母、夜間徘徊の予兆

1月、2月と2泊3日のショートに行かせた父母。

3日からは初の1週間。

前回ショートの後、父のクエチアピン大量服薬、自宅点滴、リスパダール切り替え(全く鎮静しねーわ)、母の救急搬送‥ツラ過ぎた。指折り数えて3日を待ってる今。

あと2日半も無事で過ごせるとは思えない。

 

 

母は2回目のショート以来、場所の混乱が増えている。2階建て自宅の2階自室にいても、

母「3階に行きたいの!どうやって行くの?」

1階にいても、

母「下の階に行かなきゃ!」

食事を出すと、

母「わたしもご馳走になっていいの?」

 

ショート滞在中は4階5階に滞在する。

滞在フロアのエレベーターはロックされてるので、母がフロアを意識する機会はないはずだけど、帰宅願望が強い母、まさか乗れないエレベーターを見つめて「階数がたくさんある」と理解はしてるのか。

「うちは1階2階しかないよ」「お母さんの家はここだよ」「部屋はここだよ」教えても入らない。

認知症の最終形態は、自宅にいても「家に帰る」と言い出すから、そういうことなんだろう。

 

先日「3日からまたショートだよ。今回は1週間」と伝えてから、顕著になった。

だけじゃなく、わたしが父にブチギレてるのを見る→「本当は自分も介護すべき→できない」→「ここはわたしの家ではない」現実逃避論法もある気がする。

 

父は昨日夕方、またタバコに執着。

ベッドに寝かせても跳ね起きる始末。

リスパダールだけでは鎮静できず、クエチアピンを加え寝かせた。ディがある日もキツくなってる。

今朝は、ベッドにアウターを持ち込み尿まみれにしてた。ベッド脇の収納の上にはズボン。

手袋をはめて確認すると、厚手のスウェットを二枚重ねの中に、尿で溢れたオムツ。

危うく洗濯するとこだった。てゆーか洗濯地獄すぎ。洗っても洗っても汚物まみれの衣類が量産。

つか、リビングの壁床収納も全リフォームしてやる。クソ塗れにした洗濯機も買い替えだ。

母は1階トイレをクソ塗れにしたからトイレ改装だな。

 

朝から洗濯機を回し、父母の準備をしてディに。

10時から仕事し、昼間一瞬自宅に戻り夕食の準備。

17時過ぎ仕事を終え、18時の父のヘルパーまでに飯を食わせるため自宅に駆け戻ると、父がまた床に転倒してた。ガックリ。

母「大変よ!お母さんあの、あの、ご飯が!」

「ご飯はすぐ出来るから大丈夫。(父へ)おまえ、またやってんのかよ!そんなんで夜中なんでベッドから降りるわけ?てめぇのことをてめぇで理解しろや!」

母「ご飯あるの?でもお母さんもここにご飯あるの」

ディ帰宅後もつけてたマスクを引っ張る母。

「マスクの中にご飯はないよ。そのマスク捨てて」

母「あら。じゃあお母さんの部屋にご飯があるの」

「2階に炊飯器はありません」

母「違うの2階じゃなく3階!」

じゃあ持ってきて。うん。と2階に行き手ぶらで戻ること2回。

母「おかしいわ。下の階にあるのかしら」

「ここ1階。我が家に地下はありません」

父を起こし飯を与える。17時半、ヘルパーさんに間に合うか。

がちゃ

母、出て行きやがった!慌てて追いかけて、門から出る母を捕獲。

「どこ行くの?」

母「わたしの家を探しに行かないと!下にあるんだけど階段がないの」

うわ‥。ガチ認知症徘徊やん。

「ここは家の外。このまま玄関入って。ほらここが1階でしょ」

母「ここが1階かなんてわかんないじゃない!」

まーね。

道と地続きのフロアが地上1階だと認知できない奴に、1階を証明する術はねーよな。

仮に「1階表示」したとしても、我が家の図面を見せても、そんな理性的対応で理解出来れば認知症じゃない。

 

なんとか宥めて飯を食わす。

いつも来てくれる父のヘルパーさんと会話をし、母の歯磨きを終え、父の車椅子を玄関ドアを塞ぐように土間に下ろす。

「寝る」と騒ぐ母と2階に行き、オムツを替え、パジャマを着せて、

「お母さんの物で溢れてるここ、自分の部屋でしょ」

母「そうかなぁ」

昨夜も似た会話をした。納得しない。これが不穏スイッチ。

「ま、パジャマ着てベッドにいるんだから、寝れば?」

母「そうするわ」

19時。早く寝るほど、また徘徊が始まる。

しかしテレビを見せても秒で飽きる、何もできない母が「寝る」と言うのを引き止める術はない。

 

やっと仕事場に戻り、片付けて19時半。

リビングドアの音がした。

父はリスパダールとクエチアピンで爆睡中。母だ!

飛び出すと、母が車椅子をどけ外に出ようとしてる。

「待て待て、夜の徘徊は許さないよ」

母「違うの、お母さん下の階に行くの」

「もう暗いし、さっきベッドに入ったでしょ。寝る時間だよ」

母「そう?」

母を2階に連れ帰る。

 

20時、また音がした。

ドアをピッタリ塞いだ車椅子がズレていて、1階トイレから母が出てきた。手にはパッド。

「汚れたの?トイレに流さず偉いな~。捨てるからちょうだい」

ビニールに入れ廃棄し、車椅子の位置を戻す。

母「え、そこはお母さんが帰ってくるから!」

はぁぁぁ〜

もう1秒たりとも気が休まらない。

 

父の排泄撒き散らし、異常行動。

母の家族を増やす作話妄想に加えて、フロアまで増やす作話妄想。穏やかに対応するにも、わたしだって神経すり減らしてる。

 

「あなた、今何歳よ?」

母「えー、じゅう‥じゅう‥いくつだろ」

「10代ではないな。おら、鏡見ろ」

横の洗面台に母を連れて鏡を見せる。

「あんた84歳。あんたの母ちゃん死んで当然なんだよ。毎日毎日朝から晩まで、こんなことわたしに言わせんな!で、不都合な事実は全部、わたしが悪いことにしてんでしょうが!」

母「そんなことはないけども~」

 

何もできない自分→まだ子供

娘に負担かけてる→これは娘じゃなく「お母さん」

旦那も大変な状態→これは旦那じゃない。ここは家じゃない。

全部現実逃避だし、右側をぶつけられながら全介護してるわたしは堪らないが、父の前頭側頭型認知症キチガイ沙汰と比べると、「母の気持ち」が推測できる分、父に感じるような、

死ね!

という気持ちにはならない。

 

今日も、朝きつく「わたしは17時まで仕事!晩御飯は作っておくから、絶対にノックしたりピンポン推すな!」と言い含めた。

15時過ぎに帰宅し、父が床に転倒したのが何時かわからないけど(2人に訊いても不明)、母なりに不安の中、仕事場に乱入せず耐えたんだろう。

いつもそうだけど、「お父さんが…」「晩御飯は…」という夕方の状況が妄想・作話を加速する。

戻ったわたしが「ご飯できるよ」と言っても、父を起こしても、芽生えた不安は消えない。「ここじゃない場所」「自分を迎えてくれる階や食堂」がどこかにあると思うんだろうな。

が、理由が推測出来ても状況は厳しい。非常に厳しい。

 

 

「はいアンタの部屋戻るよ!またパンツ替えるから!」

パッドを今外したということは、朝までリハビリパンツだけ。確実に漏れる。

再び母のズボンを脱がして、パンツを履かせる。

 

母「ねぇ、上の階に行かないと」

「上の階はないからね。さ、寝て」

 

寝かしつけた。が、昨夜も夜中に自室から出て階段を降りかけたところを制した。

「どこに行くの?」

母「わたし、自分の部屋に戻ろうと思って」

「今、出てきたベッドがあなたのベッド。出てきた部屋があなたの部屋。1階にはお父さんのベッドでお父さんが寝てるよ。あなた寝る場所ないよ」

母「あら、そうなの?」

これ、放置してたらどうなったんだろう。

というか、異様に寝るのが早い母、わたしが7時に階下に降りると、最近はいつもソファに座ってる。

 

もう夜間・早朝徘徊待ったなしかな‥

父の乱行だけで死にそうなのに、母の夜間徘徊まで管理できない。ってかマジ寝る間もない。

が、先日の母の姿を思うと、早朝夜間の徘徊で無事に帰宅できるとは思えない。

 

車道のガードレールを掴むも、やはりバランス悪く上体が車道に乗り出したところでキャッチした。

 

chika05.hatenablog.com

 

鍵?車椅子??

不穏時の認知症の馬鹿力は知られてる。

車椅子突破して出て行く日も来るだろうな。

補助鍵は仕事場につけてるけど、何度か破壊しかけてるしな。

補助鍵3つ突破し徘徊に出た認知症者の話もあったな…。

もう考える力も残ってない。

 

と言って、ショートスティを断念することはありえない。

わたしが潰れるわ。

メマリー15ミリから更に加算するか、アリセプトやめるか‥

 

 

父はとうにそうだけど、家族が投薬をこんなにコントロールしなきゃ安全が守れないなんて、在宅では管理しきれてないということで…

母、どうしようかなぁ。