畳に尿

今朝、母がまた2階の和室に転がっていた。

「起き上がれないの?」

母「違うの、ここで寝てるの」

寝てる…のであればいいのか…?畳だぞ。よく見ると、和室のテーブルの上に使用済みオムツ…よくない。

「またオムツ脱いだね?今ノーパンでしょ」

 

夜中に和室にフラフラ来て、オムツを脱ぎテーブル上に置き、ズボンを履き…そのどこかのタイミングで転んで起き上がれなくなったのか…

 

母は秒で失禁する。喋った瞬間、笑った瞬間、動いた瞬間垂れ流す。

「とにかく起き上がるよ」

母の脇を持ち上げ立たせようとするも、「脇が痛い痛い痛い」ジャー!!ズボンに染み出る尿。

「いや、わたしの腰も背中も痛いわけ。自力で立てるなら立って欲しいんだよ」

母「立てないの」

ジャー!畳を濡らす尿。

 

なぜ、認知症は歩けない・転んだら立てないのに、わざわざ動き回り転倒するのか。

そこまではアルアルだろうけど、

なぜ、うちの両親は揃ってオムツ脱いで垂れ流すんだ。

 

毎日毎日目を離せば全裸になり、垂れ流していた父と違って、母は一応着衣はしている。母も先々はまさか全裸に…?

異性の父が朝から晩まで全裸になる続けるのは「もう生理的に無理!」となったけど、同性の母だと…あ、想像力が拒否してる。

 

せめて我が家がフルフローリングだったらなぁ…

作り付けのカーペットや畳は垂れ流し系認知症介護の鬼門。

 

 

先日、秋物衣料を持参した時に父の担当さんと会えた。

 

父は父で、入院で落ちた体重が徐々に回復するにつれ、全裸マンが復活してるらしい。

がっくりだわ…。

スタッフさん「ズボンも紐つきにして、みんなで対策してるんですが…器用に脱いでしまうんですよね‥」

あ、だから秋物衣料に「紐付きズボン」て指定があったのか。スウェットは大体紐がついてるから、なんでわざわざ?と思ってたんだよね‥

 

スタッフさん「脱がない日は脱がないんですが、脱ぐ日は一日中脱いでるんですよ」

「わかりますわかります〜!本当すみません!」

スイッチが入ってる日は朝から晩までエンドレス脱衣。

しかし、なぜか全く脱がない日もある。

だから「波(理由)」があるのかと、あの手この手で推測・対応したけども…わたしの結論的には「理由なんかない」んだよなorz

 

この先特養でも、

「脱衣」→「ベッドで排泄」→「衣類全滅」コースも間近…いやすでに突入してるかもしれん。

 

持参した秋冬のスウェットは厚手だから、自宅では日に数回の洗濯に乾燥が間に合わず、わたしは毎日発狂してた。

施設は乾燥機があるけど、排泄まみれの衣類の下洗いが地獄なことは変わらない。

「すみません…今日、厚手のズボン持ってきちゃったんですけど、薄手が良かったら買ってくるので言ってください…」

スタッフさんは苦笑いしてたけど、薄手の、絞りやすい衣類を買わねば!!!!

 

しかし、4人部屋なのにお構いなしで日に数度脱ぐのか…まんま自宅と同じじゃんね…

 

5月に入所して1か月で入院、弱りまくって施設に戻ったのが8月2日。

そろそろ施設を「自分のテリトリー」と認知して、自宅レベルの自由奔放な振る舞いが出てくるのかな。はぁ。

 

 

スタッフさん「あと水分をなかなか摂ってくれませんねぇ」

「ああ、元々お茶とか飲まず、コーヒーやジュースは飲むんですけど…」

スタッフさん「そうですね。極力コーヒーなどお出ししてますが…あと差し入れいただくオヤツと一緒に飲んでもらってます」

これは認知症の型関係なく、高齢者あるある。

この夏の母で、水分を飲まない高齢者にどれだけ手がかかるかよく理解してる。

高齢者は「脱水になるから飲んでね」と目の前にカップを置いても飲まない。

いちいち「さささ、お茶飲もう」と声をかけてやっと一口。

「オヤツ食べない?あ。水分も摂ろう」と声をかけてまた一口。

1フロア40人いる施設なので、全員に水分を飲ませるだけで人手がかかるだろうなぁ。

 

父と母の症状が似ているのは夫婦だからか、認知症周辺症状定型の1つだからか…