使用後のオムツを千切ってバラまく&在宅医療

在宅医療のクリニックから連絡がきた!

 

金曜日の昼間、初診に来てくれる。

介護認定の診断書も書いてくれるし、ちょうど無くなるロキソニンも処方してくれる。

やっと「介護」と連動できる医療と繋がれた。

クッソ長かった気がしたけど、30日に抗がん剤やめて在宅医療と決めて1週間。

病院の初診受付なんて数週間待ちもあるから、全然スピーディだったかも。

 

父の急落が激しすぎんだよな。今日の朝ですわ。

ついに父、使用済みのオムツを細々と引きちぎりバラまくという暴挙に。

 

昨夜、滾々とわたしの体調不良も訴え、ベッドでTシャツに放尿・全裸になってた父を綺麗にしてオムツをつけた。

 

chika05.hatenablog.com

 

しかし朝、相変わらず床にいる父。もちろん全裸。

床には白と黄色の細切れの紙とタオルケット諸々が山になってる。
理解するまで少々時間を要した。

 

「…なにこれ。どうしてこんなことしたの?」

父「いや、切らなきゃいけないから‥」

「おむつを?」

父「…」

「尿が染みたオムツを細切れにしなきゃいけないの?そりゃあ認知症以外の何者でもないわなぁ‥」

 

昨日に続いて、わたしにキレる余力がない。

言わない方がいいことを飲み下す余力もない。

 

手袋して細切れのオムツを拾い集め、父にリハパンを履かせる。背中にも頭にも引きちぎられたオムツの断片が。

床や手、体を拭き取りながら口は止まらず。

「昨日、わたしの身体も足腰立たないって説明したよね。それも忘れたの?」

父「覚えてる」

「で?この始末。あんたもう認知症待ったなしだわ。躊躇なく認知症だわ」

父「いや俺じゃない。俺が切ったんじゃない」

「ははぁ、じゃあ誰が?」

 

元々、週末にわたしが兄弟を集めてる。

まずは父母の介護状態を知ってもらうこと。

そして父の資産‥というほどではないけど、入院するたびにわたしや母が立て替えてる。もちろん先日の救急車関係もわたしが払ってる。

なにせ本人が暗証番号すらアヤフヤ。印鑑も不明。

窓口に連れていくにも理解力がほぼゼロ。しかも労力がかかりすぎる。

 

こんな不透明なまま認知症認定されたら、色々面倒になる。

だから、認知症認定される前に父母含めて全員で話すべきだと思った。

 

しかし、悪化の加速がエグい。

在宅医療でさっさと認知症認定して投薬治療を初めたい。投薬も効くかはわからない。合わない薬はむしろ悪化を招くだろう。

しかし、この速度を抑えないとマジわたしが死ぬ。

 

ということを細切れのオムツを回収しつつ父に話す。

父「お金の話は、俺がみんなにする」

「いや、つかわたしが招集かけたんですけど?本来は親が子供を集めて1度話すべきだよな。でもあんたら何もせず、2人揃って認知症だよ。気楽なもんだよな。もう猶予ないよ」

父「…」

 

母が起きて降りてくる。ちゃんとリハパン履いてた。偉い。

父にリハパンとズボンを履かせ、仰臥でもまだ着せられる「前開きのジップアップ」を着せた。

 

厚切りパンを父と母に半々に切り焼いたトースト。

母が床に置き、オムツをまき散らした床に仰臥したままバクバク食べた父は言った。

「もっと!」

うわぁ…

 

母を着替えさせ、仕事の準備をしつつリビングを覗く。

床に仰臥したまま、母に持ってこさせたらしいカミソリで髭をそる父。

うわぁ…もっと根本的な衛生観念を持てよ…

 

これまた母に持たせたらしいTシャツを手にする父。わたしを見ると、

「これ着たい」

「被り物ってぇのは、頭と背中を床から離せる人が着るもんだよ」

断るとびっくりした顔をする。

おまえ1時間前にわたしに何させたか覚えてんのか?忘れてるんだろうな。

 

でも大丈夫!写真も動画も撮ったから!!!!

 

在宅医療の先生には、そんな朝の顛末も話した。

先生「オムツを引きちぎって…認知症の症状ですねぇ」

「ですよねぇ」

父は性格を示すようにオムツをそりゃあ細かく手で千切ってた。先日は新聞を千切ってたから、何か「千切る理由」があるんだろう。

母も時々、ハサミでリハパンを切ってる。認知症怖い。

 

 

そんな本日、わたしは17時まで仕事。

仕事の休憩時間に、リビングに掃除機をかけ、除菌消臭スプレーをまき散らした。

 

15時過ぎにディから帰宅した母が、仕事場に乱入してきたらショートにぶち込んだる!と思ったけど、おとなしく待ってた。偉い。

 

父は…またTV前の椅子に座ってた。

洗濯機が廻ってる。母は洗濯機の使い方も忘れるから、ディから帰宅した父が洗面所に行き、洗濯機を廻し、TV前の椅子に移動した…できたのか??

 

父の認知は1日の中でかなり波がある。

身体も、昨日の「身も起こせない」状態と今日の状態…バイオリズムがよくわからない。

 

少し様子を見てみるかと、足の震えを堪え夕食を作り、相変わらず「テーブルで食べる」という父の手を引き食卓に座らせた。

食後はスイカと桃を切り、食べさせた。

またTV前の椅子に座るという父を介助し、座らせた。

その後、懲りずにうたた寝する父を起こし、ベッドまで介助した。

 

今までは「認知症だろう」。

今朝の惨状を見るに「認知症だな」。

この違いは大きい。

わたしがブチ切れるほど、認知症はやらかす。

母を見ていれば、本人の欲求が満たされてれば割と穏やかなことも多い。

 

ま、その「本人の希望」というのが無理筋なわけで。

しかも、2人の認知症を1人で介護し続けるのは無理。

でもまぁ、ショートスティの相談は金曜日の診察までは保留しようかなぁ。

 

(とか言って明朝、「ショートぶち込んだる!」とブチ切れることが起きていそう)