しょせん東スポだし、ご本人方が伝えたい真意なのかは謎だけど(笑)
先日、母が川へ死にに行きかけ、わたしが制止した後で、父が母へ言った言葉。
「そんなこと(自死)したら、地獄の寒い場所でずっと苦しむことになる」
わたしが把握してるだけで2回川へ死にに行き、3回目はわたしに阻止された直後の母に。
母親を自死で亡くしてる母に。
ほんと、デリカシーないなこいつ。
と思ったw。で、言い返した母の言葉。
「死んじゃったら、そんな後のことはどうでもいい!!」
ですよね~。そう思ってるから自ら逝こうとするんですよね~。
いわゆるランチタイム時に何の話だよ!って思うけど、希死念慮が強い身内を持ってる家族はこれが通常運転なのかな…。
父は割と信仰熱心。
父の父母も天寿を全うし病気で亡くなりました。(もちろん父は介護もなんもしてない)
母は宗教に関してはドライ。
父は早く病死し、祖母が自死。
今回のような母の自死行動がなくても、その辺の価値観は夫婦でかなり違うはず。
父の精いっぱいの引き留めが、その発言なんでしょうけど、それが自分の女房に響かないこと(価値観としても性格としても状態としても)も分からないのだろうか。
自死したら魂がうんぬん…って、自死を制約する社会的倫理としては分かるんだけど、「死にたい個人」にとっては何も有効じゃない。
そもそも魂だの地獄だの信じてない人も多いしね。
同じように、
「今日を生きられなかった人もいるのに自ら命を絶つなんて…」
的な全体倫理も、今、死ぬことに一生懸命な人の心に届くわけない。それはそれ、これはコレ。
ましてや母は、
- 経済的なひっ迫があるわけじゃない
- 介護者から虐待されてるわけでもない
- 独居で孤独なわけでもない
- 子供が中年ニートとかの心配があるわけでもない
介護を受ける側としてはかなりいい環境にいるのに、死に囚われてる。
(思えば祖母もそんな感じだったな~)
客観的に見れば「なんの文句が?」と思う状況でも、本人にとっては関係ない。
逆に心配事がある方が「わたしが生きる意味」を明確に出来るパターンもあるしね。
ましてや、このコロナ下で自死を選ぶ人たちにとって社会倫理が救済になるわけない。
自死を選ぶ理由って本当にそれぞれだから、「倫理」や「一般論」で止められるものではないよね。
宗教家は、そこは理解した上で立場上、伝統的な教義(これはこれで倫理的に大事なものではある)を伝えているのかもしれないけど、だったら霊能者とコラボしない方がいいような。