5月11日、父は希望してたA施設に特養に入所した。
4月3日に届いた品川区の判定は「B判定」。
4月10日
4月3日~10日でA施設に滞在したショートスティ。父母を迎えに行った時、A施設の特養相談員Oさんが待っており、
- 現在の優先順位は「A判定の男性1名」。状況は「空きそうな男性ベッドが2つ」
- A判定の男性の次に、父を予定してる。
と言ってくれた。
この段階で、申し込んだA施設B施設には「B判定者の名簿」すら品川区から届いてない。
(A判定者の入居が終われば、B判定者の名簿が届くらしい)
一重にわたしの草の根活動…見学に行き、申し込み後にも連絡をし、A施設においてはショートスティ使用しまくり「特養も申し込みました!お願いします!」「B判定でした!お願いします!」アピールしまくり~が功を奏した。
ただし…Oさんが言うに、家族が準備して健康診断書を提出しなきゃいけないとのこと。
胸部エックス線、心電図、尿検査などなど、在宅医療では出来ない検査もある。
「施設入所のための検査」なんて言ったら父は通院しての検査を断固拒否するだろうし…。
丁度14日に在宅診療日なので、まずはどこまで検査できるか在宅医に確認することに。
結果、エックス線と尿検査以外は在宅で検査可能。
施設側もOKとなり、4月28日の診察日に検査してもらうことになる。
4月17日
父のみショート滞在。
迎車の運転がOさんだった。
ベッドの空き状況は変わらずだが、Oさんの口から「(父母が)5月3日~10日で申し込んでるショートスティ後にそのまま入所という形が理想かな」との言葉。
「え、それ最高!お願いします!なんなら今日からでもお願いしたい!」
前のめりになる。
Oさん「でも、本来は健康診断結果が出て査定会議にかけての入居なんですよ。健康診断まだですよね。3日~10日のショート滞在中に健康診断が出て、11日から入所がいいかなと」
「でもGW入るじゃないですか。28日の検査で、10日までに結果出るかな?」
わたし的に、GW明けから入所なんて言葉を聴いたら待ってられない。
速攻在宅医へ電話して事情を話し頼み込み、4月24日に検査に来てもらう交渉。
検査結果が出るまで1週間としても、5月の1日2日の平日に結果が出るかもしれない。
4月24日
在宅の先生の検査。
一応、父には「品川区の決まりで85歳以上は必ず受ける健康診断」と伝えた。
先生方にも「わざわざ施設入所の話はしないで」と伝えたけど、
先生「娘さん…本当によかったです…」
先生が泣いてくれた(涙)
5月1日
おそらく1日には結果が出る。
でも郵便は時間がかかるので、検査結果出次第わたしが取りに行くことにした。
1日は仕事も入れずスタンバってた。
が、電話は来ず…orz
5月2日
仕事中に「検査結果が出た」と電話。
仕事を終わらせ速攻取りに行き、夕方A施設に持参する。
Oさん「これで晴れて11日から入所の手続きに入れます。明日からショースティ、11日から特養に切り替えますね」
はぁぁぁぁぁぁぁぁ!やった!!!!!
この期間、父が血尿出したり、ダッシュで膀胱炎の薬を処方してもらい飲ませたり、飲み終えた翌日にまた血尿が出たり、本当に色々あった。
5月3日
父母は元々10日までのショートスティを予定してた。
3日はわたしに仕事が入り、付き添いは兄に来てもらうことにしていた。
Oさんとも「3日は通常のショートの形で(持ち物も持参する薬も)、11日から入所」と同意していたので、兄にもそのように伝える。
ちなみに、2日くそ忙しかったわたしは特養の帰りに宅配ピザをテイクアウト。父の最後の晩餐は宅配ピザ。
父本人に「入所」宣言はしなかった。どうせすぐ忘れるし、不穏のタネは撒きたくない。
ただ、父がいる車内やリビングで、介護スタッフさんと「お世話になりました」的な会話は頻繁にしてた。
が、父からツッコミはなし。
会話の意味すら理解できてない可能性もあるから入所後、父がどんなリアクションになるかは予想がつかない。
GW中、仕事の合間を縫い父が使用するテレビや電気式髭剃りなどを購入、自宅に配達してもらう、
5月11日
10日は母だけを回収し、改めて11日の朝に特養に行き契約。
TVや髭剃りなどもわたしが持ち込んだ。
まさかこんなに早く入所が決まるとは思ってなかったし、入れてくれるなら1日でも早く!!!と巻きまくったので、ホントよく頑張った…(わたしが)。
で、本日25日~29日も元々父母のショート予定を入れていた。父は入所になったので、母のみショートを利用する。
Oさん「今度来られる時でいいので、布団用のですね、防水カバーをお願いしたいんですよ」
先日、Oさんから電話があり告げられた。施設でも相変わらず全裸になり、ベッドで排尿してる父。
自宅では真冬も暖房全開・毛布(洗えるように)で過ごしてたけど、施設では羽毛布団らしい。
「じゃあ購入して25日持っていきますよ。25日ちょっと父と会えますか?」
そう。本日入所後の初面会だった。
入所後は「親の帰宅願望」を触発しないために、「入所後1か月は面会しないほうがいい」「入所後はマメに会いに行ったほうがいい」など諸説見かける。
「面会に行くたびに”帰りたい”と泣かれ、面会がつらい」
という話もよく聴く。
わたしはもう、1年は父と会わないでいいレベルで腹一杯なんだけど、特養突っ込んで終わり!じゃ後味悪いし、なにより母のショートスティでA施設に出入りはするわけで…
(でも、会って「で、俺はいつ帰れるんだ?とか言われたらぶち切れそう…)
と案じつつの面会だった。入所後1回面会してやっと「わたしの中で、入所ミッションが完了する」気がする。
なんとなく、今までの入院中の父のイメージがあったので、
「俺はいつ帰れるんだ」「家の○○を持ってこい」「○○が食いたい」
などなど覚悟してたけど‥
1階ロビーからショートのスタッフさんが母を回収し(母がエキサイトするので、父と母は別フロアの滞在。そこは施設側の判断に任せることにしてる)、その後車いすで現れた父は、
「あれ?色艶よくなってるね?」
父「…」
すでに、わたしのことを思い出せないようだったwwwww
10分後くらいに名前が出てきたけど。
スタッフさん曰く、
施設で買えるおやつをものすごく食べてる。このままでいいか?→好きにさせてください。
足の浮腫みで靴が小さくなった。→施設で購入してください。
半袖Tシャツだと寒いそうなので、今度長袖Tシャツを持ってきてくれないか。→購入して持参します。
「お父さんは?なんかほしいものある?」
父「別に‥ないな」
「今日、アイス持ってきたよ。あとヨーグルトと餡子のお菓子」
父「アイス、食べる」
「2つあるけど、2つ食べる?」
父「1つでいい」
「朝ごはんはパン?ごはん?」
父「…どっちかなぁ」
「TVの調子はどう?」
父「…」
「みんなによくしてもらってる?」
父「してもらってる」
「果物は?出る?」
父「出るけど、大したものは出ないかなぁ」
「今度なにか果物持ってくる?」
父「いい」
会話が続かねぇ~!!!!
「帰りたい」とか言われたらぶち切れてたけど、それもない。
「帰りたい」とダイレクトに言わなくても、家にある父の外出用バッグや(使えない)スマホを持ってこい、とか言われるかなと予想してたけど、それも全くない。
入院中よくしていた「家を乗っ取られた妄想」も発動してない。
もちろん「お母さんの面倒よろしく」「家や金は大丈夫か?」的な、家を配慮する言葉もない(期待はしてないけど)。
とりあえず、彼は満たされているっぽいwwwwww
「帰宅願望」出るレベルじゃない重度認知症だからか???そもそも今どこにいるのか理解してないのか???家での扱いが雑だったので、今が天国なのか???
なににせよ、よかった。
20分後、
父「もう(上のフロアに)戻ろうか」
「え、わたしは上のフロアに行けないし(コロナ対策)、スタッフさんがまた来るまで待ってて」
娘の面会より、施設の自分のフロアに戻りたいのかw
「帰りたい」もない、「家のことを案じる言葉」もない、父に何も不満がないとなると、面会行ってもマジ話すことなんもない。
結局アイスを2つ食う父を見るだけのわたし。
30分の面会時間すら持て余すw
「コロナ禍で面会行けなくてつらい」
とかよく聴いてたけど、こういう感じだと会う必要も感じないなぁ~。施設では、
- (ポータブル)トイレも連れて行ってくれる。→自宅ではオムツ一択
- 怒られない。みんな優しい。→自宅ではわたしに罵倒される。
- おやつ食べ放題。選び放題。→自宅にはそんなにお菓子はない。そもそもウンコ撒き散らすから必要以上に食べて欲しくない。
- ここ、最高じゃん。(自宅比)
くらいは感じていそう。
わたしは的には安堵しかない。
が、もっと「親のため」「孝行のため」に介護を続けてた家族や、親との絆を信じてた家族だと、父のリアクションは傷つくだろうな〜。
介護なんてどう転んでもポジティブにはならないな。
さて、あとは母だな…。