先日、スタッフさんからサンタコスした父の写真を貰った。
微妙に戸惑い顔だけど、ピースしてる父。
父「俺、困った顔してるな‥」
そりゃ、父がサンタコスしたのは人生初だからねぇ。
自宅にいたらそんな機会は一生なかっただろうし。
本人のコメントに笑った。
みんなに言われるけど、父は入所後の方が色艶がいい。
1年前に比べ、嚥下障害やガン転移など身体的には色々進んだし、食べられる物は減った。
けど、自宅で認知症同士の父母がすれ違い混乱し合ってた頃に比べ、全然よい顔つきになった。
もちろん、施設のケアが行き届いてるのもある。
誕生日やクリスマスなどイベントがあったり、母が出入りし一緒に過ごしたり、わたしや兄が頻繁に会いに行ったり‥刺激が適度にあるのも良いんだろう。
自宅でも介護サービスはフル活用だけど、週4回のディサービスのために、わたしが1人で父と母を介護ベッドから起こし、オムツと排泄処理、食事に着替え‥
介護者に余裕がないと、被介護者への影響はやはり多大なのかも。
と振り返れるのは、今だから。
当時は「絶対に家にいる(施設は嫌)!!!!」と言い張る両親を抱え、わたしも目の前のことしか見えなかった。
アレはアレで本当によく頑張ったよ、自分…。
※
そんな母、今日も往診日。
母もまた、親戚友人みんなから「膚艶いい!」と褒められる。
そして、以前は出来なくなっていた「体温を測る」行為が、最近できるようになってきた。
М先生「へぇ。出来るようになったんですか!お母さんすごいですね。僕との受け答えもばっちりですしね」
母「うふふ~褒められた!」
へぇ。先生もそう思うんだ。ちょっと気になってたことを聴いてみた。
「最近、会話がいい感じなんですよね。もしかしてメマリー(認知症薬)減らした方が、一層よくなるのかなと思ったりするんですけど」
М先生「そうですね。娘さんの判断で減らしていいですよ」
減らしてみようかな…悩むけど…。
この頃から、母がちょっと変化した気がする。
認知症は治る病気ではないけども、父も母も、今はやや回復期なのかもしれない。
歩行困難やオムツは改善しないにしても、「母が母らしく」生きられる方向を選んでいけたらいいな。
М先生「でも娘さんが倒れないようにしてくださいよ」
そう。そこ…それなのよね…