母の担当者会議

昨日、母の要介護3担当者会議だった。 

ケアマネさん、介護用品屋、ヘルパー事務所とわたし。もちろんディから帰宅した父と母。

 

ところで、来年父は特養に申し込むことを決めた。

そのために色々動いてる。コロナ禍で見学受け付けない施設も多いけど、とにかく出向いてコネを作る。

 

区役所の高齢福祉課ですら「要介護4の父と要介護3の母を独りで看てます。ええ両親認知症です。重度の」と言うと、「あ…それは…(察し)」となり親身になってくれる。

 

そんな中で昨日の担当者会議。

ケアマネさん「お母さんも要介護3になりまして、えーお父さんの要介護4とあわせ、あとはお嬢さんの身体がどこまで持つかですね」

様々な家庭に出向くヘルパーさん曰く、要介護4と3を独り在宅介護って珍しいらしい。

だーよーねー。

ヘルパーさん「お嬢さん本当にスゴイです。タフですよね」

と言われても、夫婦トルネードで急降下し続けてるから、体力気力以前の問題。物理的に無理になってきてる。

 

例えば‥

ディサービスは命綱。

でも週4回ふたりをベッドから起こし(これがまた起きない)、朝食食わせ、下の世話と粗相の掃除しつつ「今日ディサービスだよ!迎えに来るよ!」と連呼しても、2人とも秒で忘れる。

準備を終えて目を離すと母が徘徊、または2階で寝始める。

母を捕獲してる間に父がやっと履かせたズボン脱いでリハパンも脱ぎ始める。

「だから出かけるって言ってんだろうが!」

ディから「あと10分でお迎えです」の電話が来ても、秒で忘れる認知症(寝たきりと徘徊系)ふたり。

 

ディがなければないで、わたしが仕事前に準備した食事もとれない。

今日も、朝食を食わせ2人の下の世話をし、昼食の用意をし仕事。

13時過ぎに顔を出したら「静止画か?」と見まごうごとく朝と同じ状態でリビングにいる2人。

父がベッドに放り出した尿のしみ込んだリハパンを回収し、

「はい昼飯昼飯!!!今すぐ食え!わかりますか今は昼の13時半!」

とはっぱかける(これをしないと食事もできない)。父を叩き起こし車椅子に移乗。食卓へ連れて行き薬を飲ませる。

「はいパンツパンツ!さっさと2階!」

母を2階に上げ、母のリハパンも交換。…朝晩「4回吸収リハパン+2回吸収パッド」をつけてるけど、最近は便失禁も多く、昼間も替えないと夕方漏れて大惨事になる。

 

夕食の準備をして仕事に戻り、18時過ぎに戻って夕食。

しかし父も母も時間感覚がとうにない。

母「え~朝ごはん?もう食べたような…」

「今は夜!外は暗いのわかんないの。今は夜の18時半!」

母の歯磨きを監視(最近、歯ブラシに歯磨き粉をつける行為も忘れてしまった)し、またリハパン交換。

階下に降りると、父はヘルパーさんが替えたばかりのオムツを外し、フルチンで顔にはリハパンを被ってる。

「オムツ脱ぐなっつーの!」

父にリハパンを履かせ…あ、もうキリがない。

まぁ昼間、仕事の合間にわたしが顔を出せるとは限らない。排泄処理のみならず、夫婦2人じゃ食事もとれない状況。

 

 

担当者会議には不参加だったけど、ディの担当さんからも申し送りがあった。

"○○(母)は、いつも笑顔で明るくてディの人気者です"

ケアマネさん「ねぇ。お母さんホントいつも明るくていいわ~」

母「そうなの~。だからなんでいつも○○(わたし)ががなってるのか、わかんなぁ~い」

"ただ最近は便失禁も多く、パッドでも対応が困難になってきました。便を触ってしまいます"

「そういうとこだよ!!!!」

そう、便失禁はまだいい(いいのか?)。

母はいちいち便や股間に触り、その手や漏らした尻で家中を動く。

時に、汚れたパッドをトイレに詰め込む。

わたしがうんこと共に沈んだパッドを便器から掴み出してる間に、父が階下リハパン脱いでベッドにうんこしてたりする。

どちらが尿路感染症になってもおかしくない。

 

このスピードなら、2人共早々に嚥下障害が出てくるだろう。

今は食事が認識できない。それが号令かけても食べれなくなり(父はすでにこの段階)、嚥下に問題が出たら…

わたしが刻み食やトロミ食を作る暇はない。介護食は買うにしても2人に「あーん」させてる時間も手もない。

 

 

「もう来年2月の特養に申し込みます」

ケアマネさん「そうですね。もうそうしないと無理ですね」

品川区の特養の段取りや、その前のショートスティの段取りなど動く中で具体的にわかってきた。

「ショートスティは今申し込んでも抽選で2月の滞在ですよね。特養をどこにするかはまだ検討中ですが、ショートはF会(ケアマネさんの事業所)に頼みたいんですが」

そう。

特養に申し込む施設でショートスティして慣らせていきたかったけど、ショートは2か月前の申し込みで「抽選」制。

特養見学して施設選んでる間に、タイミングをのがしてしまう。

ケアマネさん「うーん。でもウチの施設なら1月くらいになんとかできるかもしれないです」

「じゃあもう一刻も早くお願いします」

父と母の前でこの会話をした(笑)

 

母はもう意味がわかってない。

父は…どうだろうな。前頭側頭葉型認知症は「言語理解」「発語」に障害が出るらしく、父ももうほぼ口を開かない。

「特養」の意味も分からないかもしれないけど、自分にとって望ましくない話なのは分かるだろうね。

でも、あなたの認知症は進行を防ぐ薬もないんだよ。今日より明日、明日より明後日悪くなるだけなんだよ。

 

しかも、要介護3のアルツハイマーと要介護4の前頭側頭型認知症レビー小体型認知症の独り在宅介護のレベルは、「施設一択」だよねぇ。