食時に父が車椅子の上で持ち運んだ杖は、リビングの一角に倒れてるけどもちろん無視。

 

明日の朝、父はどこにいるのかな。

自殺未遂と思えば許せるだろうか。

 

 

 

 

 

今度は便秘

レビー小体型認知症は自律神経のバランスを崩し便秘になりやすい。

 

だから在宅医も当初から「訪問看護いれますか?」と訊いてくれた。

わたしも父は便秘ではないかと思ってた~慣れないオムツ排泄・ほぼ寝たきりなのもある~から、頼もうとしたら、

父「俺は便秘じゃないから!大丈夫」

 

9月28日の大病院でも、

医師「お父さん、便秘してませんか?」父「してません」

 

わたしもディの日の排便までは確認してない。排泄ヘルパー来訪時にいちいち排泄物を確認する気もない。

本人が快便と思うなら浣腸には抵抗あるだろうし、訪問看護は契約してなかった。

そしたら本日。

 

わたしは昼過ぎから仕事。その前に母と買い物に行く約束をした。

しかし父が意味不明なことをわめいてる。

母「やぁよー汚い。トイレ行けばいいじゃない」

え、トイレ?

父の訴えを要約すれば「うんこしたからオムツ替えてくれ」?

リハパンやオムツに排泄物があるのが嫌な父。「替えてもらえない」不安が増幅すると面倒事が起きるだけ。

しかし、母はまた父がトイレに行けないことを忘れてる。煽るなー!

 

わたしは「オムツやリハパンに排泄」してあれば‥いわゆる介護の領域なら、相手の尊厳を守る為にもオムツ介助に嫌な顔はしない。

 

リビングに行き手袋をつけ、

「あーいいよ。わたしが替えるよ」

父「いやまだしてないんだ」

…してから言って。

「まだなの?今すぐ替えてるから、どうぞしてください」

そこから待たされること30分。

リハパンを脱ごうとする父を「脱ぐな!」と制止しながら待たされ、出たのは小便。時間ロス!

 

行く気満々になってる母との買い物を止めるわけにもいかず、ダッシュで帰宅して仕事。

 

仕事後、17時過ぎにリビングに戻ると、また父が母へ何か訴えてる。

父「俺がすべきことがうんぬんかんぬん…」母「????」

ようは、ウンコだろ。

「あ、いいよ。わたしがやるよ。ウンコしなよ」

また手袋をつける。しかし父のウンコは出ない。夕食も作らねばならない。

「もうわかった。出たら教えて。すぐに替えてあげるから。お母さんはお父さんがパンツ脱ぎそうになったら上げて」

1日24時間しかないのに、父のウンコ待ちしてる時間はない。

 

しかし、ベッドの上で何度も体制を変え、イライラと蠢く父のウンコは出ない。

もちろん母は当てにならず、すぐリハパンを脱いで排泄しようとする父から、結局目が離せない。

「パンツ脱ぐなって言ってんだろうが!」

父「うるさい!」

「うるさいじゃねーよ!ベッドの上にウンコしたらどんだけ手間かかるかわかんねーのか!」

しばらくするとまた脱ぎにかかる。

「だぁらパンツ脱いでクソすんな!」

父「うるさい!」

「ざけんじゃねーよ!シーツ何枚切って捨てたと思うんだ!てめぇの不始末全部写真に撮ってるんだよ!」

父「入口に硬いのがあって出てこない!」

・・・。

「だから訪問看護頼んで浣腸してもらえって言ってたのに、断ったのお父さんでしょ」

父「そんなもの(浣腸)はいらない!」

 

再び蠢くこと30分。

ベッドの上でのたうち回る父。

「なに、お腹痛いの?」

父「いや、痛くはない。でも入り口が‥」

「そういうのを便秘って言うんだよ!もう浣腸するしかないね」

父「…それはすぐ来てくれるのか?」

 

この三連休中日の日曜日に何言ってんの。

ウチはそもそも未契約なんだよ。

しかし、今なら訪問看護契約に同意しそうだからチャンスといえばチャンス。

便秘って弄便の原因になるらしいから訪問看護入れたかったんだよ‥。

あとレビー小体認知症、便秘によって妄想や幻視、せん妄が加速したりするらしい。 

 

在宅医のコールセンターに電話してみた。

在宅医のコールセンター経由、勤務医からのコールバック。

医師「うーん、訪問看護の契約はされてないんですよね…?医師は浣腸は行いませんし、道具もないので」

「そうですよね~。今後訪問看護と契約するという形で、今日看護師さんに来ていただくってことは無理ですか?」

医師「ちょっと訪問看護の方に確認してみますね」「やはり連休中の日曜日ということもあり、今日の今から…とはいかないそうです」

ですよねぇ…。しかも便秘ごときじゃねぇ。

医師「対応策としては、ご家族がドラッグストアで浣腸を購入してみるという手もあります」

 

わたしは明後日の仕事の企画が出来ず悩んでる。

日中から今、父のウンコに付き合わされた上に、この雨の中浣腸を買いに走り、父に浣腸をし、オムツなどを替え、晩飯を作り…

絶対にやらねぇ!

 

5日6日の朝はわたしが堂々たるウンコを処理してる。

7日は…量は分からないけど、洗面所に付いた便を掃除してる。

そもそも高齢者の便秘は思い込みが多いとも聞いた。昨日はディも行ってるし、ディでの大便の状況は把握してないけど、緊急事態ではなかろう。

「あの、連休明けにまず契約する場合は…?」

医師「担当のケアマネさんにご相談ください」

ケアマネさんにも電話してみたけど事業所は留守電だった。

 

「ってなわけで、連休明けたら訪問看護契約するけど、今日は誰も来ません。何事も全て"契約ありき"なわけよ。ヘルパー、ディサービス、在宅医療…わたしがあなた方のために、どれだけ契約結んでると思うの?ウンコでないからって急に飛んできてくれる人はいないから。つか、飯食ったら出るんじゃね?」

 

夕食を作り父と母に食わせる。

そこでふと気になった。

母はマグネシウムを飲んでいたが、あまりにいつも便が付着してるので(リハパンにもベッドにも母にも)、この数日は飲ませなかった。

「お母さんは?便秘してる?」

母「うーん。この数日は出てないような…出たような…」

認知症に聞いたのが間違いだったな。 

 

 

排泄物は健康のバロメーター。

飼い猫に関しては本当にそれ。

ウチの猫は便秘がちだったので、何度もトイレに行くのを全力で応援したりもする。

(あれこれ探し最適なフードを見つけ今は快便。立派なウンコを見るたびに嬉しい)

 

でも、大事な猫と同じように父母の排便を管理する気には全くならない。

嫌な顔せず両親のオムツ替えてやってるだけでありがたいと思え。

 

 

そして、わたし自身も手探りで介護をしてる。

在宅医に電話しても、訪問看護は全く別部署なのか!とか。

ケアマネに訪問看護のことを「医療保険介護保険?」と聴いた時、「在宅医の先生の判断次第」と言われたので、訪看は在宅医を通すのかと思ってたら、判断はケアマネか…とか。

ヘルパーはヘルパーが出来ること。(例えば肛門まわりは触れないとか)

在宅医は在宅医が出来ること。(浣腸はしない。それは分かる)

訪問看護訪問看護が出来ること。

かなり細分化してるんだな、とか。

土日祝祭日対応可もあれば、そうじゃない事業所もあるのか、とか。

 

利用する側にならないと説明を読んでも理解には至らないことばかり。

専門化されてるから細分化されてるし、細分化されてる方が利用者がチョイス出来る利点もあるけど、余力があるときに準備しようとすれば、当人(父)が「大丈夫」と拒む。で、いつも慌ただしい。

 

夕食食べてもウンコが出なかった父は、興奮状態なのかクレチアピンの効きもイマイチ。

明日、ディがあれば「ディの看護師さんに相談しろ」と宥められるけど祝日で休みだし。なんでこんな日に便秘で騒ぐんだよ腹立たしい。

 

明日の朝は大惨事になってるかもしれないし、明日も1日便秘で騒ぐのかもしれないが、もう父の存在すべてが面倒くさい。

 

人間なんて五尺の糞袋。まさにそれ。

 

追記

23時過ぎ様子を見に行ったら、ベッドを塞いだテーブルが避けられ、ベッドに座る父。

ベッドに張った防水シーツ、その上にガムテープで貼ったオムツシートが丸められ床に。床には他にリハパン2枚。

「出たの?」父「出た」

またリハパン脱いで排泄したな。

多分シートに排泄し、ガムテープが取れず防水シートごと丸めたと見た。

「よかったじゃん。すっきりした?」父「うん」

「お尻拭く?」父「いい」

リハパンでケツ拭いて脱ぎ捨てたな。

 

リハパンも防水シーツもそういう使い方するもんじゃないけど、丸まった防水シーツを開く気力も湧かずにまとめて捨てた。

 

これ、こんなんでショートや施設行けんのか??

 

むき出しのシーツというかベッドが目に入る。明日危険すぎる。

仕方なく車椅子をリビングに入れ父を移乗。ベッドにシートを貼り付けた。

再びベッドに移乗させようとするわたしを拒み車椅子でテレビ前に行く父。

 

いや、そんなことのために手間かけたんじゃねーんだけど!?

とキレることも面倒くさい。

 

しばらく猫と遊びながら様子を見る。

タバコを吸う父。火が怖い。

一応クレチアピン飲ませてる。車椅子で寝たらまた床に仰臥だ。ああ面倒くさい。

「おら、ベッド戻るぞ」父「待って!」

テレビのおせち通販の何かをメモる父。

電話もかけられない、ネットもできない父。このメモが活用されることはない。

わたしはこのまま年末年始を迎えるなんて想像もできない。

「‥おせちって、今この家が人を招ける状態だと思ってんの?」

車椅子を強制的にベッドへ。

「あとテーブル。夜中にベッドから降りたら転倒リスクがあるの。骨折でもしたら入院か施設だよ。だからテーブル寄せてんの。動かさないで」

父を移乗し寝かせて、ベッド脇にテーブルを寄せる。

 

どんな気持ちでおせちに反応したの?

久々に文字を書く父を見たよ。

認知症検査で「今の季節も言えない」のに、「もうすぐ正月だ!」ってのは分かったの?

兄や弟家族を呼ぶような、例年のお正月が来ると思った?

まぁ正月は数年前から危うかったもんね。それでも呼んでたもんね。

でも来年その頃は、あんた施設かもしれないよ?

 

わたし的にはディも休みヘルパーさんもいない年末年始なんて恐怖でしかない。

だから「正月までは少なくとも家で父を」なんて全く考えられない。

 

でも習慣だけで生きてる父が、例年通り家族で過ごす新しい年のためのお節を頼もうとするのに、なんか泣けた。

 

自分の気持ち含めた全てが面倒くさくて切ない。

 

 

 

 

 

 

 

父から杖を取り上げた

今朝の父。

 

また廊下の車椅子がリビングに入ってる。

玄関ドアの上下の鍵2つとも、デッドボルトだけが出て、ドアが少し開いた状態で隙間風が吹き込んでる。

四点杖を手にして調子に乗った父、早くも新聞取りに外に出やがった!!!!

ドアが閉まる前にサムターンを廻してしまい、ドアが閉じなかったんだな。

鍵をかけられない母も、さすがに無いパターン。

 

リビングに入ると同時にブチ切れた。

「あんたさぁ、まだ自分の状態わかんないの?夜中にウロウロするんじゃねーよ!ドアも閉じられないのに外に出るな!」

 

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びっくりする父。

いちいち腹立つこの顔。

 

朝食を作りゴミをまとめ捨てていると、父が四点杖を使い自力で車椅子に移乗した。この身体的回復を喜べないのが認知症の怖さ。

「動ける認知症」は母一人で手一杯なんだよ。

 

食卓に来るかと思えば、リビングのドアを開ける父。

「は?なんでドア開けるの?」

父「トイレ」

ぷちっ!

「あんたは認知症だから何も覚えてないんだろうけど、6日前は全裸でトイレに寝っ転がってっから!出来ること・出来ないこと理解できないなら施設な!これも覚えられないだろうから、紙に書いて貼っておくから!」

 

昨夜、

完全に仕事にしわ寄せ行ってるから、在宅介護長くも続けられないと思うけど、施設への切り替え時をどうすればいいか…決めかねてる今。

こんなことを書いてるというのに、

 

「お父さんはレビー小体型認知症です。パーキンソン病(身体)と認知症に症状が出ます。調子に波があります。○日○日○日○日検査に行き、最適な投薬を探します。が、ベッドから出歩くと転倒リスクが高まります。自分の病状が理解できないなら施設か入院を検討します」

 

という紙をプリントアウトし父に渡した。

 

多分、夜間に大便がしたくなりトイレに行ったんだろう。

洗面所にウンコがこびりついてた。

そこまでならわたしも目をつぶって掃除、消毒をすればいい。

生理的欲求やオムツへの抵抗は根強いだろうし、正直、大便はトイレでしてくれた方がわたしだって楽ではある。

 

でも速攻、玄関の外に出てポーチの段差を歩く…「歩ける」と思い込む、相変わらずの認知的ヤバさ。

1つを1回成功すれば「全部出来る」と思い込むのも父のパターン。

3月から繰り返し続け、説明も説得ももうする気になれない。

ドネペジル5ミリ…仕事して…

 

そこに降りて来た母、

母「…お母さんの認知症はどこに出るの?」

「お母さんは主に記憶だね」

母「○○(わたし)の認知症は?どこに出るの?」

「わたしは認知症じゃないよ。ってか一家三人全員認知症だったらマジで家売って施設だわ」

母「じゃあ、○○が独りで背負うの大変じゃない」

い、ま、さ、ら?

 

父は紙を見もしない。

見もしないので、ベッドから見える位置に貼り付けてやった。

1枚じゃ足りない。5枚くらいプリントして、各所に貼りつけてやろうかな。

 

 

という一幕が、朝。

先ほど仕事を終え、夕食を作っているとまたTVを気にし始めた父。

ベッドから起き上がってフラフラとTV前の椅子に座りやがった。

もちろん、椅子を移動させることは出来ない。

TVにも手が届かない、食卓にも届かない位置に座り必死で手を伸ばしてる。落ちたらまた床に仰臥じゃん。

「ちょっと、車椅子(怒)!」

廊下から車椅子を運び、父を移乗させる。

 

実は昼間、仕事中に、

四点杖はディサービスに置いておけばいいじゃん!

と閃き、ディに電話した。

「夜中にトイレだけならまだしも今朝は玄関の外に出てまして」

ディの人「1人じゃ危ないからまだ使用してはいけないと刷り込んだ方がいいですね」

「いや、刷り込んでも無駄だと思うので、ディで杖を預かってもらうことは出来ますか?」

ってことで、帰宅時は四点杖ナシで帰してもらってる。

 

でも四点杖の有無は関係なく「歩けるスイッチ」が入ってしまってるんだろうな…。

 

更にさらに、排せつヘルパーさんにケアしてもらってる最中、

父「杖がないんだけど…」

ヘルパーさん「え?ディに置いてきちゃったの?」

父「…」

 

父「○○!○○!俺の杖がないんだけど」

今更?っていうか、父の頭でやっと「夜の排せつヘルパー」→「夜中のトイレ徘徊(杖が必要)」と繋がったのか?

 

「あぁ?杖?杖は1週間のお試しが今日終わったの(これはホント)。今日から契約だけど、リハビリの先生の指導で、1人で安全に使えるようにならなきゃ持ち帰れないよ」

しれっと嘘をつくわたし。

 

目の前に、

ベッドから出歩くと転倒リスクが高まります。自分の病状が理解できないなら施設か入院を検討します

ってわたしの最後通告が貼ってありますけど、あなた徘徊する気満々ですね。

 

父は元々、特定の食べ物などへの「固執」がスゴイ。

「夜間徘徊と四点杖」が合致する前に対処してればよかった。1度固執したら、クッソしつこそうで今から鬱。

でもこの数日で玄関ドア出てポーチまで降りるほど認知に来てるとは思わなかったんだよな…

 

 

 

要介護4!

こんな出来事があった翌朝(昨日)。

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朝、リビングに行くと父はTV前の椅子にいた。

四点杖買ってから調子乗ってる。が、床に寝てるわけじゃないからまぁ良いか…いいか…

ベッドの上に、堂々たる立派なウンコが載ってる。

全然良くないじゃん(怒)

 

その前日は、ベッドの上で脱ぎ捨てたオムツの中にウンコ。

それは全然OK。

オムツの中にウンコするのと、オムツを外しベッドにウンコするのは天地の差がある。

「ベッドの上にウンコが鎮座してるから」父は椅子に避難したんだな。

前夜は母が床にまき散らした尿を掃除し、朝は父のウンコ。

気力がなくウンコ放置のまま朝食を準備。ディに行く準備もさせねばならない。

 

すると父、四点杖を手に椅子からよろよろ立ち上がる。

目の端で追ってるとベッドに向かい…

「ちょーーーーー!!!!ベッドに寝るな!!!ウンコあんだろうがぁぁぁぁ!!!」

ベッドど真ん中にあるウンコの上に、父が寝るところだった。

 

椅子に座ってる間に、ベッドにウンコしたこと忘れるの?認知症だから忘れるの?

で、デカデカとベッドで主張するウンコをスルーしてその上に寝転ぶの??

 

でもあの惨事が起きた理由が推測出来た。嬉しくないけど。

 

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そして今朝。 

リビングにあったはずの四点杖がトイレ横に。トイレ横のゴミ袋には父のオムツが無造作に突っ込まれてる。

昨夜、浴室乾燥で乾かし畳んで洗面所に置いてた父母の服が、なぜか再び洗濯機の中で洗濯済み。

 

父、夜中に杖でうろついた挙句、車椅子でリビングに帰ったらしい。

 

8月9月の波乱がリターンするのか。リターンて、数日前にはトイレに半身突っ込んで全裸で仰臥してたから、たまたま成功しただけかもしれないが。

 

 

 

そんな本日、父の介護認定は見事に!

要介護4!

だ、よ、ね!

4月の介護認定員、マジ腹立つ。

当時の父の身体も認知も、どう考えても要支援2じゃなかったし!

 

8月30日に抗がん剤止めて在宅医療に切り替えると独断してなければ、未だ父は抗がん剤を飲み、医大に通いながら床に転倒し続け垂れ流してた。

そう考えるとぞっとする。

ケアマネさんも在宅医も、わたしが細かに記録を取り押しつけたり、来訪時に父の奇行を実際にみてるから、ものすごく心配して協力してくれた。

 

介護認定に限らず、

人として普通に死ぬのは大変だな…

 

 

 

ケアマネさんは本日、父の認定結果と母の介護認定見直し調査に来た。

 

そんな今日は母の脳神経外科の診察日。

まずは病院に行き、

「父、レビー小体認知症だったんですよ!!」

なにしに来てんだって話だけど(笑)

 

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医師「ええ…それは…お元気な時を知ってるから、切ないというか、悲しいというか…。お母さん、お父さんに抜かれちゃいましたね」

母「ええ、でもわたしは母みたいに出来ないので(わたしを見る)」

「いや、わたし母じゃないんで。娘ですからあなたの」

母「えっ、そうなの?」

・・・。

先生の「娘さん、無理しないでね」という目線が優しかった。

 

帰宅後、本日15回目の予定宣言を父母に。30秒で忘れる2人。

「いいですか?15時半にケアマネが来ますから」

ケアマネさんが来訪すると、なぜかオムツを替えてくれと要望する父。

「お父さん、ヘルパーさんじゃないよ。ヘルパーさんは夕方でしょ。これはケアマネさん。介護のボス」

父「ああ、神さま」

・・・。

オムツはわたしが替え、母の認定調査。

もちろん、この1週間ほどのエピソードは全部記録して押し付ける。

 

ケアマネさん「でもお母さん、身体はお元気ですものね。とても80代に見えないわ」

喜ぶ母。手をたたく父。

母「そうなの~兄と比べて若いでしょ」

「…いやコレ、兄じゃなくあなたの旦那!」

母「え、そうなの?お兄さんじゃないの?」

・・・。

 

ケアマネさん「まぁ、身体が元気だとそこまで介護認定は上がらないんですよね。あとは認知の方がどの程度か」

「ええ、その辺は全部記録を見てください!」

母「まぁ~わたしは全部、母に任せっぱなしで~」

「あのね、何度も言うけどわたしはあなたの娘!あなたがわたしのお母さん!」

母「えっ、そうなの?」

ケアマネさん「はい、いいもの頂きました!その辺も認定調査でしっかりと。はい」

 

 

そんな母、病院から帰宅した後は「わたしの妹(わたしは1人娘)」を探してた。

夕食時は「ママ」を探してた。

分刻みで「母の独自設定」が変わるので、脳内で何が起きてるのかわからない状態。

 

母の徘徊を防ぐためにも、母のヘルパーを入れたいので、要介護2くらいに上がればいいなぁ。

 

でもまぁ…

「要介護4の父と要介護2の母、双方重度認知症を仕事しながら1人で在宅介護」

となると、それはそれで重すぎるんだけど。

完全に仕事にしわ寄せ行ってるから、在宅介護長くも続けられないと思うけど、施設への切り替え時をどうすればいいか…決めかねてる今。

 

 

洋式トイレの床に排尿する母

今、ついに母が…

洋式トイレの床に和式風に排尿し大惨事勃発!

ダブル排泄テロの毎日。死ぬ。

 

 

一昨日の母は、うんこ塗れのシーツで寝ながら「うんこじゃない!」「手も洗わない!」

意固地さにわたしがブチ切れた。

 

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昨日の母。

起こしに行ったらベッドに盛大なシミ。

「(精一杯優しく)またパンツ履いてませんね?」

母「履いてるわよ!」

確認したらマジ履いてた。が、脱がせたらクソ重い‥。

 

昨日の夕方、入浴ヘルパーさんが新しいリハパンを履かせてる。最近、母の夜間のトイレが減ってるので気にはしてるが、22時過ぎにトイレ行ったのは確認してる。

一晩で、4回吸収するリハビリパンツから漏れる量の尿‥?

 

仕事の前に母のシーツ、布団カバー、防水シート諸々を洗い、触るのも嫌な布団や敷布団を干す。晴れてよかった…と思った昨日。

 

 

そして今日。今朝のベッドは綺麗だった。

が、わたしが仕事開けの夕方に様子を見に行くと、またベッドに大きな尿のシミと少しのウンコ。

…昨日、布団干して全部洗ったのに‥ガックリ来る。マジこういうのホント堪える。

もちろん母はノーパン状態。

切れる余力もないわたし、淡々とシーツを替え、洗い、母が汚しやすい場所にオムツ取り換えシートをガムテで貼る。

「そのズボン脱いで、パンツ履いて」

文句を言う母がズボンを脱ぎ、パンツを履くためにベッドに座ると…うんこが出た。(貼りたてのシートがキャッチしてセーフ!)

「あのね、だからわたしがパンツ履けっていうの。パンツ履かないと、どれだけ大変になるか…わかるでしょ?」

切れない。切れないぞ…と自分に念じた夕方。

 

そして今。22時半頃に2階トイレに入った母がまったく出てこない。

ドタンバタン変な音もする。

スルーするか。いやしかし…。

「ねぇなにしてんの?」母「いやねちょっとね…」

ドアを開けると、床に水。そこに混ざる謎の物体…ポリマー?

母はズボンとリハパンを半分降ろしているが、そのパンツが妙にボロボロ。

履いてるリハパンを千切って、尿まみれの床を拭いたな。(なぜそんなことをするのか。認知症だから)

それを素手で掴んでトイレに投げ込む母。いや待て詰まるから!!!

 

「待って待って待って。色々おかしいですよ。まずトイレから出て…あっ、待って…」

おしっこでびしょ濡れの床を歩いたトイレのスリッパで、廊下に出ようとする母。足元からしてヤバいやん。

 

えーと、椅子と、手袋と、オムツシートと、リハパンと…頭が回らない。

 

先日も廊下に出した母の椅子を引っ掴み、トイレ前に置き、まずは母の全身を脱がせ拭く。その後リハパンを履かせ服を着せる。

その間にわたしは、別スリッパを持ち込み、びちゃびちゃのトイレの床の掃除。

推測するに、トイレに入った母は便座に座らず、床に「昔の和式便所のように」しゃがみ排尿したっぽい。

 

もう、認知症末期だよそれ…

 

床の尿とポリマーをトイレシートでガンガン拭いて消毒していくわたし。

「あのね、うちのトイレはこの便座に座るのよ。しゃがんじゃ駄目よ」

母「違うの、トイレに椅子があったからしゃがんでしまったの」

「いや、その座ってる椅子はなかったよ?あなたが失敗した後にわたしが持ってきたの。失敗と椅子は無関係」

母「そんなことないわよ~」

なんかこう、自分に都合がいいような作話をするんだよねぇ。客観的に見れば全く「都合よくなってない」んだけども。

 

言いたくもないがつい言ってしまう。

「これ…いや…これ…毎日毎日、両親揃ってのシモの始末を回収し続けるの、わたし独りじゃ無理だろ…」

母「わたしもそうおもう♪」

 

最近また疲労がたまりすぎてて、わたしも切れる元気がなくなりつつある。

 

早くも深夜、全裸でトイレ

昨日の朝、全裸&トイレに半身突っ込んで仰臥してた父。

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夕食後に「トイレに行く」と言い出した父へ、わたしがブチ切れた昨日。その数時間後の深夜1時半頃、

「まさかねぇ~」

とふと2階から階下を覗いたら、

 

深夜、早くも全裸&トイレに半身突っ込んで仰臥してる父がいた!

 

  • 日曜の朝7時に全裸&トイレに半身突っ込んで仰臥してる父を発見。
  • 日曜の昼前までかけ自力でリビングに。その後わたしがベッドに担ぎ上げ、1階を拭き掃除。
  • で、翌月曜日の1時半にまた全裸&トイレに半身突っ込んで仰臥って・・・

リピート早すぎて恐怖。認知症、怖すぎる。

 

8月の「TV前の椅子に何度も座り、床に仰臥。1日何度も父を介助し続けた」トラウマもあるし、説得も泣き落としも無駄だと知ってしまってるわたし。

「あんたバカなの?とりあえずパンツだけは履け。あとは自力で戻れよ。ディサービスが来るまで放置だから」

階下に降り、リハパン3枚投げつけた。

 

夕食後の父が車椅子からベッドに移乗できず固まってたように、通常の父はとてもトイレに歩いて行けない。

でも夜間ふとスイッチが入りトイレまで歩いて行き(相変わらず四点杖は使用してない)、スイッチ切れた瞬間に尻を付き、2度と起き上がれなくなるんだろうな。

 

 

レビー小体型認知症で、
「パーキンソン症状で歩けない人も、不穏時は歩けたりする。で、我に帰ると歩けずパタンと倒れる」

 

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これを身を持って経験してる今。

 

ベッドから降りられないように塞いでるテーブルは、蹴り飛ばされてる。

トイレ仰臥を防ぐには、夜間わたしが父を見張り、トイレを阻止し続けるくらいか。

そんなん数日でわたしが倒れるのは目に見えてる。柵で囲むのは虐待だそうだし、どうにもこうにも対応できない。

が。

これから寒くなるし、全裸で廊下に仰臥していい時期ではない。

昨日の朝は、着ていたTシャツを脱いで便座の上に載せてたから、寝る時に服を着せても本人が脱ぐだろう。

それで風邪ひいたら、またディを休んだり点滴打ったり…あ、想像力が拒否してる。

 

鎮静剤2錠飲ませてもいいのだろうか。象の麻酔をイメージする。それとも鎮静剤とかの問題ではなく、サクサク精神科でもぶち込んだ方が良いのか。

 

 

で、明けた今朝。

父はリビングに到達し、普段仰臥してる時は着れないTシャツと短パンを自力で着用してた。寒かったのかもしれない。

 

水分・薬・(寝たまま喰える)今川焼を与え、

「ディの迎えが来るまでそのままだから。今の状況をしっかり覚えてて。今晩またトイレに行ったら全く同じことになるよ」

父「・・・」

覚えねーんだろうな。またやるんだろうな。

 

 

ボーっとして一向に進まぬ母の着替えを手伝いに行くと、またノーパン!

昨日、あんだけクソまみれの部屋でバトルしたのに懲りない…ってか覚えてないのか。

 

母「なんでパンツを履かなきゃいけないの?どうして○○の言うことを聴かなきゃいけないの?」

面倒くさい。

なんとか母を着替えさせ階下に降りると、父が仰臥したままプリンを喰おうとして上半身プリンだらけにしていた。

…朝食にプリン出した戦犯はわたし。でも寝たまま喰うとは思わなかった。(もちろん口には入ってない)

 

ディは断固行かせたいんだけど、ディの日の朝の戦争が激化するばかり。これはこれでキツイ。

 

そして父母揃ったリビング、なんか臭い。

父の便所臭か?母も昨日、汚物に塗れてたしな。介護ってホント汚物・不潔との闘い。「くっせーなおめーら。マジ無理なんだけど」

と消臭スプレーをばらまいたら、母が「無理?じゃあどうするの、施設に送られちゃうの?」と聴いてきた。

そうねホントにどうしようか。このままじゃ破綻は目に見えてる。

…が、匂いの原因が先ほど判明。

父を車椅子移乗させるために介護ベッドのヘッドを起こしたら、ベッド下に使用済みリハパンが2つ隠されてるのを発見。犯人は父か。母よすまん。

 

ディの送迎時、起こしてもらい車椅子に乗る父。

ディの人「今日はどういう状況で床に…?」

多分、アドバイスをくれようとしたんだろうけども…

「あ、夜中にトイレ行って全裸で仰臥してました。行けると思うんでしょうね、妄想で。で、そのまま今朝です」

ディの人「え、トイレに?ご自身で…(絶句)」

アドバイスしようがないよねぇ~。柵で囲うのは虐待ですしね。

 

 

ところで今日は母もヘルパー契約を結び、入浴介助をしてもらった。

母1人で入浴させると、ハイターで髪を洗おうとしたり恐ろしいことになる。

そもそも7月1日の右手骨折以来、週1回ディサービスで入浴。あとは週2でわたしがシャワーを浴びさせてる。

が、父の悪化に伴いわたしにそんな余裕がなくなった。

そしてなにより、母の夕方不穏が激しくなった。

 

ケアマネさんに「母の夕方不穏&徘徊がヤバい。わたしが不在時が怖いから話し相手派遣とかないのかなぁ」と訴えたら、

「じゃあ、入浴介助はどうですか?」

と提案してもらった。

 

入浴自体は気持ちよかったらしいけど、母は「自分も相手のお手伝いをする気」でいたらしい。

タオルなどを準備してる最中も、

「いや、お母さんのお手伝いだよ?」

と念押ししたんだけど。誰かの役に立ちたいんだよね。分かるけど。

しかし、初ヘルパーの母の契約書で「署名」をさせてて知った。

 

母、もう自分の名前も書けなくなってる。

 

いや認知症はムラがあるから…書けるときは書けるはず…どうだろう(汗)

よく「認知症で銀行窓口行っても、名前さえ自分で書ければどうにかなる」という話を聴くけど、母はもう書けないかもね。

 

それが16時~17時。

父のオムツ介助は、今日は18時半。母の入浴介助と同じ人が来る。

 

父「今日は誰も来ない日だな」

「違うよ。さっきお母さんをお風呂に入れてくれた人が、後でお父さんのオムツ介助に来るから」

と言ってるのに…

 

父「俺の風呂の人はまだ来ないのか?」

いや、あんたは今日ディサービスで風呂入って来てるだろうが。

アンタの身体状態&体重の介護者を、ヘルパーさんが自宅の風呂で入れられるわけねーだろうが。

 

昨日、一昨日の夜中はトイレに行き転倒してる。

今日は注意をせず「あなた当たり前にオムツですけどなにか?」的スタンスを貫く予定が、

「お父さんに来るのはオ・ム・ツ・介助!!昨日も一昨日も夜中にトイレ行って床に寝てんだからね。今日の夜は絶対にトイレ行くなよ!行ったらまた朝まで床だから!」

 

フラグ立ててしまったような気もする…。

 

 

 

記憶が半日持たない父母

その後の父。

発見時は7時。何時からトイレに身体を突っ込んでいたのかは不明。

11時半までかけて、リビングのベッド横に到着。

 

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リビングを覗くと、またフルチンの父。ブチ切れかけたけど、使用済みリハパンはベッド脇のビニールに入れていることに気づいた。

 

父のフルチンには2種のパターンがある。

尿をするとすぐにリハパン・オムツを身体から離したい(これが厄介の原因)。

  • 「脱ぐ」→「替えのリハパンが傍にない」パターンと。
  • 「汚れてないリハパンをわざわざ脱いで床へ放尿」パターン。

 

後者がわたしをブチ切れさせるが、前者はまぁ許容範囲。

そして、理性がある時の父は極力「わたしに言われたことを守ろう」とはしてる。施設に行きたくないから。

今、ビニールに入れてるのは、多少の理性が働いたのか。

こういう瞬間が時々あるから「施設入れたる!」と言い切りにくいんだよね…。

 

と、揺さぶられる気持ちを!凌駕して裏切るのが認知症!!

 

今、夕食中に父が車椅子を操り出した。

「え、どこ行くの?」父「トイレ」

はぁぁぁぁぁぁぁ???????

「…今朝、全裸でトイレに半身突っ込んだまま倒れてたの忘れたの?」

「なんで毎日ヘルパー呼んでるか分かんないの?なんでそこにオムツ各種積んであるか分かんないの?」

「あんた立ち歩きが出来ないの。しかも8月からね。今はもう10月なんだけど?」

父「…覚えてない」

「今朝、自分で4時間かけてリビング戻ったことも?覚えてないの?マジで?くっそ写真撮っておけばよかった!!」

時計を見る父。

父「…覚えてない。今は13時か…」

「いや、今18時半!!!!今食べてんの晩御飯!!!」

 

母のアルツハイマーもこの数か月で格段に進行したけど、レビー小体型認知症は更に進行が早いと言われてる。

投薬しててこの記憶レベルじゃ、パーキンソニズムはさておき、認知はすでに末期かもしれないねぇ。

 

 

そんな母、今日はやたら2階にいるので夕方様子を見に行った。

臭い。

シーツが便まみれ。床に落ちたタオルはぐっしょり濡れてる。

「ちょ…くっさ!!!お母さん、それウンコ!あんたまたノーパンでしょ!」

母「ええ~そんなわけないじゃない~」

もちろん、ノーパン。

 

母のタチが悪いのは、

「ウンコじゃない」「漏らしてない」「だから着替えない」「だから手も洗わない」

と反撃して来るところ。

アルツハイマーの周辺症状「不潔」が際立てる上、自尊心が意固地にさせる。

 

叱咤して母と椅子を室外に出し、無理やり手を洗わせ服も脱がす。

シーツなどを廃棄してる間にリハパンを履けと渡す。その間も、みるみる椅子に漏れる尿。

もう排せつコントロールが出来ないのかもしれない。

 

便に関しては、先日母が買って来た「イカ焼き」が敗因か。

「食べ過ぎないで。イカはお腹壊すよ!」

と言ってるのに、母の食欲は止まらない。(結局、わたしが捨てた)

 

 

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こういう時の母の口も止まらない。

手を洗わない、服を着替えない、わたしは汚くない。○○(わたし)のせいで漏れた。○○の履けって言うパンツ履いたから漏れた。

ギャーギャーうるさい。

 

昼間も、父をベッドに戻した後、廊下とリビングが公衆便所臭に。

公衆便所より不潔な1階トイレから父が這って来てるわけで、父の靴下を脱がせ洗濯、床を全部除菌・拭き掃除をしていた。

母はお腹空いた、昼食を作れと横で騒ぐ。

「ちょっと待って。これ終わってから」

母「○○は好きでそういうことやってんのね~。お母さんはそんなことやらないわよ」

「あんたがやらないから、わたしが全部やるわけよ」

という会話があった。

 

夕方も同じく、ウンコまみれのシーツを廃棄し、新しいシーツを張り、母が触ったであろう場所を除菌するわたしを見て、

母「○○は好きでそんなことしてるんだろうけど、お母さんは好きじゃない!放っといて!」

プッチーーーン

「あぁ?じゃあ飯は?飯だけは喰うんか?」

母「ご飯は…まぁね、誰かが作ってくれるんなら食べてもいいわ」

「じゃあ放っておくわ!ウンコとおしっこに塗れたばぁさんに飯を運ぶ物好きはいねぇから!汚物に塗れて死ね!」

耐え難い匂いで窓を全開放してたから、近所に丸聞こえだなぁ。

 

 

で、冒頭の父。

「トイレ行きたいなら行けばいい。わたしは1日に2度もあんな面倒見れない。転倒したら朝まで放置するからディの人に助けてもらえ。それでよければトイレでも何でもご自由にどうぞ」

車椅子で固まる父。

「むしろ、最近シャキシャキ歩いて自分でトイレ行けた記憶あるの?ないでしょ?」

「・・・」

「で、晩御飯は?(半分以上残してる)」父「いらない」

 

いつも大半の食事を残す父。「誰かが作ってくれるなら食ってやってもいい」母。

わたしが仕事の合間、自分が食べなくても三食準備するのは、

「家族構成と日時見当識を忘れないため&父と母が最低限の人の暮らしを維持するため」

でも、やめようかもう。認知症が更に加速しそうだけど、頑張っても加速してるしねぇ~。

仕事場で猫に話しかけてると…

母「ねぇ、お父さん、そこにいてどうするの?ベッドに行けばいいじゃない」

時々、とてもマトモになる母の声が聴こえる。

(ここですぐ絆されるから「施設にGO」の決断が出来ないんだけど)

 

20分後にわたしがリビングへ顔を出したら、車椅子からベッドに移乗できず固まる父がいた。

 

父に動きを指示し、背後から脇を抱えて「せーの」でベッドに転がす。

「ベッドから車椅子、車椅子からベッドに1人でサクサク移動できるようになれば、トイレは是非ご自分で行ってくれや。あ、パンツ替える?」

父「いや、いい(心外!と言わんばかりの父)!」

今日すでに4回ほど替えてるんですけど?

あとね、わたしもアンタのオムツ替えたくて替えてるわけじゃないんですけど?

 

 

そして、明日の朝…またトイレで仰臥してたらどうしてくれようか。