飛び降りて死ぬ

昨日、10時半にショートの迎えに行った。

スタッフさん「お母さん、何度かベランダに出ようとして衝撃発言を‥」

母、ベランダから飛び降りて死ぬ!

と騒いだらしい。

スタッフさん「力も強いですしね」「そんなお母さんの横で、お父さんはまったく無反応でした(笑)」

笑って言ってくれたけど、そういう発言や行動は他の利用者さんの不穏を招くので、施設側は1番嫌がるんだよ…orz

 

帰宅後、父母に昼飯を食わせオムツを替え、わたしは仕事。

母「じゃあわたしはお父さん連れて帰るね」

「どこに?つか、この車椅子のじいさんがおめぇの旦那なんだが?連れてくのは自由だけど、玄関の段差降ろせないよ」

母「ええ?あそこよあそこ~」

「あそこってどこ?○○ホーム?今さっき、そこから帰ってきたばかりで、ここがアンタの自宅。この車椅子のじーさんがあんたのお父さん(旦那)」

母「違うの、そこじゃなく汽車に乗るの」

出た!汽車!

 

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また見当識イカれた。がしかし、こんなループにつきあってられん。

 

 

17時過ぎに仕事を終え戻る。

今度は父のベッドサイドで喚いてる母。父はまたフルチン。

母「あ、〇〇!〇〇は知らない?ここの傷に貼る大きなアレ」

お腹の辺りに手を当てる母。

「は?なにパンツのこと?つ~か、お父さんパンツ履けや」

心底辟易とし、父にリハビリパンツを投げる。

母「違うの。違うの。ここの傷を全部隠すアレよー」

夕飯を作るためにキッチンに行くわたし。追いかけてくる母。

「なんじゃこりゃああああ」

鍋の中に積まれた母の服!大量!

ベスト、ズボン、セーター、肌着‥キッチンシンクと鍋の中に突っ込まれ濡れてるこれはなに。床もびたびた濡れてる。

 

振り返り母を見る。

腹のあたりがずぶ濡れ。洗面・歯磨きなど水を使うと腹がびしょ濡れになるのは母の定番。しかし。

視線を下げるとズボンの股間から両内股の裾まで濡れそぼってる。

わたしが履かせたオムツ脱いで垂れ流したな!てことはこの床はオシッコか!

「おま、漏らしてんじゃねーか!つーか、お父さんは早くパンツ履けや!」

母「違うの違うの」

わたしは疲れてんだよ。お客さん帰して3分でこれ。ショートから引き取って数時間でこれ。

頭の処理が追いつかない。

 

「あんたわたしが取り換えたオムツ脱い出垂れ流したんでしょ!とりあえず洗面所こいや」

母「違うわよ!パンツは履いてる!」

洗面所に連れ出し問答無用でズボン脱がすと、もちろんノーパン。はぁぁぁぁ…

 

キッチンの大量な服と、靴下まで濡れた母の服も全部洗濯機へ。

びしょ濡れのスリッパを廃棄し、母を拭いて服を着せる。

父がアレすぎるから父の愚痴が多いけど、母は母で強烈。

 

問題は母に履かせたオムツ。

どこに脱いだんだ。それがトイレに詰められててももう驚かない。

 

その後、オムツは母の部屋のゴミ箱から発見した。ずっしりと重かったので大量な尿か便か…。わたしが仕事に入った後、オムツが気持ち悪くて脱いだ母。その後ノーパンで垂れ流し、パニックになったとみた。

母の部屋にも、家中至る場所にもリハビリパンツが転がってるのに、

パンツを脱ぎ、新しいのを履く

ことがどうしても出来ないんだな。

 

そんな母の惨状を回収して戻っても、未だフルチンの父。

「お父さん!パンツ履けって―の!」

下半身問題が解決し、機嫌がよくなった母は、

母「あらー寒いじゃない?ズボン履きなさいよ」

父「うん」

母が余計なことを言ったので、パンツとズボンを父に履かせる羽目になる。もちろんわたしが。くらくらする。

その5分後、ズボンを脱いでパンツも脱ごうとする父。

だから!ズボンなんざ履かせたくないんだよ!

 

ちなみに認知症、服をトイレに詰め込む話は聞いたことある。

母はトイレではなく、鍋だっただけマシなのか…?それとも、そのうちトイレ内に服を詰め込むのか??

 

 

その後、夕食を食わせ、父母のオムツを替え、洗濯機から洗濯物を出すと‥

大量の洗濯物すべてにこびりつくトイレットペーパー!!!

死ぬ。

鍋の中に詰まってた服のポケットか?母が履いてたずぶ濡れのズボンの中か?

オムツ脱いで、股間にトイレットペーパー挟む「認知症アルアル」。母も割とやるので、そのペーパーか??

(あの鍋とシンクの服のポケットを、全部チェックしてれば…。尿まみれの母のズボンの中を確認してれば…こんな惨事にはならなかったかも…)

珍しく自省した。そのくらい、忙しい時のコレは辛い。

 

大量の服を洗面台に出し、1枚ずつトイレットペーパーを剥がす。が、キリがない。

認知症まじクソ!ショート帰宅日だぜ今日。早くも限界が見える

 

 

その翌日。今朝。7時に階下へ降りていくと玄関の鍵が開いてる。母の靴がない。

ついに早朝徘徊。

リビングに入ると、

父「ああ、〇〇。あの、ママが出ていった」

父は床ではなくベッドにいるから良しとする。

「いつ?いま?」

父「いや、だいぶ前かなぁ」

起きあがろうとする父の下、ベッドが…

ショート滞在中に洗濯除菌したベッドの頭部にまで染みわたる尿!

テーブル上に尿でぐしょ濡れの父のTシャツ!

 

寝起きの頭には情報量が多すぎる。

もちろん、臀部には防水シーツ×2&使い捨てシーツもセットしてある。

がしかし、その範囲を超えた頭部は無防備に布シーツのみ(当たり前)。 

一体なにすればこんな広範囲に尿を‥?

 

まず父母の朝食を作り、父を移動着替えさせ、尿まみれのシーツ、毛布すべてを洗濯機に運ぶ。帰宅24時間も経ってないのに、この洗濯地獄なに。

 

というかもう、洗濯機も買い替えだ。

2人で生産し続ける汚物汚れに下洗いが追い付かない。

結果、毎日のように排泄物を洗ってる。いくら洗濯槽除菌しようともトイレと大差ないじゃんな(激怒)

 

父を車いすに移乗したあたりで、母が帰宅した。

4,50分徘徊してたのかな。

怒る気力もない。

 

父母を着替えさせ叱咤しつつディに送り出し、シーツ類を干し、仕事の準備をし仕事。

先日、父のオムツin洗濯機事件で布シーツを1枚捨てたので、予備のシーツがない。

 

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木曜に生協から2枚届く予定で、スーパーに行くも、

「月曜日帰宅して、木曜日…まぁ予備のシーツなくても行けるだろう」と、購入しなかった自分を呪いたい。

認知症って介護者が事前回収したつもりでも、予測を余裕で越えていくよね。

 

15時過ぎにディから帰宅する父のため昼休憩にシーツ、防水シーツ、毛布を取り込み、ベッドセットに追われる。

更に、帰宅後の母の夕方不穏を防ぐため夕飯の米を研ぎ、レトルト牛丼を鍋で温めておく。

父母が家にいると、わたしは朝昼飯を食う暇もない。

介護者の人権や健康は守られないのか?

 

それだけしてても17時すぎ。

仕事を終え自宅側に戻ったところで、バッグを持ち外へ出て行く母をキャッチ。

はぁぁぁぁぁぁ~

母「天ぷら買いに行くから〜」

「いやいや、晩御飯は牛丼!朝も言ったよね。もう準備してあるから!」

母「え、そうなの?でもお母さん天ぷら買いに行くの」

「いらないよ。そもそも最近、財布見てないけど持ってるの?」

母「持ってる」

母のバッグの中を見ると、歯ブラシだけ入ってる。

いやこれ、マジで‥

 

徘徊癖をなんとかしないと、買い物の認知も出来なくなってる。

高齢者の万引きがよく報道されてるけど、大半は認知症なんじゃないかなぁ。

わたしと買い物に行っても、母にはもう「お金を払う」「紙幣価値」が理解できない。ナチュラル万引き。ナチュラル窃盗になるだろう。

 

父もそうだけど、この認知症特有の「スイッチ入ってギラギラしてる」状態、なんなんだろうなぁ…

脳の誤作動や萎縮といえばそうなんだけど、母は19年の診断から4年。

普通、周辺症状って徐々になくなるものと思ってたんだけど、ここに来てまた激しくなるのはなぜ。

環境か?夫婦絡まり合って悪化を促進してるのか??

 

とりあえずメマリー20m、抑肝散1日1包は効果がなさすぎ。。