施設に入りなさいよ

今朝の父。

 

ベッドの上でノーパン。脱ぎ捨てたオムツ・リハパン。

全然、許容範囲。

今日はディがない。ゆえに朝、父を車いすに移乗させる理由はない。

しかし、最近「天井から吊るされてる妄想」に憑りつかれてるし、彼にとって長い夜が明け、母と(わたしは食べないけど)朝食を食べるのは夜明けの儀式として重要なのでは…と仏心を出したのが運のつき。

 

朝食後、ベッドに戻そうとするもグダグダ理由をつけ「大丈夫」と拒否。

次に見たら車椅子から滑り落ち、また床で仰臥してやがった。

一昨日の夜はわたし不在でヘルパー長さんが床からベッドに上げてくれた。

昨日、ヘルパー長さんから状況を聴きつつ「四つん這いにさせる」「テーブルを上手く使う」キーワードだけは覚えてたわたし。

…まさか、一昨日の今日も床に仰臥するとは夢にも思わず、しっかり聴いてなかったんだよね。信用すれば裏切られる。

 

朝から仕事であれば完全放置だけど、今日の仕事は午後から。

「ほら、四つん這いになれ」「ここに手をかけ膝に力を入れろ」

介助しようにも、甘えてるのか、わたしの指示が下手なのか…全くやる気のない父。

そのうちベッドの下に頭を突っ込み、

父「中国では焼いた肉と業務用の油を並べていて、それがすなわち飛行機の燃料になるんだが…」

別世界へと旅立った。さようなら。

 

2時間後、ベッドの下から引きずり出し渾身の力を入れベッド上に放り出す。

その衝撃で父の尿が出た。ズルズルにズレたリハパンの間からそれが飛び出しわたしにかかった。

シーツの上に敷いてる尿漏れシートでベッドへの被害は避けられたのが不幸中の幸い。

重い父の身体をどかして新しいシートを張ることはできないが、夜ヘルパーさんが来た時にやろう。1人で孤軍奮闘してた時より、そう算段が出来るだけマシになった。

‥マシになったと思ってたのに!

 

(でも、わたしが床からの介助やったのは久々かもな…もしや薬が効いてるのでは?)

とこのブログを確認したら、

 

chika05.hatenablog.com


18日も床から介助してるなぁ。

身体がもっと動くときは、1日に複数回床から介助してたから、5日ぶりでも「久々」とか思ってしまった。

 

 

 

なんとかオムツをつけ、わたしは仕事に。で、仕事後ドアを開けると母の声。

母「やだーTシャツも濡れてる~」

????

ベッド上の父はフルチン。足元に脱ぎ捨てられたオムツ。父の尻の下、ベッドシーツには排尿後の大きな尿シミ。

 

あんな死ぬ思いでベッドに上げてやって、おしっこかけられても怒らずにいたのに、ノーガードのベッドに排尿しやがった!!!!!

父をひっくり返しながらゼーゼー言いながらオムツつけたのに、それを脱ぎ捨てコレかよ!(激怒)

 

「お、おまえまた…ベッドはトイレじゃねぇんだよ!何度言ったらわかるんだよ!!!」

仕事場のドアを開け10秒でキレた。

父「ああ、ママが余計なこと言うから…」

「ふざけんな!おしっこの上で一生寝かしといたろうか!ベッドも床もおめぇのトイレじゃねぇんだよ!」

 

わたしがずっと父を見張ってれば、奴が排泄したくなってオムツやリハパンを脱ぐタイミングは雰囲気でわかる。

「脱ぐな!」

と一喝し、排せつ後に替えてやればいい。だから「父が床やベッドに排泄してる現場」自体をわたしは見たことがない。

でも、母はわからない。わからないし止めない。

 

母「あんまりダメダメ言うから、反抗したくなっちゃうのよねぇ」

「はぁぁぁ??反抗ってレベルじゃねーんだよ!人としての最低限だよ!オムツ替える、身体介助する、別にいいよ。病気もあるかもしれないし、年齢もあるだろう。それは構わない。でもつけてるオムツわざわざ脱いで、床やベッドで排泄するって、それはもう反抗じゃねーよ!頭おかしいんだよ!一般家庭でそんなん始末し続けられるか?できねーよ。もう施設一択だよ」

母「あら、じゃあ施設入れちゃった方がいいわよ」

…あっさり。

 

母「ねぇお父さん、施設入りなさいよ。また戻って来れればそれはそれでいいけども」

なんの躊躇もなく、父に言う(笑)

 

今の父の頭ではイマイチ理解できてないだろうけど、「とても不快なことを言われた」ことはわかったらしい。しかも「ママ(妻)」に。

わたしが仕事場に戻ると、母への八つ当たり開始。

父「ママ!タバコ!」

「ざぁけんなよ!ベッドにおしっこして、おしっこの上に寝てる奴がタバコとか贅沢言ってんじゃねぇよ!!」

秒で舞い戻ったわたしが、父が手にしたタバコを別方向にぶん投げる。

やーばーいーこの家。

 

 

その後、来訪してくれたヘルパーさんに頼み父を車いすに移乗。

「おら、その尿まみれの身体を上げろ」

父に言ったら、またすっごくビックリした顔して見られた。

「え。尿って?汚い話するなよ」「まさか俺に言ってないよな?」的な顔。

マジ認知症怖い。てめぇがベッドにわざわざ排せつした尿の話してんだよ!今現在、おまえの背中から尻の下にある尿の話だよ!

 

シーツを替え、尿に塗れたTシャツを替え、色々な現場を見てるだろうヘルパーさんに、

「オムツ脱いでベッドや床に排泄する人って他にいます?」

聞いてみた。

「あまり…いないですね」

で、す、よ、ね!!!!!!

 

認知症が重度になると「トイレに行き、用を足したつもり」で風呂場やキッチンに排泄してるのはよく聴く話。

母は、もっと悪化したらそっち系になるだろうと予想はしてた。そしたら施設かなぁと。

 

しかし、

すでにオムツ状態の人が・汚れてもいないオムツを脱いで、その場で排泄する

ってあまり聴いたことがない。

 

 

しかも、母がノーパンでわたしに注意されてると、しかめ面して、

「ママ、パンツは履け!」

と言ったりもする父。

どの口が言うんだコラ。おめぇだよ!おめぇの方が問題デカいんだよ!

とは言わないようにしてるけど、もう喉元まで出て来てる。

 

でも、ヘルパーさんが最後に、

「○○さん、ベッドにトイレしないでくださいね」

と言ってくれて「そうよね?普通はベッドに排泄しないよね?」と大分溜飲が下がった。

 

介護は家族だけでやるな。他人を入れろ

 

昔から聴いてたけど、家族だけ…しかも認知症&認知症を相手に家庭内を修めようとすると、何が正しいか分からなくなる。簡単に言えば、

こっちの気が狂いそうになる。