動ける認知症、最悪

今日の夕方17時前、母は歩いて15分ほどのJR駅まで1人で徘徊に行ったらしい。

わたしと手を繋いで行っても、転倒するのに。

長い坂道、特に下りではブレーキがかからず、赤信号に突っ込むだけじゃなく、信号待ちしている人に突っ込むのに。

 

理由は「大学の先生たちが来るから迎えに(作話)」→途中で作話が変わり→「お母さんを迎えに(作話)」

 

わたしが仕事中の17時前、リビングとの境のドアをドンドン叩く音。

仕事場とリビングの境は2重ドア。

鍵がないので、母の乱入が止まらず2か月ほど前から後付け鍵をつけてる。

リビング側に鍵をつけ、キーでロック。

わたしは来客前にロックして、自宅玄関から出て仕事場に入る。

ドアの内開き・外開きの関係上、ちょっと不便だけど、リビング側から鍵が設置されるので、母も「ヤバい」と思うのか乱入を防げてた。

(もちろん、日付と来客時間を書いた紙もリビング側に貼ってる)

 

しかし今日はドンドンドンドン尋常じゃない。挙句、仕事場の玄関からピンポンピンポン。

お客さんに「ちょっとすみませーん」と玄関を出ると、乱入しようとする母。

この認知症スイッチ、ホントに「脳がぶっ壊れてる、ブレーキない状態」で腹が立つ。

当然、自宅玄関内に押し込み、

「なんなの?今、授業中なんだけど?」

母「あら、そうなの(しれっ)。大変なの!これから人が来るの」

「あ、そう。とりあえずおまえここから出てくるな」

母「それどころじゃないのよ!人が来るの」

この妄想、作話に付き合ってはいられない。数日前は17時18時なんて「夜中」と認知してたのに、症状が安定しない(理由は彼女の脳内にしかない)ので対応しきれない。

 

chika05.hatenablog.com

 

そんな今日も、

朝食を食べさせてる間、相変わらずベッドを尿塗れにしてる父のシーツを洗い、ベッドを整え、食べ終えた父母のオムツを替え、パンパンのオムツゴミを捨て、込み入った資料や振り込みなどをしつつ母の相手をし、昼食を作り、夕食を作り、

「これから18時までわたしは仕事だから。晩御飯はここに出来てるから(夕方徘徊阻止のため)」

説明し、言い含め、それでも17時前にコレだからな。

 

わたしが仕事場を移動したら、そういうアレコレもやってられない。父母の朝から晩までの全ては、わたしが自宅で稼いでるから成り立ってる。

「いいか。2度と隣のチャイム鳴らすな(怒)」

で、仕事を終え18時過ぎにリビングに戻ったら、今年はまた使用してないバーバリーのコートが投げ出してあった。

父のヘルパーさん「まぁ、○○(徒歩15分のJR駅)まで?お元気ですねぇ」

母「そうなの。人が来るって言うから迎えに行ったの」

はぁぁぁぁぁ???

わたしに追い出されても収まらず、妄想が加速。

「家に人が来る」→「駅に人が来る」

と変化し実行したらしい。

 

「また徘徊かよ!で、誰を迎えに行ったんだよ」

母「あれよ~大学の先生たち。何人も来るの」

わたしが「授業」の言葉を使うと、なぜか母の学生スイッチが入るっぽい。

祖母に関しては「お母さんを探す→駅に迎えに行く」と夜中でも徘徊スイッチが入るので、「おまえの母ちゃんとっくに死んでるわ」と秒で否定する。

でも、今日のような「大学の先生を迎えに行く」バージョンも出てくるし、先日は夜、仕事を終えたわたしと玄関で鉢合わせ、

母「みんなの家に行ってくる!」「みんなって誰だよ」母「みんなはみんなよー」

強制的に徘徊阻止した。

徘徊のスイッチになる妄想・作話のバリエーションが変化するので手に負えない。

 

ヘルパーさん「でもあんな遠いのに、お母さん元気ですね」

母「でも娘はそういう評価しないのよ」

父「俺も評価しないぞ」

突如、参加してくる父(オムツ介助中)。いやおまえリビングで母と一緒にいたんだろ!止められないおまえもおまえだ。

いや期待してないけど、父は父で自分のスイッチ入った時だけこんなことする癖に↓

chika05.hatenablog.com

 

ホントに母が徘徊出る時はいつも、クソの役にも立たないから腹立つんだよ!

 

 

そんな父はこの2週間、妙に足腰元気になってきた。全く喜ばしくない。クソでしかない。

 

当初は、朝わたしが車椅子をリビングに入れ、移乗させ朝食にするスタイルを無視し、勝手に立ち上がり食卓の椅子に歩き出す。で、転倒して介助。

「おまえ、ふざけんなよ!勝手に歩くな!」

わたしが切れても、父にはその理由が理解できない。夏のループと同じ常同行動だ。

 

その後、わたしが階下に行くより前に、食卓の椅子でタバコを吸ってるようになった。

 

更に、昨日はまた夜中に廊下に出たのか、このクソ寒い中廊下で仰臥して垂れ流してた。

「おまえ、なんなの?全部想定通りなんだけど!?凍死したいの?」

父「頭がおかしいんだよ」

「自分で分かってるなら上等!来年は施設な!」

 

一昨日はリビングで、

父「おい、早く拾え拾え!」母「え~わかんなぁ~い」

嫌な予感がして飛び込むと、父が持ってたタバコを自分が座る車椅子に落としてた。

そうなると父自身で火種を拾えない(それほど動けない)。

母も、それを探すことが出来ない。

その時は、わたしが車椅子の座布団を焦がすタバコを探し当て、父をベッドに運び、座布団を水に突っ込んで事態回収。

もちろん父にはブチ切れた。が、翌朝もまた1人でタバコ吸ってた。

 

夜中、ベッドを塞ぐテーブルを足で蹴り、座位になり、歩き出し、食卓でタバコを吸う父がいつ出火しても、火事が起きてもおかしくない。

 

冬場、各地で毎日のように「火事で民家全焼」ニュースがある。死者は大抵高齢者。

「危ないからやめろ」と言っても、「制限されてる」としか思わない。

痛い目見ても、記憶が保持できない。

火が出た後に消すことも逃げることも出来ない。

で、家が出火したら、裏にも飛び火するのは必須。損害賠償かな。

 

つくづく、

動ける認知症はタチが悪い。

自分が死ぬだけなら御の字だけど、他人様を巻き込む確率がめちゃくちゃ高い。

しかしそれを阻止するには、本気で24時間挙動を見張り、制限しなきゃならない。