母の誕生日

今日は母の85歳の誕生日だった。

兄に母の車椅子を押してもらい、わたしは父への差し入れを持ち3人で施設面会へ。

 

昨日、仲良しのヘルパーさんに「明日、〇〇さん(母の名前)誕生日なんだよねー」と言ったら、

ヘルパーさん「え〜お母さん何月何日生まれ?」

母「え〜4月?」

4月は兄とわたしの誕生日w

でも今日、父に「今日は11月26日。何の日?」と聞いたら、母がすかさず「わたしの誕生日!」と言った。すごい。

 

父は現在も嚥下に問題がある。

特養に事前確認した時も「お母さん誕生日ですか!ケーキの持ち込みは‥すごくしっとりしたもので、水分と一緒なら‥」と言う反応だった。

「水分て‥水分じゃないですよね?」

特養相談員Oさん「ですね!トロミ入りです!」

トロミ入りかぁ‥。

「じゃあプリン系にします」

というやりとりが事前にあった。

 

この飲食形態が非常に難しい。

来月、父のリンパ転移診断のためにT病院へ連れて行く予定だが、外来初受診はめちゃ待つらしい。

かつて医大の付き添い時も、毎回待ち時間が長く(予約入れてるのに)、帰りたがる父にオヤツやコーヒーを与えて気を紛らせたけど、今回はそう簡単ではない。

ネット検索したら、トロミ剤も適量があるようで、わたしがペットボトルに適当に突っ込んだらダメらしい。

ネットでトロミ入り飲料を買い持参した方がいいかなぁ。

と考えていたので、今日も水分は却下せざるを得なかった。

 

 

父担当Cさん「最近、咽せは減ったんですが、あまり食欲ないようで。食事を口に運んでも、いらないと言うことが増えまして‥」

「そういえば去年も秋は食べなかったなぁ。年末にかけてものすごく食べ始めてびっくりしたけど。甘いものはどうです?」

父担当Cさん「それは食べます!」

毎回、父には大量なプリンやゼリーを差し入れる。無駄にならず良かった‥。

今日は差し入れのほかに、ケーキ替わりの杏仁プリンを父と母に渡した。

一口目をわたしが食べさせたら、父は目を輝かせて自分で完食。やはり甘い物はいつでも好きらしい。

咽せが減ったのは朗報だから、甘い物で食欲増進して喉の筋力鍛えるしかないのかもな。

 

https://chika05.hatenablog.com/entry/2023/11/18/113101

 

そんな父に学友の話をした。思い出したような思い出さないような反応だったけど、

このブログ見ながら(わたしがすでに忘れてる)、学友から父への賞賛を伝えたら、めちゃくちゃ嬉しそうだった。

「で、お父さんはお母さんのことが大好きだったらしいよ」

母「えーわたしぃ?」

ニヤニヤする父。ニヤニヤする母。

最近立て続けに、2010年から父も母も知ってる脳外科のM先生や、父の妹(叔母)から、

「本人達は幸せだよね。支える側は大変だけど」

と言われ、まぁなんだかんだ幸せな余生なのかな‥と思い始めてる。わたしは大変だけどね‥87歳と85歳まで一緒に過ごせる(死別生別せず、老々介護にもならず一緒にニヤニヤできる)夫婦は多くはないと思うから。

老々介護‥?

一瞬、糞尿まみれの家の中に、糞尿まみれの父と母がいるイメージしてしまった‥。いや父が2018年、尿管つけて前立腺癌自宅療養はじめた時点で老々は無理なんだけど、怖い。

 

 

ところで昨日、役所の高齢者福祉課から手紙が来た。

わたしが書いた「介護サービスへの感謝メッセージが、入選は逃したけど冊子に採用される」的な報告。

 

よく行政が「介護職離れ」を止めるために「利用者や介護家族から感謝のメッセージ」を募ってる。

ケアマネさんから「娘さん、書くの早いからお願いします~」と頼まれた1つが選ばれたらしい。

ディサービス、特養&ショートスティ、訪問ヘルパー、訪問看護、介護用品…

フルコンボで契約してる介護サービスの中で「特養(とショートスティ)」に向けて書いた感謝文だった。

多分、初夏に書いたやつ。

 

父は誤嚥性肺炎で危篤から入院中。まだ特養に戻れるか定かではなかった。

が、搬送時に特養から看護師さんつきで運ばれて、「危篤」の言葉を一緒に聴いてくれた。あの時の心強さは忘れない。

母はショートスティ中に職員さん殴ったり、死ぬって騒いだりが収まり、やっと施設にお泊まりすることに慣れはじめた頃。

「母の乱行を笑って受け入れてくれて(暴力暴言、自殺仄めかしは帰宅を促す施設が多い)ありがとう!脱衣が激しい父を受け入れてくれてありがとう!父も母も引き続きお願いします!」

とOさんやTさんの個人名を入れ書き始めたら、10分で400文字×5枚の量になり、400字に減らすのが大変だった。

 

冊子では個人名は消されるけど、施設名はしっかり掲載されるらしい。施設内なら誰が名指しされてるか分かるだろう。

少しは施設や、お世話になってる職員さんに恩返しできただろうか。

利用家族の感謝の気持ちは、巡って利用中の高齢者(父や母含む)に還元されると信じてるけど、声を上げないと伝わらないもんね。