その後の父。
発見時は7時。何時からトイレに身体を突っ込んでいたのかは不明。
11時半までかけて、リビングのベッド横に到着。
リビングを覗くと、またフルチンの父。ブチ切れかけたけど、使用済みリハパンはベッド脇のビニールに入れていることに気づいた。
父のフルチンには2種のパターンがある。
尿をするとすぐにリハパン・オムツを身体から離したい(これが厄介の原因)。
- 「脱ぐ」→「替えのリハパンが傍にない」パターンと。
- 「汚れてないリハパンをわざわざ脱いで床へ放尿」パターン。
後者がわたしをブチ切れさせるが、前者はまぁ許容範囲。
そして、理性がある時の父は極力「わたしに言われたことを守ろう」とはしてる。施設に行きたくないから。
今、ビニールに入れてるのは、多少の理性が働いたのか。
こういう瞬間が時々あるから「施設入れたる!」と言い切りにくいんだよね…。
と、揺さぶられる気持ちを!凌駕して裏切るのが認知症!!
今、夕食中に父が車椅子を操り出した。
「え、どこ行くの?」父「トイレ」
はぁぁぁぁぁぁぁ???????
「…今朝、全裸でトイレに半身突っ込んだまま倒れてたの忘れたの?」
「なんで毎日ヘルパー呼んでるか分かんないの?なんでそこにオムツ各種積んであるか分かんないの?」
「あんた立ち歩きが出来ないの。しかも8月からね。今はもう10月なんだけど?」
父「…覚えてない」
「今朝、自分で4時間かけてリビング戻ったことも?覚えてないの?マジで?くっそ写真撮っておけばよかった!!」
時計を見る父。
父「…覚えてない。今は13時か…」
「いや、今18時半!!!!今食べてんの晩御飯!!!」
母のアルツハイマーもこの数か月で格段に進行したけど、レビー小体型認知症は更に進行が早いと言われてる。
投薬しててこの記憶レベルじゃ、パーキンソニズムはさておき、認知はすでに末期かもしれないねぇ。
※
そんな母、今日はやたら2階にいるので夕方様子を見に行った。
臭い。
シーツが便まみれ。床に落ちたタオルはぐっしょり濡れてる。
「ちょ…くっさ!!!お母さん、それウンコ!あんたまたノーパンでしょ!」
母「ええ~そんなわけないじゃない~」
もちろん、ノーパン。
母のタチが悪いのは、
「ウンコじゃない」「漏らしてない」「だから着替えない」「だから手も洗わない」
と反撃して来るところ。
アルツハイマーの周辺症状「不潔」が際立てる上、自尊心が意固地にさせる。
叱咤して母と椅子を室外に出し、無理やり手を洗わせ服も脱がす。
シーツなどを廃棄してる間にリハパンを履けと渡す。その間も、みるみる椅子に漏れる尿。
もう排せつコントロールが出来ないのかもしれない。
便に関しては、先日母が買って来た「イカ焼き」が敗因か。
「食べ過ぎないで。イカはお腹壊すよ!」
と言ってるのに、母の食欲は止まらない。(結局、わたしが捨てた)
こういう時の母の口も止まらない。
手を洗わない、服を着替えない、わたしは汚くない。○○(わたし)のせいで漏れた。○○の履けって言うパンツ履いたから漏れた。
ギャーギャーうるさい。
昼間も、父をベッドに戻した後、廊下とリビングが公衆便所臭に。
公衆便所より不潔な1階トイレから父が這って来てるわけで、父の靴下を脱がせ洗濯、床を全部除菌・拭き掃除をしていた。
母はお腹空いた、昼食を作れと横で騒ぐ。
「ちょっと待って。これ終わってから」
母「○○は好きでそういうことやってんのね~。お母さんはそんなことやらないわよ」
「あんたがやらないから、わたしが全部やるわけよ」
という会話があった。
夕方も同じく、ウンコまみれのシーツを廃棄し、新しいシーツを張り、母が触ったであろう場所を除菌するわたしを見て、
母「○○は好きでそんなことしてるんだろうけど、お母さんは好きじゃない!放っといて!」
プッチーーーン
「あぁ?じゃあ飯は?飯だけは喰うんか?」
母「ご飯は…まぁね、誰かが作ってくれるんなら食べてもいいわ」
「じゃあ放っておくわ!ウンコとおしっこに塗れたばぁさんに飯を運ぶ物好きはいねぇから!汚物に塗れて死ね!」
耐え難い匂いで窓を全開放してたから、近所に丸聞こえだなぁ。
※
で、冒頭の父。
「トイレ行きたいなら行けばいい。わたしは1日に2度もあんな面倒見れない。転倒したら朝まで放置するからディの人に助けてもらえ。それでよければトイレでも何でもご自由にどうぞ」
車椅子で固まる父。
「むしろ、最近シャキシャキ歩いて自分でトイレ行けた記憶あるの?ないでしょ?」
「・・・」
「で、晩御飯は?(半分以上残してる)」父「いらない」
いつも大半の食事を残す父。「誰かが作ってくれるなら食ってやってもいい」母。
わたしが仕事の合間、自分が食べなくても三食準備するのは、
「家族構成と日時見当識を忘れないため&父と母が最低限の人の暮らしを維持するため」
でも、やめようかもう。認知症が更に加速しそうだけど、頑張っても加速してるしねぇ~。
仕事場で猫に話しかけてると…
母「ねぇ、お父さん、そこにいてどうするの?ベッドに行けばいいじゃない」
時々、とてもマトモになる母の声が聴こえる。
(ここですぐ絆されるから「施設にGO」の決断が出来ないんだけど)
20分後にわたしがリビングへ顔を出したら、車椅子からベッドに移乗できず固まる父がいた。
父に動きを指示し、背後から脇を抱えて「せーの」でベッドに転がす。
「ベッドから車椅子、車椅子からベッドに1人でサクサク移動できるようになれば、トイレは是非ご自分で行ってくれや。あ、パンツ替える?」
父「いや、いい(心外!と言わんばかりの父)!」
今日すでに4回ほど替えてるんですけど?
あとね、わたしもアンタのオムツ替えたくて替えてるわけじゃないんですけど?
そして、明日の朝…またトイレで仰臥してたらどうしてくれようか。