傾眠の秋

本日午前中、1週間のショートスティから帰宅した母。今日はガッツリ傾眠状態…

 

昨日は施設へ父と面会に来た叔父夫婦と、仕事途中のわたしが合流し、ショートで滞在中の母を含めて5人で会った。

コロナを挟み、認知症発症後に初めて兄と兄嫁(父と母)に会った叔父夫婦。

父母そろって車椅子&自分達を覚えてないことにショックを受けてた。

 

わたしも先週、母をショートスティに送り父とも面会した時、2人が車椅子で並んで手を繋いでるのを見て眩暈がしたから、お気持ち分かります…。

スタッフさん「最近、お母さん来るたびにお父さんにくっついてるんですよ~!2人ともショートスティで来てた頃はお母さんがツーンとしてたのに」

それはよかった…父の入所施設へ母もショートに通わせ続け、母も環境に慣れたら同じ施設に入所。

このプランを目指し、全力投球してるわたし的には願ったり叶ったり。素敵なシーンだったはずなのに…

視覚的に「重い(物理的にも精神的にも)…」感覚の方が強かった。

 

若いころを良く知る夫婦が、2人共に車椅子状態になってる(しかも一時的病気ではなく)のを目の当たりに見ると「おっ」と来るよね。

「とにかく○○ちゃん(わたし)、倒れないで…!」

と叔父叔母が繰り返してたけど、そうですね~(遠い目)。

 

 

その翌日の今朝、帰宅した母は車椅子でうたた寝をはじめる。

立位が保持できるうちに、リビングの介護ベッドへ連れて行った。

ショート帰宅後に興奮が冷めやらず徘徊・階段突撃(陽性反応)を覚悟してたけど、今回は傾眠(陰性反応)なのか。

「お昼だよ!お昼ごはん!」

呼んでも昏睡に近い。

仕事に入る前にオムツを替えたく、なんとか座位にしようと介助するも岩のごとく動かない。水分を与えても意識が不明瞭。

 

もともと秋は傾眠傾向があるけど、この数日の低気温のせいか?

ショートスティ、叔父との面会などの興奮(緊張)が解けて糸が切れたのか?

 

chika05.hatenablog.com

 

ベッドにベッタリ密着した身体からズボンやリハパンを脱がすのは至難の業。

概ね「尻を浮かせる」ことが出来た父とは、何もかも違う介護になる。

「ねぇ、ちょっとだけお尻浮かせて?」

数ミリ尻が浮いた隙にズボンやリハパンを外そうにも、母の尻が秒で落ちる。

わたしが手間取ってると、母の手が陰部にのび掻きむしる。

 

不調時に完全寝たきりになった父がウンコの上で寝てしまい、服もシーツもハサミで切り刻んで引き抜いて処理したのを思い出しつつ、

あ、父とは違うバージョンの地獄が来たんだな。

と悟る。

仕事前にyoutubeで完全寝たきりのオムツ交換動画を見てみたけど、技術的に出来る気がしないなぁ。

 

chika05.hatenablog.com

 

 

ついでに調べたけど、傾眠時に飲食させると誤嚥リスクが上がるそうだ。

意識があるうちに水分だけでも…と思ってたけど、意識混濁、足腰も動かないってことは嚥下の筋肉も機能してないってことね。

 

父と母、割と似たタイプの認知症周辺症状なんだけど、父で得てるスキルや知識が母には適応しない。元の筋肉量が違うからかな。

またゼロから調べながら目の前の問題を1つずつクリアしなきゃならないのかぁぁぁぁ~。

母の足腰が立たなくなった10月下旬から、予感はしてたけど現実化するとため息しか出ない。

 

今週の木曜日は母の介護担当者会議だから、ある程度サービス変更をかけようと思ってるけど、母の「波」が激しすぎてずーっと悩んでる。

今日の状態が続くなら、徘徊も階段突撃もないと踏んで、通所サービス減らして訪問サービス増やすんだけど…

 

母が立てない(玄関が開けられない)から、訪問サービスの出入り時もわたしの仕事を飛ばさざるを得ない。

これは合い鍵とキーボックスを購入して通達することに決めた。

 

とはいえ、不穏の波が来れば屋外徘徊&階段突撃だってする母。

キーボックス出入り前提だと、屋内からチェーンがかけられないから一抹の不安が残るけど仕方ない。

 

先日は、1月に1階を全面バリアフリー&掃除出来るフローリングへリフォームする予定の工務店に、三度の延期を謝罪するために来て貰った。

その業者がリビングドアの廊下側からロックをつけてくれることに。

これで夜間の徘徊や階段突撃は防げるかも。

 

で?って話で。

肝心の母の状態が安定しない限り、小さな対処を積み重ねていくしかないのか。

 

食事もそろそろトロミ剤常備しないと誤嚥しそうだな~。

T字型オムツ…は父の使いかけが少し残ってるな。1年前の母はSサイズだったけど今や父と同じМサイズになってるから丁度良かった。

この状態だと、車椅子専用のクッション買わないと早々に褥瘡が出来るな。

でも、明日はまた階段に突撃してそうでもあるしな。

 

経験値がある分「やっとかないと後手になること」は分かるけど、どれも決め手に欠けてふわふわしてしまう。

 

でも今日、母のリハパンを替えてわかった。

母の急激なサイズアップで買い替えが追い付かず、冬物はまだピチピチサイズ(М相当)を履かせていたけど、寝たきりのオムツ介助でピチピチを履かせるのは無理。

とりあえず2Lぐらいのゆとりがあるズボンを買おう…。

施設入所家族が、やたらサイズがデカいズボンを持って来るよう頼まれて不信感‥て話をたまに耳にしてたけど、それ寝たきりだからね。だいぶユトリがないと履かせられないのを理解した。

 

見慣れた介護用品カタログで「介護用衣料?クッション?高っ!!!!」「前開きの肌着??」と一線引いてみていたものの必要性も理解した。

 

でもね~母が歩けなくなってショート行く10日ほど前には、

「ん?最近食欲もムラがあるし、ちょっと腹回りがしぼんだような?頑張れば冬物買わなくて行ける?」

と思ったんだよね。

 

父も施設で嚥下起こして、また非固形物しか食べられず、先週は「ああ、顔色悪いな」と思ったけど、昨日は、

スタッフさん「最近食欲も出てきて、ご自身で召し上がるんですよ(ムース食だけど)」

そんな風に、高齢者は1週間で状態がガラッと変わる。

 

この2人の波へついていくのが精いっぱいで、先手を打つにも打てないのに、先手打っておかないと、いざという時にわたしの仕事を犠牲にするしかないジレンマ。