糞まみれの年明け

謹賀新年!とか言ってる場合じゃなく。

 

今朝、父がリビングのソファ前の床に座り込んでおり、ソファと床が糞まみれだった。かかと落とししなかった自分をほめたい。

 

この年末年始、絶対に地獄を見る予感はしてた。

そして昨日の大晦日から予兆はあった。

朝、相変わらずベッドの上でリハパン脱いで排尿。その上で服を着て寝る父。ようは夜間、濡れて冷えた衣服を着続け掛布団類を剥いで寝てるわけだ。

そんな父を起こして車椅子に移乗、全部着替えさせ、ベッドシーツも張り替える毎朝のわたし。

 

晦日は心底うんざりして、TV見て笑ってる母に言った。

「夫婦は互いに介護義務あるんですけどね?」

母「ええ!そんなぁ~。お母さんはお父さんに介護されたこともないのに、なんで介護しなくちゃいけないの?」

 

ほぉ。最近よく思い出すのは、母が脳卒中で寝た切り宣告された時。

父「どうせ○○(わたし)はお母さんのオムツ替えたりしないんだろ!」

と一方的に言い捨て、迷わず施設探しに動いた父。

弟が「お母さんが施設入るなら、資金援助はします」とメールしてきたのを見て、

父「俺が施設入る時の援助はどうなる!」

と叫んだ父。

 

そうよねぇ~そんな旦那の介護したくないわよねぇ(母はそれを知らないけど)。

 

だが、その理屈で言えば、わたしこそもっと介護する義理はねーんだよ!!!父母共にオムツ替えてるわたしに、父、おまえどんな気持ちだ?

 

ま、昨日の父は朝からくしゃみを連発。これがまた人に向けて盛大にやる。

「ざーっけんな!!!ベッドの上でおしっこして濡れたままの服着て布団もかけず寝てりゃ風邪ひくんだよボケ!!!いいか、死んでもわたし達に伝染すな!!!!」

そう。父も母も体調不良になったら面倒が一層増える。のみならず、わたしが風邪で倒れたら衣食住衛生環境は数時間で壊滅する。

元々年末年始は風邪をひきやすいわたしは、細心の注意を払って風邪をひかないようにしているのに、寝てクソしてるだけの父が風邪菌バラまくとか最悪。

 

昼食後、父が飛ばした唾などを全部除菌。

昼食までに「わたしがリハパン替え、ズボンを履かせ、"おめぇ風邪ひいてんだよ!"と毛布をかける」→「父が毛布を剥ぎ、ズボンを脱ぎ、リハパンを脱ぐ」を4回繰り返してる。

気が狂う。ってかよく狂わずに来てるな。

 

昼食後、目を離した隙に下半身むき出しでダイニングチェアに歩いて行き、くしゃみと咳を連発しつつタバコを吸いだす父。

「てめぇこのキチガイ!!!!!さっさとベッドに戻れや(怒)!!!!」

父「わかった。もうしない」(で5分後にまたやる)

このやり取りと、

「汚れてもいないリハパンを脱ぐ」→私「年末はゴミ回収ねぇんだよ!おまえらの汚物ですでに70リットルゴミ袋が満杯なんだよ!!いらんゴミ増やすな!!!」と拾って履かせるわたしの攻防も繰り返されてる。

 

おそらく腹の不快感があり(便意)、だからリハパンの着脱を繰り返すんだろう。

が、リハパン着脱しても便意は消えない。

元旦である日曜日は訪看に浣腸してもらってる日。

「明日は看護師が来て、腹の不快感は消える。おまえのその行動は"認知症の不穏"そして"常同行動"。なんの意味もなく迷惑だけまき散らすんじゃねぇ」

それを繰り返した大晦日(白目)。

 

結局、夜の11時頃もまたダイニングの椅子でTV前を陣取りタバコを吸い火種を落とす父を発見。

「このキチガイがぁぁぁぁぁ~!!!!!てめぇ1人で死ぬなら死ね!火だるまになって死ね!だけど人を巻き込むな!!!!」

廻し蹴りせず、罵倒で済ませた自分を褒める。

ライターを回収して隠す。ダイニングの椅子は、父が歩いて行けないであろうキッチンの奥に移動。

 

「いいか。朝まで絶対にベッドから出るなよ!出たら殴り飛ばすからな!!!」

 

で、朝。

今度はリビングのソファが糞まみれですわ。ものすごく臭いリビングで、

 

「このソファ捨てるからな!(ゴミ回収すらないのに、粗大ごみ捨てられるわけないのに、わたしももう疲れ果ててる)」

母「ええええ~もったいない」

「新しいの買えよ。そこのキチガイの金で。あと尿と糞まみれの床も全部張り替えだな。そこのキチガイの金で」

 

結局、ソファ廃棄を認めない母。

元旦朝からウンコまみれの父の身体を拭き、着替えさせ、ソファと床にハイターまき散らしクソ掃除。

「おら、てめぇ自分勝手にタバコ吸ったり好きなようにしたツケがこれだよ。てめぇでベッド戻れ」

父を這わせベッド側に行かせるも、ベッドには上がれない。

わたしが父を担ぎ上げベッドに戻す。元旦から腰骨背骨が死ぬ。

 

「あんた、8月から娘に糞尿の始末とこんなことさせ続けて、大みそか・元旦もコレ。ねぇ今どんな気持ち?あっ、お母さん、そのウンコ触らないで!!!!」

(母はとにかく汚物を触る。アルツハイマーあるある)

 

…ようするに、ここ最近は8月9月の地獄と同じ状態になってる。

あの頃は認知症の投薬してなかったので幻視・妄想もあった。今は幻視・妄想部分だけは緩和されたけど「常同行動」は変わらない。

 

前頭側頭葉認知症は投薬が効かないってホントだな~。

幻視はレビー小体型認知症だからドネペジルで抑制できてるけど、メリマー10mぶち込んでるけどダメじゃん。クエチアピンも1日75mぶち込んでるけど「常同行動」には全く効いてない。

いや、効いててコレ???「8月9月と同じ」ってことは「進行はしてない」とも取れるか???もうわからん。

 

いずれにしても、あの8月9月の「対・父の常同行動」をリターンする気は全くない。

今度こそ殺してしまう。

 

いずれにしても、両親揃って自宅で過ごす年末年始はもう最後と決めてる。

ゆえに、クソ忙しい中でもおせちっぽいものや蟹は用意した。

しかし、もうわたしにおせちを盛る気力はない。通常のトーストを朝食に。

 

「はい今日から23年ね。1月23日~25日はアンタ達施設にお泊りです。これから施設にどんどん慣れていただきますから」

母「ええ~施設ってどんな…」

「近所です。人はたくさんいるからお母さんも楽しいんじゃない?ついでに介護のプロもいるし人手もあります。わかるか?あんたらキチガイをわたし1人で面倒見るのはもう無理なんだよ。まずはお父さんからね、施設に慣れて施設で暮らしてもらいます」

わかったか?と父を見ると、

父「大体、わかった」

その記憶も秒で消えるんだろうけど、もう本人が理解してようがしてまいがどうでもいいわ。

 

10時に来た訪看さんに早速、今朝の顛末を話す。

看護師さん「じゃあ、浣腸しない方がいいですか?」

「いや、してください!あと1週間持たないと思うので」

 

結果、大量な便が出た。

一時、食欲も落ちてたので週1回で持ったけど、今アホみたいに食欲回復してるから便も多いんだろう。

「訪看、週2回に増やそうと思うんですけど」

看護師さん「そうですね…自力で問題なく排便できれば週1回でいいですが…。オムツの中に出すとかなら。でもソファにするっていうのは問題ない自力排便ではないので」

「大問題ですよね!!!!」

この正月、すぐに動けるわけじゃないけど(こういう時期にやらかすのが父)、とにかく浣腸を増やすことにした。

 

看護師さん「でも、わたしはこういう寝てる姿しか見てないけど、ソファに移動したりできるんですね」

「寝たきり状態と、急に動くようになって徘徊し排泄をまき散らす時期が交互に来てます」

看護師さん「え。それは珍しいですね。普通寝た切りになったらそのままなんですよ」

 

で、す、よ、ね!!!!!

だからわたしも、なんのこっちゃ!生物として気持ち悪っ!!!!!とドン引きなんですよ!!!!

 

力説したわ。父の前で。

 

このまま老衰していくなら、施設は嫌だろうし自宅で看取ってもいいかなぁ~

なんて思った過去の自分を呪いたい。