夕暮れ症候群

認知症の母が今日17時頃から急にソワソワしはじめた。

「大変、外がこんなに暗い!!」

そりゃ11月の17時は暗くなるよね。昨日も同じ暗さだよ?てか電気つけろ!

「ご飯の準備をしなくちゃ!」

いやちょっと早くね?

「どうしよう、こんなに暗くちゃご飯が炊けない!」

いや、ご飯炊くのはガス釜。スイッチ入れれば炊けるから!!!(米はすでにといでセット済み)

 

あまりに「暗い暗い」騒ぐので、リビングとキッチン全ての照明をつけて、

「外は暗いよ。夜だからね。でも家の中は明るいでしょ」

と言ったけど納得しない。

もしや視力や視野か?と聴いてもそっちの問題ではないらしい。

 

(なんだっけコレ、黄昏症候群じゃなく…。老人ホームで夕方になると「家に帰る」と言い出すお年寄りのことなんて言うんだっけ…)

と考えつつ、母の相手を。

 

この本読んでたけど、つまらないの?

「ううん。面白い」

続き読めば?読みたくないの?

「読みたい。でもソワソワするの」

テレビは?…と思うも、リビングのテレビは連日父(がん治療中)がゴルフだ野球だで占領。

 

どのみち母自身、好奇心も注意力も続かないから、

「このテレビ(本)面白そうだよ」

と勧めてもすぐに飽きる上、文句ばかり言う(^^;

かといって1人で家事ができるわけでもない。

 

娯楽もダメ、家事も出来ないとなると、

そりゃ1日が長いよね~!

 

「わかるよ~興味ない野球だゴルフだのテレビが朝からずっとついてて、本読んだりなんだり時間を潰すのはつらいよね」

「そうなの…」

 

ちなみに、母のペースに合わせて食事準備を始めると、

朝食:8時

昼食:10時

夕食:14時

みたいなタイムスケジュールになるので、

間の時間を埋めるのがとても大変

なのです。

 

夕食後、やっぱり気になって名称を調べたら、

夕暮れ症候群

でした。

 

黄昏時、逢魔が時とも言いますし、認知症に限らずぶわっと不安が増加する時間帯なのはわかるけど、母が明らかに夕暮れ症候群の言動を取ったのは初めて。

そのうち、家にいながら、

「家に帰る」

とか言い出すんだろうな…。