介護ベッドを1階に降ろして3日目。
初めて1階リビングで寝かせた翌朝、昨日。
リビングに行くとベッド脇に立ってる母がいた。
(ショートスティでも立位も保持できない状態って報告されてますけど、なぜ?また「波」か!)
オムツを確認すると、オムツ内に大量の下痢便。
ウンコしたくて立ち上がったところで出てしまったのか。出てしまった後にどうしていいか信号が出ずに立ち往生してたのか。
オムツを替えるため座位にし、もう1回立たせようとしてももう立てなくなってた。認知症はホント謎。
昨日、こんな事態になると予定してなかったから、わたしは朝から晩まで仕事を入れてた。
朝イチ、ディサービスに電話し迎車を車椅子使用の車に変更してもらう。
スタッフさんには、経緯を記した紙を渡し、
「で、わたしは帰宅時は仕事で居ないです。父の時と同じく車椅子ごとリビングに突っ込んでおいてください」
このディサービス、ホントは「玄関までの送迎」なんだけど、父の時もリビング内まで甘えさせてもらってる。
だから、ウチのリビングのカーペットは父母の糞尿を吸い込み続けてるだけじゃなく、コロナ禍も病院・介護施設・外を走った車椅子の車輪そのままで乗り上げてる。
せめて介護・掃除しやすいフローリングへリフォームする予定が延び延びになり、1月の母のショートスティに合わせて本決めした矢先、介護ベッド移動だから、当分雑菌塗れのリビングだな。
15時過ぎに母が帰宅したら、その後17時から訪看予定。
チャイムや電話が鳴ると、母が反応して転倒する。
訪問時は仕事場に来るように事前に頼み、わたしが自宅の鍵を開けつつ、
「色々ありまして介護ベッド1階に降ろしてます。グッズも全部1階です。あ、ちなみに今朝下痢しました。他の詳細はこの紙読んでください(早口)」
看護師に告げて、秒で仕事に戻る。
介護サービスを入れることで「わたしが仕事で不在の時を埋める」わけだけど…
我が家は容態変化(サービス形態の変更)が多すぎて、
「介護サービスを入れてる分だけ、わたしが在宅してなきゃならない」
から本末転倒なんだよなぁ…。
そんな昨日をなんとか乗り切り、今朝も立ち上がれない母を介助し、朝食を取らせ、わたしは14時まで仕事。
仕事後、朝と変わらずベッドで寝てる母を見て、
「歩けない=徘徊と階段の危険」がなくなった分、アリかもしれない…
と思い始めた。
ショートスティ滞在中はいいけど、仕事中も常に「ドーン!!!(母が階段から落ちた音)がしたら」「お客さんを見送ったら、母が玄関ポーチで転倒してたら」どうしよう…と、頭の片隅で心配し続け、疲れてたからね。
昼食後、車椅子でソワソワし始める母。
実は父、施設でまた誤嚥を起こしてる。
更には同室者と騒音トラブルも起こしてる。(腹いっぱい)
施設はTV持ち込みOKだけど、イヤフォンの持ち込み指定はない。でも同室者の方が度々父に「TVの音がうるさい!」と言うらしく、施設から、
「娘さん、仕事にお母さんに大変な時に申し訳ないけど、次回、お母さんのショートスティ送迎でお越しの時にでも、TVのイヤフォンをご持参ください」
と頼まれてる。
もうトラブルが起きてるんだから、早いに越したことはない。
イヤフォンはAmazonで購入済みなので、
「お母さん、わたしと一緒に出かける?」
母「行く!あれ?立てない!!!!」
いや、うん…立てないんだってばよ…。
母「なんで立てないの?どうして立てないの?」
知らんがな。てか今さら?
母「今、あの人が立てないようにしてる!(TVの船越英一郎のドラマを見て指さす)」
いやアレはサスペンスだから。船越英一郎ってことは殺人だから。
母「なんで立てないの?もう立てないの?」
わたしが一番知りたいことですよ、それ。
車椅子の母を連れ、施設にイヤフォンを届けに行った。
夕暮れ不穏を回避するために、そのまま1時間ほど買い物などをして帰宅。しかしやっぱり夕暮れ不穏がはじまる。
母「ねぇそろそろ帰って来るんじゃないの?」
「誰が?今、わたしとあなたが帰ってきたところだよ」
母「違うの。ほらいつも晩御飯食べるあの人がいるでしょう」
「そんなこと言う暇があったらテーブルの周りで歩く練習しなさいよ」
言ってみたら、母がすくっと立ち上がった。
おそるべし、夕暮れ不穏!!!!
「おお、素晴らしい。じゃそのままテーブル3周して」
さっきは全く足に力が入らなかった母、テーブル周りをヨタヨタ3周できた。
これはこれで予想してた困った問題が起きる予兆じゃん?
案の定、その後。
仕事場で仕事してると、あり得ない物音がする。
1階に降ろした介護ベッドの上の「布団を抱え、母がヨタヨタ歩いてリビングを出て行くところ」だった。
歩けるんかー!布団踏むから!踏んだら大転倒!
布団を取り上げ「どこ行くの」「わたしの部屋に行くの」「いやあなたが歩けないって言うから1階にベッドを降ろしてんの。2階にはベッドないよ」「嘘よ。わたし歩けるもの」押し問答。
1週間足腰が立たず、施設からも「こんな悪い状態ははじめて。急変時は救急搬送します」とまで言わせて、もうコレかよ。
わたしが気づいたからよかったけど、「立てない→数時間後→大きな布団抱えて階段上りに歩き出す」コレいつ大転倒してもおかしくない。
母が2階に徘徊したとて、もう「母の部屋(馴染んだ、ベッドのある部屋)」はない。
そこで間違いなく、布団抱えて階段昇降リピートをするだろう。
布団がなくても、今の足腰の状態では昇降途中で往生し、腰が抜け落ちる可能性が格段に上がる。
これを予想してたから、介護ベッドを移動するかずっと悩んで、悩んだ末に1階に降ろしたのに、3日目でコレ。早すぎ。
「じゃあ階段まで歩いてみな」
階段下まで歩かせてみたらヨタヨタ歩けてしまった。
「階段封鎖してるから見てみ?あなた自分で"ベッドをもう1階に降ろす"って言ったの。忘れた?」
母「覚えてない」
解体したリビングの家具の板(重い)が階段の幅だったので、1段目にその板を置いて封鎖してた。
が、母が無理やり階段を上ろうとすると、重い板が倒れて母に伸し掛かり、大転倒しそうだな…とも思ってた。
(しばらくは「階段上る」って言わないだろう)
と放置してたけど、速攻で板をどかし、段ボールをガムテで貼って階段封鎖した。
先日、車椅子で階段閉鎖を見せた時、先ほど見せた時、どちらも、
母「ああ、これならいいわね」
と妙に納得してた。たぶん、ここ最近は本人も「階段怖い」と思ってたんだと感じる。
怖いんだけど、不穏スイッチが入ると夜間でも昇降しちゃうんだよね。
今も、不穏スイッチが入ったら、ガムテ外して上がってしまうんだろうな…。
こんな大騒ぎして母の居住を1階に移動しても、まだ「ドーンって音がしたらどうしよう」という恐怖からは解放されないのか。空しい。
で、たぶん。
明日の朝はまた「立てない~」となるんだろうな。
1日の間…なんなら10分単位で激しく身体状態が変動するのは父で経験済み。
レビー小体型認知症の特徴でもある。
レビー小体型認知症の介護記録を見てると、
「転倒を繰り返して、顔身体中あざだらけ・血まみれ」
という表記をよく見る。
父は異様に頑強&転倒した後オムツ脱いで排泄をまき散らすダブルダメージだったので、ある意味心配する暇もなかった。(排泄処理で)
変わって母は、屋外転倒で2回「血まみれ状態」を見ている。
屋内でも1回あったな。
多分、介護従事者に言えば、
「歩けた!よかったですね~」
と言われるだろうけど、24時間介護する立場としては微妙すぎる。
歩けないより歩けた方がいい。介護するにも立位だけは保持してほしい。
でも、血まみれの母を2度と見たくないんだよね。