よく徘徊系より寝たきりの介護の方が楽と聴いていて、
「そんなもの?」
と思ってたのは数年前のわたし。母が徘徊系になり、なるほどねぇと思いました。
その3月初旬の、母の大便まき散らし事件でも、
「いっそ寝たきりオムツなら…」
と思い、更には今回の父ですよ。
立ってリビングテーブルに行けた父。
次はもちろんトイレに行きたい。
このミッションは昨夜クリア。…したけど、
「ねぇ?パンツ濡れてるけど?」
わたしが購入したユニクロのグレースウェット、前が濡れてます。もう面倒で取り替えろとせっつくこともしなかったけども(^^;
父「あとは風呂だ」
わたし「は?風呂?バカかな。また浴槽に沈んだらもうわたしは引きだせないよ?また救急車呼ぶよ?逆戻りだよ?」
動けるようになったのはホントありがたい。
わたしも父のおむつなんか替えたくない。
けど、能力を超えて調子乗って動き出して、結果欠を拭くのは全部わたしなんだってことがわかんないのか。
しかも仕事があるわけでもなし、何に焦ってるのか腹が立つ。
その後、夕食時にもリビングテーブルに着いた父。
調子に乗って赤ワインを飲み、ベッドに戻るにあたり再び転倒。ほらな。
わたしが抱えて床に座らせた瞬間、
「そんなに急いで起こさないでいい」
…立ち眩みか。酔いがまわったのか。おまえの事情としては分かった。
がしかし、わたしは夕食を片付け皿を洗い、仕事の連絡事項を済ませ、やることが詰まってる。
おまえが好きに動いて、好きに失敗し、その尻ぬぐいもおまえの好きなタイミング?バカなのか。
よせばいいのに明日、墓参りのついでに寄るという叔父たちを招いている。(父の状態はしらない)
よって夕食後すぐに台所を掃除していたわたしは、
母「パパ―起きたいのー」父「○○呼んで」
という声を聴き、
「あのね、好きにしていいけどもだったら夫婦2人で出来る範囲を理解して。まずお母さんが起こしてみて。授業中にいちいち呼ばれるようじゃ無理なんで」
と言い捨て掃除に戻った。
で、掃除を終えると…床で虫のようにもがく父1人。
「お母さんは?」「トイレに行った」
…さすが。
放置するのも面倒で、結果わたしが抱え起こす。腰が痛いっつーの。
でもまぁ1度トイレに行ってしまったので、トイレには行きたがる=後始末に追われるんだろうなぁ(クソでか溜息)
と予想してましたが、本日。
すでに2回トイレに行ってる。
わたしは見て見ぬふりしてるけど、2回目は母がトイレの床を拭いていた。
(おまえそれ何で拭いてるの?そしてその手は洗ったの??)
など色々思う部分はあるけど、いちいち突入してたら身が持たないので見なかったことにする。
掃除機をセットし、スイッチを入れ、
「今日、叔父さんたち来るんでしょ?掃除機かけて」
※母は、そこまでセッティングするば掃除機かけられることが判明した。
ウィ~ン
その数分後。
母「○○(叔父たちの名)が来るのは明日よねぇ」
父「いや、今日だろう」
母「ええ~明日じゃなかったかしら」
叔父たちからは昨日電話があり、今日の13時半~14時頃に行くと母が連絡を受けてる。
その数分後。
「お父さん、それ下半身何も履かない(オムツだけ)でいいの?っていうかスウェット見当たらないけどどこ行ったの?」
父「…」
「叔父さんたち来るけど、オムツでいいの?って聞いてんの」
父「あ、今日来るのか」
もうね、客を招くとか無理だってことがなぜ分からないのか。
「で、スウェットはどこよ?ないんだけど?」
父「もしかしたら洗濯機の中かもしらんなぁ」
「自分で洗濯したの?お母さんに頼んだの?」
母「お母さん、頼まれてないよ~」
父「うーん」
洗濯機はトイレの傍にあるので、父が洗濯してもおかしくはない。がしかし、嫌な予感がして洗濯機に向かうと案の定、
スウェットと紙パンツが洗濯機で絞られてた!!!!!デジャブ!!!!!
まじ、寝たきりの方がマシなんですけど?
洗濯ものを取り出し、スウェットに張り付いた紙パンツを全部洗い剥がし、その間に洗濯機の故障をチェックし、父と母に、
「どなたか知りませんが、紙パンツを洗濯機に入れましたよね?二度と入れんな!」
父「で、おれのズボンは?」
「だぁ~かぁ~らぁ~あなたのスウェットは紙パンツと一緒に洗濯機の中で発見されました。わたしは今分解された紙パンツを剥がして洗濯機の故障を調べてます。よってズボンはまだまだ濡れた状態で、これから洗濯できるかどうかもわかりません(怒)」
半月の間に2回、紙パンツを洗濯機に投入されて悲鳴を上げるとは…
クオリティ・オブ・ライフを重視するには、本人が出来ることはやらせた方がいいのはわかる。尊厳もあるよね。
でも介護者1人。
後処理にかかる手間が数倍大変なわけで…(怒)
介護ってお金はもちろんだけど「人手だよなぁ」とつくづく思う。