トイレに行こうとして転倒

今朝の父。

 

床下に綺麗なオムツが脱ぎ捨ててあり、本人はベッド上で全裸。

昨日の今日、またオムツ脱いでシートの上に排泄してる。

「ねぇ、ベッドはトイレじゃないって昨日も言ったよね?」

虚空を見つめる父。

 

今日はディサービスの日。パンツとスウェットを履かせ車椅子に移乗し食卓へ。

その間、わたしはベッドシートを張り、洗濯し、2階の掃除機をかけ…なんか階下が騒がしい。

2階の廊下から覗くと、ちょうど1階のトイレ前が見下ろせる。

 

なぜかトイレ前にいる車椅子の父。せっかく履かせたスウェットは脱いでリハパンだけ。

車椅子を押してるのは当然、母。

 

週4日ディに通所してるので、父の排便全てを把握してるわけではないけど、多分、父は今便秘してる。

昨夜夕食時も「牛乳飲みたい」と言って飲ませた。

「便秘?」→父「いや、大丈夫」

変わらぬ会話を繰り返してるが、便秘はレビー小体型認知症の特徴でもある。

 

今日は多分、大便したい→トイレ!「ママ、車いす押して!」だと予測。

 

「おめーらふざけんな!トイレなんざ行けるわけないだろうが!」

母「ええ~トイレくらい行けるわよ~。ほら、お父さん歩いて!」

恐るべしアルツ。昨日もリビングの床に2時間はいたのに。わたしが死ぬ思いで床を引きずりベッドに引き上げたのに父当人も分かってない。

ずっと見てた母も全く記憶してない。

母に至っては、昨日は「施設行け」と言ってたのにね。

chika05.hatenablog.com

 

こういう両親を制止するのも疲れ果てた。

危険を事前回避するため介入し続けても24時間監視なんかできない。

問題が起きれば丸投げ。 

で、当人たちは何も覚えてないときた。

エンドレスな毎日に正気を保つのが難しい。

 

わたしは掃除を続ける。

 

しばらくして階下を見ると、当然トイレに行けない父が、車いすの上で座位を崩してる。

「姿勢を直せ!そのままじゃまた床に落ちるってのが何故わかんないの!」

2階から怒鳴る。

母「ほらぁ~。パッパッと立ってトイレに行けばいいのよ」

 

更にしばらくして見ると、トイレ前の床にまた仰臥してた。昨日の今日でまた床に!!

状況としては、この時とほぼ同じ。

 

chika05.hatenablog.com

 

「ほら見ろ。目に見えた結果だわ」

母「お父さんがトイレいけないなんて、お母さんは聴いてない!」

また、そこからですか?

「聴くとかじゃねーんだよ!おまえ一緒に暮らしてんだろ!昨日も目の前で見てんだろ!」

「そんなの見てない!」

じゃあ認知症同士、お好きな場所へ突入して行ってくださって構いません。

 

「ディの人に起こしてもらう」

と説明しても、スイッチが入った母は理解できない。メリマー仕事しろ。

 

母「お父さん、わたしに掴まって。せめて畳の上に行かないと」(畳の部屋は2階にしかない)

父が母に掴まったらダブル転倒なんですが。

でも今回避したって、明日も回避しきれるか分からないもんなぁ…

掃除機を続ける。

 

ディの送迎の連絡が入る。玄関開けたら全裸の父。これはマズい。

「せめて人として服は着ろ」

服を投げつける。

「お父さん、うんこしたいんだろけど、ウチのトイレや洗面所は車椅子入らないわけよ。ディのトイレは車椅子も入れるでしょう?なんのためにディに週4回行ってるの。ディでクソしろ」

父「はい」

こんなこといちいち言わせんなよ。

 

 

その後、わたしは18時まで仕事だった。

メリマーを飲ませ始めた母。仕事場突入はなくなるかと期待してたけど、まんまとリビングとのドアから突入された。まじメリマー!仕事して!

 

瞬時に母を押し戻し、

「(小声)仕事中。ドアを、開けるな!!!」

ドアに貼った仕事時間の張り紙を指さす。

視界の端には、見たことない黄色いTシャツを着てベッドに寝る父。下はフルチン。

何食わぬ顔でお客さんの前に戻る。

めちゃくちゃ精神力が鍛えられる…ってかホントきつい。

 

18時過ぎにリビングに戻ると、なぜかシンクに豆乳。母は不在。フルチンの父は変わらず。黄色いTシャツが似合わなさ過ぎて痛い。

ディの手帳を確認すると、Tシャツは借りもの。食べこぼしか??

「お父さん、そのTシャツどうしたの?」

父「これは…買い取った」

いやいやいやいや。

ところで豆乳。家に普段無い物。父はやはり便秘か?母に牛乳を買いに行かせたら、豆乳買って来たパターン?

 

「お父さん、便秘してる?」父「してない」

じゃあなぜシンクに豆乳が…。父の身体や認知への自認は全く信用できない。

 

わたしは父の排便なんか興味ない。

けど、先日の悲劇は2度とごめんだし。

今朝のような目も当てられない事態も願い下げ。

訪問看護入れて浣腸かましたいんだけど。

 

 

その後、夕食を作って食べさせていたら、母が、

母「今日は来なかったわね。この家の持ち主」

「…持ち主とは、どなた?」

母「ええ~ほらぁ。わたしたちはこの家を借りてるけど、持ち主がいるじゃない」

「この家はお父さんとお母さんの家。固定資産税はお二方の名前で請求が来ますんで、国が保証してるよ」

母「え!そんなの聞いてない!」

出た出た。

毎年6月、母と一緒に銀行行って振り込んでるんですけどね。

父「…俺はいま、すごく嫌な目をしてる」

父、遠回しすぎる批判。

こういう互いの会話が、互いの不穏を誘い合ってる地獄。

ああ、さっき仕事中にドアを開けたのは、もしやフルチンの父の指示が理解できない母が不穏になったのかもなぁ。(遠い眼)

 

 

 

昨日、友達がわたしを案じて、

「多分、およそ大抵の人は入院させてくれる精神病院」

を教えてくれた。精神病診断も認知症診断ももらってない父が対象かは分からないけど。

 

友達「あんた死んじゃうよ!早く入院させなよ!明日電話しな?」

「まぁ、水曜日に診察行ってからね…」

友達も母親が統合失調症

イカレた家族と暮らす辛さは良く知ってる。

しかもウチは父母二乗なのでとても案じてくれてる。

友達「なんなら、わたしが電話しようか?でも家族じゃないとだめって言われちゃうんだよね…」

そりゃそうだろうけど、気持ちが嬉しい。

 

そういえば在宅の先生も先日電話くれて、

医師「お嬢さん大丈夫ですか?限界なら鎮静かけちゃってくださいね!応援してますから!」

嬉しいわ〜