また寝たきり再来

金曜日、在宅医療の往診日。

興奮状態であることを伝えドネペジルを5ミリ→3ミリに減量することに。

この金曜日は、わたしも制する気力を削がれたほどリビングの中を動き回ってた父。

ここだけ切り取れば「回復しましたね!」なんだけど、案の定…

 

昨日、土曜日は朝から「腰が痛い!」。ベッドで座位を取らすのも大変な状態に。

「うるさい!2月も9月も救急車呼んで、骨に異常はないんだよ!」父「いや、折れてるかもしれない!!」

おめーが変な姿勢と歩き方で徘徊・転倒し続けるからだよ!

 

こういう繰り返しで、最後は寝たきりなんだろうなレビー小体型…付き合いきれないな…と予想はしてた。

でも、9月の救急搬送前後の「寝たきり」→「徐々に動けるように」→「徘徊」→「また寝たきり」のスピードに震える。

 

しかも今朝はまた、リハパン脱いでベッドに排尿。父の身動き取れない上半身までぐっしょり尿まみれ。

尿塗れのTシャツをハサミで切って捨てた。デジャビュ

 

chika05.hatenablog.com

 

金曜日は自分でベッドから起き上がり杖で椅子まで歩いたのに、日曜日はこのざま。

認知症の「波」がホント嫌。

 

  1. 寝たきり状態だと排泄介助・身体介助で身体がやられる。特にベッドをトイレ替わりにし、排泄物の上に寝られると死ぬ。
  2. 父が少し動ける、けど自力でベッドから降りれない程度なら排泄介助・身体介助は楽になる。
  3. もう少し動けると、父が徘徊をはじめトイレや土間で転倒、洗濯機にウンコ突っ込むなどベッド外で被害が増える。

絶妙な2の時期だけが「穏やかな凪」なんだな。ふー。

 

 

明日からは検査通院ラッシュ。

ベッドで上体を起こすだけで「痛い痛い」と騒ぐ父を通院なんて無理ゲー過ぎる。

日曜だというのに、また在宅医療に電話(先週日曜日は便秘で電話)してみた。

 

「じゃ、ロキソニン処方がご希望ですね!近隣で日曜日営業してる薬局は…イオン薬局ですね。処方箋送っておきます」

 

あっさり処方してもらえた!素晴らしい在宅医療…!

 

しかしなぁ‥昨日の朝から「腰が痛い」と大騒ぎする父を問答無用でディにぶち込んだ。

わたしは終日仕事で、18時過ぎに仕事を終え食事を作り、排泄ヘルパー後に、

「起き上がれない」

と訴える父を見て(おまえガチ腰痛だったらタイミング悪すぎて許さないレベルだぞ)と思いながら、寝たままの父に母からお粥を「あーん」させた。

 

今日はオフだから、朝の状態も痛がり方も全把握。在宅医療に電話し、日曜営業してる遠い薬局までロキソニンを取りに行く決断をした。 

今日もわたしが仕事だったら、決断しなかったし時間がなかった。

タイミングがちょっとズレたら、明日明後日明々後日の検査通院自体が出来なかったかも。薄氷の上過ぎる…。

 

 

 

夕食後、ロキソニンを飲んだ父はテーブルに車椅子でタバコを吸う。

「あんたさっきまで寝たきりだったんですけど!さっさとベッド行くよ」と言うのは可哀相なので放置する。

その後、また母が狂った。

 

父の横であーだこーだ言いながら、母「灰皿はこっちに置くね」

なぜかベッド脇に灰皿移動する母。

「いや、なんでよ。テーブルでタバコ吸ってんだから灰皿はテーブルに置いといて。ベッドでタバコはダメだってば」

父はぼーっとテーブルでタバコ吸ってるだけなので、母に言った。

 

母が眠くて2階に戻りたいけど、父が座ってるから自室に戻れず(そうゆータイプじゃないが)、父を早くベッドに戻し自分も2階でのんびりしたいのか?

「お母さん、歯を磨いたら2階行っていいよ」

声をかけるもリビングに居座る母。

わたしが仕事場に行くと大声(ひそひそ声のつもり)で母の声。

 

母「あの人にタバコダメって言われちゃったから、見つからないように吸わなきゃだめよ?」

言ってねーし。

父「(無反応)」

 

しばらくしたら、母が仕事場に来た。

母「あのね、お父さんがタバコ吸ってるんだけどダメよね?」

「いや寝タバコはダメだけど、テーブルならいいよ」

母「え、そうなの。じゃあそう言ってくるね」

伝書バトのように行き来する母のリピート3回!!!

父は無言でぼけーっとタバコを吸い続けるだけ。4回目で、

「いやもう言わなくていいよ。お父さんテーブルにいるから。寝タバコにならないから!(今の父はわたしが介助しないとベッドに戻れない)」

 

納得したかに見えた母、その後また来る。

母「まだここ(仕事場)にいるの?」

「いるよ。お母さん2階に上がっていいよ」

母「じゃあ、あの人が寝たいって言ったら入れてあげてね。あの人、いつもここで寝てるから」

あの人とは????

 

仕事場には大きなテーブルやホワイトボードがあり、ベッドはない。

仕事場で寝るのは猫だけ。わたしすら仕事場で寝ない…というか寝る場所がない。

母「ホラ、隣(リビング)にいるあの人よ」

「あの人(父)のベッドはリビングにあるでしょ。ここ(仕事場)にベッドがありますか?ないですよね?寝る場所ないですよ」

母「違うわよ。あの人はいつもここ(仕事場)で寝てるの!」

いや、だからここ仕事場…ってか見てわかるでしょ。寝るような場所がない。

 

母を連れリビングへ行く。

「このベッド(ベッドを触りつつ)がお父さんの(車いすの父を指さす)ベッドだよ」

母「ええ~!これはお父さんじゃないわよ。お父さんは今、隣(仕事場)にいた彼!」

「いや、今仕事場で話してたのはわ・た・し!仕事に"彼"なんていません」

母「でもこれはお父さんじゃないの。お父さんは隣で寝てたの!」

 

母の脳内の「彼」をリビングに寝かせたくて、父をわたしの仕事場に追いやろうと思ったのか????

何がトリガー??

「父がベッドにいない」ことが?「タバコ」? 

 

とりあえず父をベッドに戻してみる。

さぁ定位置に戻ったぞ。母よ認知して。

 

母「その人、そこに寝かせるの?わたしの部屋に連れて行こうと思ったのに」

ええ、定位置戻してもダメ?

つか今、車椅子からベッドに移動させるのも大変なの見てたよね?

「階段上れませんし。ここにこんな立派なベッドがあるのに、2階に連れて行く意味ないし」

母「じゃあ彼はどこで寝るの!!!!」

だぁ~か~らぁ~「彼」って誰だよ。

「はいはい、じゃあその彼を連れてきて。ってかそれが旦那さんなら、2階に連れて行っていいですよ」

母「わたしの旦那はこの人じゃない!この人は知らない人!」

・・・言い切った!

父には聴こえてるか??わたしの罵声より遥かにダメージ食らいそうだが…

 

「わたしにとってはこの人(父)がお父さん。わたしが寝る場所を気にする"彼"はこのお父さんだけ。それ以外の家族は知らないわ~」

母「わたしは違うの!今いた彼が旦那なの!」

「うん、じゃあ"今いた彼"を連れてきて紹介して。逢ったことない人の寝場所の話されても、ノレないわ」

 

「お母さんを探す」のは諦めたのか、最近は「旦那は他にいる」モードに切り替わってる。

幻視ではないんだよな…。特に「わたし」を「お母さん」だけじゃなく「何か母にとって都合がいい男性」に置き換えがち。

父への想いが錯綜してるのかな。

 

すっかり老け込んだ無力な父、頼りたいけど頼れないらしい不安とか、お世話したいけど出来ない自分の不甲斐なさとか、悔しさや心配や‥

だから、しっかりした娘を「頼れる彼」に置き換えるのか?

 

そこに同情できるかと言うと‥

ガチで、誰かに頼りたいのはワタクシなんで。

知らんわ!

て思うだけなんだけど。

 

 

メリマー、増量する???