介護ベッドを1階に降ろして1週間。
母の「波」が想像以上に凄まじい‥例えば。
◇11月4日の一昨日、夕暮れ不穏時は、車椅子から立ちあがり「2階に布団を持って行かないと!」とヨチヨチ布団を抱えて歩き出すこと数回。
その都度なだめ、丸め込んで布団を取りあげ、リビングに連れ戻してた。
最終的には、
「2階に行く!わたしが歩けないなんて○○(わたし)が嘘ついて勝手にベッド降ろして!」
興奮状態になりわたしを罵倒してくるいつものパターン。
母の徘徊を制止すると必ずこうなる。この流れで夜間徘徊を止め続けついに手を上げた記憶も新しい。
以降、ある程度制止したら、あとは徘徊を静観することに決めてる。
時折落ち着いた頃に、さらっと布団を取り上げリビングに座らせる。
しばらくすると布団引きずり歩き出す母。以下繰り返し。
15時過ぎにディ帰宅後~入浴ヘルパーさんが来た17時まで、これが延々続いた。地獄。
◇11月5日、昨日は朝からベッド上で座位にもなれず。
わたしが抱え上げて立たせても、立位維持が出来ない。
リハパンだけ交換し、身体が硬直し(拘縮ではなく筋肉に指令が行かない感じ)た母をベッドに引き上げ、寝かせ、ヘッドに頭を移動させるだけでわたしの足腰が死んだ。
わたしの仕事中もベッド上で微動だにせず過ごし、仕事後の夕方になんとか車椅子移乗。
終日、まったく身体が動かなかった。
◇そして本日11月6日。
今朝も、昨日に引き続きベッドでの起き上がりが出来ない。
7時半に起こし、介助してオムツを替え、着替えさせ、車椅子移乗。
8時半にはディサービスのお迎えが来る。
あえてタイトなスケジュールにしてるのは、食後に母を待たせると、
「じゃあわたしは2階に着替えに行くね(とっくに1階で着替え終えてる)」
と言い出すから。
母が朝食を食べてる間に、わたしが身支度や洗濯で2階に行き、階段を降りる途中で不審な物音。
母がヨチヨチ歩いてリビングから出てこようとしてる音だ。
現在、階段下は母の突入を防ぐため「突っ張り棒(安い細いの)×2+突っ張り棒(お高い太いの)×1+段ボール」でガードしてる。
わたしも移動の度にこれらを跨ぎ越すしかない。
突っ張り棒を跨いでる間に「あっ」という母の声。
リビングドアと廊下の敷居(わずかな段差)に引っかかり、転倒する母をギリギリでキャッチ。
「なんなの?昨日は1日歩けない、今朝も歩けない。で、今なんで歩いてんの」
母「2階に行かないと!」「2階には行かないよ」母「違うの。トイレに行く!」
はぁ…もうガックリだよ…マジで父とそっくりだわ。
リビングに連れ戻し車椅子に座らせる。
「はいディサービス行くよ!今、歩けたよね?歩けるなら玄関の階段(ポーチ)は歩いて降りてよ」
車椅子で玄関に出る。
母「立てない~これは無理かなぁ~」
母を車いすに乗せたまま、上がり框と玄関の段差3段を気合で降ろす。
「トイレ行きたいの?ディサービスのトイレは介助できる作りになってるから、着いたら言いな」
母「ええ~トイレ?別にトイレ行きたくないけど?」
日々、母の「波」に忙殺され疲れ果て、車椅子の母の横で座り込むわたしを見たディサービスの施設長Sさんに、
「娘さん、明日からショートスティですよね…あと1日だけ頑張ってください」
と労わられてしまった。
ディサービス帰宅は、
Sさん「お母さん、今日はもう以前通りに動けてましたよ」
と言われるほど元気だった。往来で車椅子を受け取り、またポーチ(段差)。
「お母さん、立てる?歩けるなら自分で上がって」
母「ええ~それは無理だなぁ」
この段差(3段)を上がれないのに、なぜ2階に行けると思んだよ。→認知症だから。
夕方、一昨日の不穏がトラウマになってるわたしは、リビングをウロウロ歩き出す母を連れ買い物へ行くことに決めた。
「歩いてたよね?じゃあ玄関の段差を…「それは無理ぃ~」」秒で拒否する母。
また玄関の段差を車いすで降ろす。
帰宅後に夕食を食べさせ、オムツを替え、ベッドに寝かせたら…
母「この枕…これを持って2階に行かなきゃ「させねーよ?????」」
最初に布団を引きずり「2階に行かなきゃ」とヨロヨロ歩き出す母に衝撃を受け、この1週間は「夕暮れ時」の仕事を極力飛ばした。
1週間様子を見れば、今後の対策を検討できると思ったんだけど…
「寝たきり→多動→寝たきり→多動」の波が朝夕、または日ごとに変わり過ぎて対策しようがないことが良く分かった。
母の身体機能が2週間前に戻るなら、母の階段アタックを阻止する安全対策として、階段に鍵付き扉をつけなきゃ、夕方見張り続けなきゃならない。
洗濯、母の衣類を取りに行くなど、忙しなく1階2階を行き来するわたしとしては限りなく邪魔だけど、今の突っ張り棒も邪魔だからもう諦め、扉を設置しよう。
逆に寝た切りになるなら、1度わたしも身体介助を習いに行かねば。
元々の筋肉量が多く、寝たきり状態でも「ケツを上げろ」と言えばケツは上がった父と違って、母が寝た切りになるとホントにだたの肉塊になる。
技術がないとオムツ替えも体位交換も車椅子移乗も出来ない。
父を介護してたような自己流(スピード重視)なら出来るけど、母はすぐ「痛い痛い」と言い出すし。
(移乗を終え「どこ痛かった?見せて」と聴くと、「痛いなんて言ってないわよ」ケロッとしてる外道)
あと訪問系の介護・医療サービスの訪問時「鍵問題」が出てくる。
今までも母がチャイムの音で急に立ち上がり、転倒。または開錠の仕方が分からなくなり、ヘルパーさんや訪看さんが窓から侵入など多々あった。
「なにかあれば、隣の仕事場のチャイム鳴らして」
と伝えてあるけど、介護サービスの皆さんは「介護者が仕事を継続するため・家族の休息のため」の側面も強いので、極力それは避けてくれてる。
が、定番で鍵を開ける人がいない状況(母が寝たきり)になると…
合鍵…上下2つの鍵を、ヘルパー、訪看、ディサービス、訪問医療…え、何個合鍵作るの???あれ?ヘルパーさんって合鍵預からないんだ…
キーボックス使うのが一般的?キーボックスってどこで売ってるの…
調べて初耳なことが多々ある上に、諸々決めかねる状況で、これがまた疲労感の元。
父の時もゼロから調べ尽くしたと思ったけど、在宅介護道は果てがない…。
なんて考えてたのに、決められなかったな。
6日間のショートスティから帰宅すれば、わたしが夕方に仕事で不在の日も結構あるから、この1週間で方向性を確定したかったのに、認知症の「波」手ごわすぎる。
父は1年以上かけて
「寝たきり&玄関・トイレ・洗面所へ徘徊・転倒」~「寝たきり&リビング内で転倒」
と範囲が狭まったように、母も徐々に範囲が狭まり、リビング内で収まる日も来るんだろうけどな。