今朝の父。
また床に仰臥してた!!!
柵の隙間を塞いでたテーブルは足で蹴られ、ベッドの上と下には使用済みオムツ&リハパン。本人はリハパン履いてる状態で床。
「…なにやってんの?」父「いや大丈夫」
そうか大丈夫か。ならいいわ。
ゴミをまとめゴミ捨てに行き、朝食を作り、起きて来た母に食べさせ、
「お父さん、大丈夫ならさっさと起きてよ。わたしは9時から業者来て10時から仕事だから」
「お母さん、今日の昼はわたしはいないから。サンドウィッチを昨日買ったでしょ。アレを食べてね」
と指示。
9時から仕事場のトイレ修理が来てる間、父を観察。案の定、床に仰臥したままリハパンを脱ごうとしてる。
「なんでパンツ脱ぐの?そこはトイレじゃないよ!」
父「でも催した」
「出すならパンツの中に出しなよ。今ならすぐ替えるから」
濡れまくったリハパンで床に仰臥し床を尿だらけにしたり、大便の上で寝たり、排尿したリハパンを履いてるのが嫌で床に排泄し、その床の上で寝てたり…
カオス!
父の排泄後のパンツを替え、仕事場のトイレ修理も来客直前に終わり、仕事を終えた15時過ぎにリビングに戻る。
- 当たり前のようにまだ床にいる父。
- 当たり前のように手がつけられてないサンドウィッチ。
- 母が買いに行ったらしい長崎ちゃんぽん。の2名分の麺だけなくなり、タレは2名分手つかず。
床の父がちゃんぽんを喰えるとは思えず、母、まさか2名分の麵だけそのまま食べたのでは…。
ってか父は朝から何も食ってないのでは…
母に頼み、仰臥したままの父に粥を食べさせる。
レビー小体型認知症をガチで調べると、あまり専門医がいない上、やはり専門医の投薬コントロールが重要らしい。
で、そのためにやはり様々な検査データが必要らしい。
江東区に高齢者医療専門病院があり、レビー小体型認知症専科もある。でも、今の父を連れていくには遠い…。
蒲田のメモリークリニックもレビーに詳しそう。しかし入院設備もMRIもない…
よって昨日、認知症外来とMRI・入院病棟を持つ大病院いくつかに連絡してみていた。
そしたら仕事中に1件の病院が電話をくれた。
28日に神経内科で初診受付可能!!!!!やったー!!!
統合失調症の可能性も考慮すると精神科がよかったけど、贅沢は言ってられない。
「当日にMRIまで撮ってもらえますか!?」
病院「それは医師の判断によります」
それでも、1か月先以上先の医大の予約を待つより全然いい。
外来行けば、今後入院させてくれるかもしれないし!(淡い希望)
床の父を跨ぎながら在宅医に電話し、紹介状の手配をする。初診までの間に訪問日がないから、わたしが空いてる日にクリニックへ紹介状を取りに行くことに。
介護タクシーも手配し、通院のヘルパーさんも手配する。
床に仰臥したままの父へ、
「来週水曜日、病院に行くよ」
父「え、医大の皮膚科の予約は取ってるけど」
この期に及んで「皮膚科」の心配かーい!もっと重篤な問題が山ほどあんだろうが!
「皮膚科って簡単に言うけど、お父さんは今タクシーも移乗できないんだよ?通院するのは簡単じゃない。まずは体の状態を診てもらわないと」
母「そうよねぇ。せめて希望が欲しいよねぇ」
お、母。いいことを言う。
「そうそう。まずは診断して、身体の状態を診て、リハビリがいいのか薬がいいのか検査しないと」
あえて「認知症検査」とは言わなかった。
が、また妄想が始まったのか、虚空を眺める父。
「ガンが悪化した」妄想が暴走するより「身体に症状が出る認知症」と言った方が良い気がするんだけどまぁいいか。
父を床に放置したままカレーを作り、母の認知症病院の通院時間が迫る。
昨日の母の不穏を見たら「置いていけない」と思ったけど、今日は父の妄想や指示が少ないので母も安定してる。
「わたしはこれからお母さんの病院に行ってくるから。ちょっと留守番しててね」
母「わかった!」
一応ヘルパーステーションには「父が床に寝てるが転倒ではない」旨を伝えておく。
通院中、不在でつかまらなかったケアマネから電話。
今朝も父が床に落ちており、車椅子やテーブルで柵を塞ぐのでは無理。介護用品レンタルで柵を塞ぐものはないか?
ケアマネ「ああ~今、ベッドの四方を囲むと虐待なので…」
「え!虐待!いや自宅でですよ?」
タクシー内で叫んでしまった。
ケアマネ「徘徊するから鍵をつけて閉じ込めるとか、今はそういうのも虐待なんですよ…」
そりゃ介護殺人も介護心中も介護鬱で自殺もなくならないわなぁ…
どう説明しても懇願しても理解できず、1日に数度床に転倒する巨体。
来る日も来る日も床やベッドから父を引き上げるのに、背骨と腰が限界を迎えてる。
よって夜のヘルパーさん頼り。今日の父は朝から床にいる。
それも可哀相だから、夜間、床に落ちないように柵を塞ぐのは虐待なんだ…へぇ。
むしろわたしが虐待されてるんですけど、その件は。
ケアマネ「でも何かよい案がないか聴いてみますね」
母の精神科では、担当医にも父の件で相談したことが伝わっており、母が父に巻き込まれ、昨日は「家の札がない」と騒いだ件なども伝える。
もちろん、サンドウィッチを買いおいても食べられない状況や、過食で下痢をまき散らすこと、上着を下半身に履いてしまうことなども。
「順調に進行中です」
先生「ですねぇ…」
「もう、わたしが診察受けたいです」
先生「その状況じゃ、そうなりますよねぇ…。まずはお父さんを適切に医療と繋げるのが先決ですよね…」
この3年、母はアリセプト1錠で乗り切ってきたけど、
先生「そろそろ薬を増やすタイミングかもしれません」
増えたのはメリマー。
これも認知症薬でよく聴く。アリセプトがやる気を出すとすれば、メリマーは落ち着かせる作用があるらしい。
昨日の母の不穏の勢いを考えると、確かに落ち着かせる薬効も必要かも。
ギリギリ人並みのモラルや社会性を維持するため、ケミカルで精神や脳を弄りギリギリ暮らせる状態を作られてるのが認知症かぁ。
人間が人間らしく生きられる適正年齢は、やっぱり50代くらいなのかも。
ダッシュで帰宅すると、ヘルパーさんたちは帰宅した後だった。今日も2人体制で来てくれたらしい。
父が24時間ぶりにベッドにまっすぐ寝てる。そう。これが正しい姿勢。
推測だけど、この状態で寝ていたら床に落ちないような気がするんだよね…。
でも父自身が、それを理解できず拒否する。
幸いにも1日床にいてぐったりした父。
ここで「食卓に行く」と言われたら逆上する自信があったので、
「はいお母さんご飯だよ。お父さんはベッドから降りられないから、大福(父の好物)食べる?」
父「…うん」
大福を食べ、吸い飲みを吸いつつゴホゴホ噎せる父。
同時に、カレーを掻きこみウェっグェッと噎せる母。最近、嚥下が危うい。
母の背中を叩き「ゆっくり食べて!」と言いつつ、父を見守る。
毎日毎日くっそ疲れるなぁ。今日なんて仕事中に、
あ、わたし今、遠い眼してた!
って5回は思ったもんね。お客さんにバレていませんように…。
しかし、8月30日、もし父の「前立腺がんの抗がん剤治療」固執に付き合ったまま在宅医療にも繋がれず、ただ奇行を繰り返す父を見ていたら、今頃どうなってたんだろう。
想像しただけで白目剥きそう。