骨シンチグラフィー

色々あり過ぎて間が空いてしまいましたorz

アルツハイマー(母)と認知症グレーガン患者、マジキチ。

 

とりあえず父。

4月12日、泌尿器科前立腺がん)の診察に車椅子介助しつつ同行したわたし。

わたしが父の前立腺がん診察に立ち会うのは、18年の入院時以来。18年は、

 

◇珍しい、悪い顔をした前立腺がん。

前立腺、膀胱、腎臓、骨などに広がってる。

◇骨の転移を調べるため、骨シンチグラフィーを撮影する。(ここまで入院中。骨シンチにはわたしも検査前室まで同行。結果は退院後)

 

その後結果は気になったものの、退院後に尿管理の管を外して以降は父本人が「1人で通院する」。

母の認知症もあり、わたしもわざわざ同行しなかった。

父からも、

腫瘍マーカーも安定してるし、ザイディガも飲まなくていいはず」

的なポジティブな話ばかりだった。

 

とはいえ退院後のタクシーで、

運転手「退院ですか?前立腺?いや~僕も実は前立腺がんで…」

父「俺はガンではないけどね」

わたし「はぁ?何言ってんのガンだよガン」

という会話があったりして、

こいつの認知大丈夫か?診断結果や診察室での会話、理解してる?

と疑念は持っていた。

 

で、2022年4月12日。

付き添った診察室で、血液検査の結果を診てた先生。

「ああ、やはりねぇ…。今回入院されてたと言うことですが」

わたし「はい。腰が痛くて立てなくなりまして」

「じゃあ、今度骨シンチ撮っておきますか」

わたし「え?昔も撮ったアレ?」

医師「そうそう。今回腰痛と言うことですし、血液検査の結果を診ても調べた方がいいと思いますんで」

 

ん?それって??

 

わたし「えーと?それは骨転移してるという意味ですか?」

医師「うーん、血液検査の結果がちょっとね。神経内分泌ガンに近い数値なので。神経内分泌ガンの検査も今回かけたんですけど、今日の今日では出ませんから、骨シンチの結果と一緒に次回の診察日にお伝えします」

わたし「前立腺って内分泌ですよね。でも内分泌ガンではなく、神経内分泌ガンに進行ということですか」

医師「まだ断定はできませんけどね。腰の痛みもあったわけですし検査はした方が」

 

横を見ると父、茫然自失。

そりゃそうだよね。この4年間「ガンじゃない」「または治ってる」と思いつつザイティガ(抗がん剤)飲み続けるというアホな状態だったんだから。

 

わたし「もし神経内分泌ガンだった場合、治療法は…」

医師「普通は化学療法ですが、年齢もありますし…。仮に60代だったら化学療法を勧めますが、この年齢(85歳)じゃあ勧めませんね」

わたし「じゃ緩和ケア?」

医師「いやいや、ザイティガでここまで抑えられてるので、急にそういうことにはなりませんよ」

 

その前に撮影したCTを見た医師。

医師「リンパにも広がってるなぁ。でもこれは前からか…」

 

なるほどね。

4年前に診断された状態から快癒したわけではなく、4年前の状態をザイティガで上手く抑えつつ今まで来てたけど、そろそろ別の状態に移行したわけね。

じゃあ、1度骨シンチも撮り直すべきだな。

秒で理解するわたし。父は全く腑に落ちてない。というか理解してない顔。

 

そもそも「ガンは治ってないし、投薬で管理してただけ」ってことを理解しないと、今の話は理解できない。その説明誰がすんの?わたし?想像しただけで面倒臭くて気絶したくなる。

 

その日は骨シンチと、別日に診察予約を入れ帰宅。面倒なのでなにも言わなかったら、夕食時に、

父「今日の医者は失礼なこと言ってたね」

あ、やっぱり気にしてた。

父「まるで俺のガンが悪くなってるかのような‥」

はぁぁぁぁぁ~(クソでか溜息)

 

悪くなったというより、もともと(一般的な)前立腺がんとは違うんだよ!!!!

 

仕方なくわたしが滾々と説明。

・別に失礼ではない。医師として、身体の中の状態が変わって来てるから、改めて検査をしようと提案されただけ。

・その検査で最新の「診断」をし、診断に見合う「治療」を提案するのが医師の仕事。

・「治療」においても、化学療法など身体がキツイ方法は勧められてない。

 

わたし「わかった?医師は医師の仕事してるだけ」

父「わかった…かも」

 

ここから、父の「骨シンチ受けない」⇔わたし「ふざけんな」バトルが始まる。

 

一度は理解したものの、隙を見ては「骨シンチ検査の説明用紙」を見つめる父。

脳内では様々な妄想が展開してるんだろう。

父「俺はこんな検査受けないよ?」

これを何度聴いたことか。

 

わたしは「(診断のための)検査を受けない」という意味が分からない。その後の「診察(ガンの変異を告げられる可能性)」に怯えるのはまだ分かるけど、父が忌避してる骨シンチはただの検査。

 

もちろん、がん治療はやらない選択肢もある。特に85歳ならわたしは放置を推奨したい。

しかし父は、

「俺は長生きしたいんだ!だからこんな検査は受けない!」

言うこと破綻しとる。

 

ずーっと健康だった人がたまたま健康診断を受け「がん検診行きなさい」と言われたなら、「検査受けたくない」気持ちも分かる。

 

でもおまえはもう4年間がん患者なんだよ(怒)!

 

治療をしたいなら医師の言うことを聴け。

4年過ぎて医師が「中の状態を改めて検査し、治療法を再検討する」というなら、それに従え。骨シンチはただのレントゲンで何も怖いことはない。

今の状態は、ザイディガでは効果がないかもしれない。でも医師が次の治療を提案するには、「今の中の状態を知る」必要がある。

 

この説明で納得するんだけど、数日経つとまた妄想が広がるのか、

父「俺はこんな検査は受けない!」

わたしの気が狂いそう。

 

骨シンチは最初に注射を打ち、3時間後にレントゲンを撮る。

よってわたしも1日潰して付き合わねばならないので、撮らないなら撮らない方がいいんですよ。 

でも「医大の治療は続ける!」という父。

医師は「ザイディガでは抑えきれない状況」と判断して検査す推奨。患者が、

検査しません。薬は今まで通りザイティガを処方してください。

じゃ通用しないと推測するわたしは何度も何度も同じことを父に説明し続けるうちブチギレはじめる。

 

そしてGW前(骨シンチはGW直後)、

父「やっぱり俺はこんな検査~以下同文」

理性ある会話は望めないと判断。

病院のガン相談室へ電話した。

父の状態を説明し、骨シンチを拒否しても治療は継続できるのか?

相談室「うーん、それは先生にお聞きしないとなんとも…。でも治療をしない権利もありますし…」

わたし「それがですね、父は長生きしたいんだそうで。そのために検査は受けないそうです」

相談室「え!長生きしたいなら検査受けないと…」

でーすーよーねー。

相談室「もうGWに入りますし、もしキャンセルなら明日中にご連絡いただけますか?」

 

・・・・・・。

 

聴き取り能力皆無なので、文章ならわかるのか?用紙を打ち出す。

1)長生きしたいなら⇒検査を受け、今の身体の「診断」を受ける。その結果「今適切な処方」を提案してもらう。

2)もうこれ以上嫌な話は聴きたくない⇒検査はキャンセルする。しかし医大の治療継続は出来るかわからない。放置した結果的に、また救急車で入院・1)の検査をすることになる可能性もある。

「今晩考えて、1)か2)を選べ。キャンセルするなら明日中だから」

と父に突き付けた。

 

翌朝。

わたし「考えた?」

父「考えてない」

わたし「キャンセル、今日中だから」

 

昼、同じ会話。

わたし「わたしは17時から仕事だから。今からカレー作るから夕食は2人でカレー食べて」

 

そのまま父は寝始めた。そして夕方になり父を叩き起こす。

わたし「考えた(キレ)?わたしもう仕事なんで!キャンセルするならご自由に。ただし今日中に自分で電話しろ!」

父「…キャンセルしないならどうなる?」

わたし「どうもこうも、もう入ってる予約に対してあんたがグダグダ言ってるだけなんだから、電話しなきゃ当日検査に行くまでよ」

父「じゃあ、行く」

 

甘え????甘えてる????なんなんこいつ??????

わたしは仕事、すべての家事から父母のシモを含む家のこと、介護・医療とのやり取り、全部やってるわけよ。

仕事と父母の通院予定とカンファレンスと食事の世話…それを日程に組む込むだけでパズルみたいな話。そこに甘えをぶち込んでくるな(怒)

 

ここで終わると思うじゃないですか。

終わらないんですよ…

 

骨シンチの前日、大学病院の予約一覧(5月は上旬に「骨シンチ」中旬に「泌尿器診察」7月に「皮膚科」「循環器内科」と記載)を見つめる父。

また妄想発動か!!!

先手を打ち、

わたし「明日は○時に出て注射を打つからね!」

うるさいと言わぬばかりに手を振る父。

その後の夕食時、予約一覧を手にした父が言い放った。

 

父「俺、明日は循環器内科の診察がある」

予約一覧に印字された循環器受診日は7月。明日の骨シンチ予約の印字を無視して7月の予定ぶち込んできた。

わたし「何言ってんの?明日は骨シンチだっつの。その予約日見てみ」

父「いや、俺は循環器内科の予約が入ってるんだよ」

切れますよね。

わたし「その紙の、その日付をよく見ろ!それでも明日が循環器内科の予約日だと思うならもうそれいいよ。明日、認知症検査行くから!」

父「……」

 

こんなに腹のくくりが悪い男、存在するのか。するのか。わたしの父親か。

 

翌日は「認知症検査行く」が聴いたのか、大人しく骨シンチ検査受けに行きましたよ…

 

朝、病院行って注射。

タクシーで帰宅し、父母の昼飯を食べさせ、15時までに再び病院。

レントゲン室の前で待つこと40分。

そのまま帰宅。行程も疲れる。仕事も入れられない。しかし父への説明がクソ疲れる!

 

 

後日、友人にその話をしている時、

まだ入院前の1月か2月、医大の整形外科(足のむくみで通院)から帰宅した父が、

父「大変なことを言われた。医大の整形(別棟)と泌尿器科は実は地下のトロッコで繋がってて、患者の情報をやりとりしているんだ(患者情報のやりとり、トロッコいらねーし)。そうしたら整形と泌尿器科が相談したらしく、脚を輪切りにして空洞にすると言い出した」

わたし「脚を空洞????足切断するってこと?」

父「そうそうそれそれ」

なにいってんのこいつ???

という一幕があった。

 

予約表を確認すると、

・整形:MRI予約⇒(結果、腰痛で立てなくなり救急搬送され入院中でキャンセル。

・泌尿器:CT予約

「なにが足の輪切りだよ!」と思ってた。

(救急で入院した病院も整形外科だったので、「かかりつけの整形でMRI予約が入ってて必要ならここで撮ってほしい」と伝えたら、「MRIの必要性は診てとれない」と言われ、わたしも「ですよねー」と納得)

 

友人「MRIの説明~足を輪切りにした状態の撮影~が、脚を輪切りにするになっちゃったんだね」

なるほど!!!

 

他の人の見解って大事。

総合すると、

1)年末、デイサービスで足の浮腫み?腫れ?を指摘され整形へ。年明けから腰痛も訴え始める。

2)整形的には問題ないけど、前立腺がん通院中&父の初期診断の情報を加味し、骨転移を疑いMRIを推奨。

3)同時期、泌尿器の方でも再検査を提案(整形と泌尿器が連携してたかはさておき、同病院)。

4)父、腰痛悪化で倒れる

5)からの、4月12日の泌尿器の診察

という、「父が正しく病識を持ち、医師の話を理解してれば」順当な流れであることがわたしにも理解できたのです(^^;