父の病状&オムツで徘徊しようとする母

父は鼻からの酸素チューブが外れたものの、その後特に進展なし。

先日、面会時にサイドテーブルに「トロミ粉」が置いてあるのを発見。今日もトロミ粉と、トロミのお茶とジュースがあった。

 

一般飲食や刻み食はもう無理かなぁ。

今までも行く度、布団の下の父の脚を触り「ああこりゃもう歩けないな」と理解してたけど、今日は布団を這いでた。目視すると、

ガンダーラ仏かよ

と思う細さだった。86歳、ほぼ車椅子生活だった父が1か月半入院してんだから、筋力は全滅かな。

母「あら~痩せたわね~。お父さん、歩けるの?」

父「歩ける」

と、マジで思ってるのが認知症なんだけど、今回の入院では今までお馴染みだった拘束もほぼなければ、センサーもつけてない。

自力でベッドから降りる筋力もないし、管を抜く意欲もないんだろうな。

 

 

 

それはさて置き、母。

この猛暑、常にも増して介護者の負担が増す。

  • なにせエアコンもつけられない、暑い・寒いの感覚も分からない認知症
  • 冷房をつけても、灼熱の部屋に移動するし。
  • 冷房をつけても、窓を全開にし熱風入れてるし。(電気代怖い)
  • 水分を摂れと言っても、言うだけでは飲まないから、追いかけてカップを口元に押し付ける。
  • 水分を摂らすと、自ずと失禁も加速する。最近では朝昼晩のオムツ交換でも漏れるほどの尿量。
  • 母の衣類の洗濯もだけど、尿漏れしたまま家の中で座るので、2日に1回はソファカバー(父が便まみれにしたソファーにカバーをかけた)を洗濯してる。

 

寒さの方が敏感に感じるから、冬なら母の移動を追いかけて空調を設定する必要はないし、水分摂取に気を遣う必要もないのに。

命の危険がある猛暑ってなんなんだよな~。

 

で、今。

今日からまた6日間のショートスティ。

とはいえ、初日は14時半に迎えが来て、最終日は10時半に迎えに行かなきゃならない。初日と最終日なんてないようなもの。

 

元々ディサービスがない水、金、日は朝から母の多動・妄想を押さえるのがキツイ。

今日も朝から、

「今日はお休みです。朝ごはんをゆっくり食べてください」

何度も母へ繰り返す。

 

が、そんな記憶は秒も持たない。朝食後に、

母「わたしは出かけるの」

「いや、出かける場所ないっつーの。時計見て。今9時半。お迎えが来る時はいつも9時前に電話かかって来るでしょ」

母「違うの。今、電話がきたの。だからでかけるの」

これを延々繰り返すからイライラする。

「電話来てねぇよ!!!今日は契約してねぇんだよ!」

母「でも電話きたの。だから出かけるの」

 

実際のディの日は「いかない」という母を叱咤し着替えさせ準備をする。

ディが休みの日は「行く」という母を落ち着かせる。

毎日毎日気が狂うので、最近「行く」という場合は放置してる。

すると相変わらず、冷房を入れた1階と、冷房を切ってる2階を行き来する母。

それも放置。トイレに入る母。また惨状かもしれない。でも放置。

 

しかし、あまりに落ち着かない。嫌な予感がして玄関を覗くと、上半身ブラウスを来て、下半身オムツだけの母が外に出ようとしていた。

最近、こういう風体で外に出ようとするんだよねぇ…。

 

父もオムツだけで新聞受けに出ようとしたのを、わたしが罵倒して止めてた時期がある。

母も、最近オムツ1枚で徘徊しようとする。

ただの徘徊・弄便でも介護の限界と言われてるのに、なんで夫婦そろってオムツ1枚で外出しようとするんだよ。

 

「オムツ1枚で外出る気?あ?おまえマジきちがいババぁと思われるぞ」

母「違うのよ。わたしは出かけなきゃいけないの」

「オムツ1枚で外出るのおかしいと思わないの?」

母「おかしくない!」

こういう時に、マジでぶん殴ろうと思う。

認知症介護って、虐待までいかなくても「魔が差して」実は親を殴ったことがある人が多いらしいけど、分かるわ~。

こちらも、加齢で衰えた親が、まっとうであることを期待してるわけじゃない。でも朝から晩までずーーーーーーっと同じことに固執し続け、騒ぐ人間と同居してると、こちらも頭がおかしくなる。

 

「おお、わかった。じゃあオムツ1枚で行ってこい。で、警察に補導されて来い。わたしは引き取りに行かないから」

 

玄関の鍵を見ると、恐ろしいことにチェーン、内鍵2つが解除されていた。

認知症、全然出来ないことが、ある日一瞬だけ出来るようになったりする。

今日はゴミの日じゃないので、わたしが昨晩外からかけた補助キーが役立って、母の「オムツ一丁の徘徊」は回避できた。

でも、ゴミの日だったら補助キー外してるからアウトだったな~。

 

なぜオムツか?

理由は簡単で「ボトムの着替えを自分で出来ない」からだろう。

外出時はわたしが母を着替えさせる。しかし母が勝手に「出かけるの」と言ってる時はやらない。

母は自分で着替えようとする…が、どれがズボンなのか・ズボンをどう履けばいいのかは分からない。

よって、下半身はオムツ状態になるんだろう。

問題は「オムツのまま外出したらまずい」と理解できないこと。

(もちろんボトムを自分じゃ履けないことも問題だけど、ずいぶん前からそうだから置いといて)

一昨年くらいと比べ、羞恥心や体裁を繕う意欲も随分低下した母。

 

微妙に「動ける・歩ける」から、父の介護とも違う神経を使う。

毎日毎日毎日毎日、いつ殴るかな?いつ蹴り飛ばすかな?と考えてしまう。