春は鬼門

認知症周辺行動が加速する父と母。

施設でも春はおかしくなる利用者多いらしい。

5日間のショートスティに行かせた父、先週金曜日午前中に迎えに行き月曜日。

床に転がり続けてる。

翌朝は床に数箇所の排泄。その上に転がる父。

 

母が起きてきて、尿跡を踏み歩き回る。

 

汚物まみれで、自分じゃ全く力も入れられない父をベッドに持ち上げるのはもう無理。1箇所でも床の排泄跡を踏み歩き回る母、数箇所の排泄跡となればわたしも制する気力が出ない。

なぜ認知症者は汚いものを触りたがるのか。

(ちなみに母、不穏阻止に台所手伝いさせるために手を洗わせると、その最中にわざわざ生ゴミ触りまくる)

 

土曜日も今朝もディサービススタッフさんに助けてもらった。 

昨日今日はベッドに大便撒き散らしてた。

身体は木偶の坊。しかも汚物まみれ。

身体的に‥ではなく認知的に、例えば床に転がった状態からベッドに上がるには、どこに力を入れてどの体制になればいいか分からないんだろう。

 

 無限地獄だわ。

 

たまりかねて、リビングリフォームの見積もりをとった。

わざわざオムツ外して糞尿撒き散らすならもうご自由に。いくらでも垂れ流せばいい。わたしはもう介助できん。

自宅備え付けカーペットの糞尿掃除するのも、それを触って踏んで家中を移動する母の後を除菌するのももう無理だ。

 

 

母は母で徘徊が尋常じゃない。

先週、精神科に駆け込みクエチアピン処方してもらった。

両親揃って抗精神病薬の世話になるとは‥

認知症も色々な症状があるが、最悪なパターン。

 

昨日はなぜか2人ともギラギラしまくり。

 

夕方、母が、

母「プールで泳ぎを教えてるのはどこの部屋?」

我が家にプールなんざねーわ!

かーらーの、

母「じゃあお母さんは隣に帰るね」「お母さんは下の階に行くね」

「隣って?」「下って?」

母「お母さんの家」

んなもんはねぇ。

 

ギンギンになってる父を横目に夕食を作ってると、母が出て行った。

不穏になると、普段外せないチェーンすら開けて出て行く徘徊。これまたもう止める気力がない。

が、一応玄関を見ると、母はブカブカの父の靴を履いて出て行ってる。

 

ちょっと前なら探しに行ってた。

でももう疲れ果てた。キリがないんだよマジで。

本人たちは痛い目見ても記憶に残らない。10分前すら記憶にない。

 

食事を作ってると母が無事に帰宅。

「さっさと手洗って。晩御飯だよ。で、あなたの家はあったの?」

母「あったの!ここ!ご飯おいしい!」

はぁ‥。

 

食後、車椅子の父をなんとかベッドに移乗。オムツを替える。

「いい?今、わたしがオムツ替えたからね?」

父「わかった」

念を押すのは意味がある。

父のオムツを替え、母を連れ2階に行き母のオムツを替えて着替え。寝かせる。

そのまま階下に降りると、父はいつもオムツを脱ごうとするんだな。

この時間、ヘルパーさんが入る日もある。その時も同じ行動をする。

「おら脱ぐな。今、わたしが(またはヘルパーさん)オムツ替えたばかり。もう覚えてないの?あんたオムツ脱いでベッドにおしっこして、それから逃げるために毎朝床に転がってんだよ!」

父「‥わかった」

手を止める父。

 

しかし彼のスイッチは解除できない。一瞬目を離せばオムツ脱いでフルチンになる。もちろん再びオムツ履かせても結果は同じ。

で、尿意を催せばベッドにジャー。

冷たいから逃げるために床に落ち、再び尿意を催せば床にジャー。

 

この父と母の常同行動に、わたしの脳みそが海綿体みたいにスカスカしてきてる気がする。

集中力が全く持たない。

営業する気力もなければ、仕事依頼へのレスポンスも遅れ気味。そもそも、収まってた母の徘徊が大ブレイクしてるから、半月〜1ヶ月先の仕事入れるのが怖い。

 

認知症、本当にすげーよ。

その時の症状でらヘルパーやディサービス手配し、なんとか段取りつけても、症状が変わり続けるから後手後手になる。

過去クリアしたはずの症状がぶり返すのも精神的にキツい。

 

こんな風にぶっ壊れ続ける親を介護し続けることに意味があるんだろうか?

よく「ボケても昔のことはよく覚えてる」と言うけど、母に至っては昔のことも、5秒前も記憶にない。

先日は、

「〇〇(わたしの名)に全部おぶさるの」

わたし「は?夫婦揃って認知症で、下の世話から飯までふたりでおぶさってますが?あとはわたしがいつ潰れるか?って話よ」

母「でも潰れてもおぶさるの」

真顔で言ってきてゾッとした。

 

最近もよく介護放棄で捕まる中年がニュースになってるけど、なんで犯罪なんだろうな?

いや、人として衣食住衛生を維持する努力はするけど、認知症の異常行動に付き合い、人間として体裁を整え続けるのは無理だ。