月曜日からスタートした父母のショートスティ、2泊3日が終了した。
「施設」に駒を1つ進めたぞ!ひー
本来のショートスティは「希望日の2カ月前に予約を入れ抽選で当たれば」利用可能。
ゴールデンウィークや年末年始の倍率はめちゃ高いらしい。介護サービスが止まるからね。なにより介護者だって旅行くらい行きたしいね。
で、初回は2泊3日からスタート。
その後、1か月に2週間まで滞在できる。もちろん負担額や他の介護保険枠との兼ね合いはあるけど。
今回は2カ月前ではなく、12月に1月23日~24日でねじ込んでもらえた。
担当ケアマネの法人施設を希望したこと&わたしが「殺す!」とケアマネに訴えたからw
友人たちから、
「施設入れちゃいなよ~。ショートスティとかもあるんじゃん?全然会えないじゃん!」
と言われるが、ウチのレベルの認知症にとってはそんなに簡単な話ではない。
当初の父はショートスティすらNG出される状態だった(もちろん特養も無理)。
わたしも知らなかったけど、
病院→「治療の場」。治療優先なので身体拘束も許可されてる。
施設→「生活の場」。生活の場なので身体拘束はできない。もちろん治療もできない。
ゆえに、不穏が激しい認知症患者は「病院で状態を落ち着けてから(投薬調整)」じゃないと施設では対応できない。
入所しても不穏が続けば、拘束・治療が出来ない施設は対応に困り、自宅に戻されてしまう。最悪。
父は治療の場である精神病院の受け皿を探せず、わたしが自宅で抗精神病薬を盛りまくって、やっとショート解禁になったのが12月だった次第。
ここから更に長期滞在(施設入所)へ持って行く長い道のりがあるけど、まずは1歩前進。毎日毎日の垂れ流しや全裸(この寒空に)が改善されたわけではないから、家事・父母の介護・施設や介護関係との調整、契約…本当に疲れる。
しかも契約予定日、施設側に新型コロナ蔓延。
ショートの受け入れが出来ないかも‥と地獄の宣告。
なんとか先週金曜日に契約が出来、月曜から滞在という過密スケジュール。
ショートの持ち物にはすべて「名前シール」を貼り、父母の投薬はすべて分包し名前と日付を明記、2人分の着替えに歯ブラシ、コップ‥
家事と仕事と排泄処理の合間に準備をし、月曜14時半の迎えに同乗。本日水曜日10時半に迎えに行き帰宅。
2泊3日といいつつ実質2日の自由は短すぎる…(涙)
当初、父母に真っ当に説明しようとした。
「あんたら重度認知症垂れ流しアリの2人をわたしが独りで介護し続けるのは現実的に無理だし、わたしが倒れたら朝から糞尿まみれの状態で1日たりともマトモに過ごせません。と言ってあんたらの息子(わたしの兄弟)が週1日ずつ来てわたしの24時間労働を助けてくれるか?それも無理です。よって施設にも慣れていただきます。まずは2泊3日から!」
そしたら母の妄想がさく裂した。
(意味不明だったが、多分「子供たちから縁を切られた」的発想になったっぽい)
が、その記憶も秒で失われる母w
よって23日当日は直前まで言わず、
「はいはい14時です!14半にはお迎えが来ます!さぁ服着て!」
と車に乗せて置いてきた。
今朝、迎えに行った時は、
「ご飯どうだった?」
「(2人とも初めての機械浴)お風呂どうだった?」
「(利用者、スタッフふくめ)人がいっぱいいて楽しかったでしょ」
と訊いてみたけど、2人ともすでに滞在の記憶が消えていて全く様子がわかないという。
施設側には契約時、
- 父は年末から食欲が増し(今は食に異様な執着)、足腰に力が戻ってきた。同時に便量が増え、週二回の浣腸をしても便を撒き散らす。
- 深夜ベッドで排泄、汚物に塗れたままリビング徘徊が常時あること。
- 不穏か治らない時はリスパダール(抗精神病薬)を飲ませてほしいこと。
- 母は帰宅願望が強く、母もまたリハビリパンツを自分で脱ぎ徘徊垂れ流し。パッドはトイレに流して詰まらせること。
- 父も母も、食欲不振や転倒、体調不良があってもいちいち対応しないでOK。自宅でも基本放置。
と伝えた。
「で、2カ月先の予約を入れたいんですけど、2泊3日のお試し後は最大2週間行けるんですよね?3月は2週間、ぶっ通しで預けたいんですけど!」
ショート担当「いや、2泊3日と1週間2週間は全く違うので、出来れば2泊3日を何度か繰り返してからにして欲しいです」
がーん!
「じゃ、3月この日程で1週間希望出します。2月はそちらが空いてる日があればまた2泊3日で何回でもぶち込んでもらえますか?」
ショート担当「そうですね…。まぁとにかく初回お試ししてみましょうね」
とのやりとりがあった。
今日迎えに行った時は担当さんがおらず、後日ケアマネ経由で施設側の意見を聞かされるだろうけど、受け入れてもらえるだろうか。
朝のスタッフさんに「どうでした?」と確認したら、
- 2人とも不穏になるとなかなか治らず、帰宅すると騒ぎだす。
- 父は確かにベッド上でリハビリパンツ脱いで排泄しようとする。
「じゃあ、そこまで問題がある感じではなかったですか?」
スタッフさん「あ、う…いや…」
母「あらーでもいい宿だったわよー」
母の乱入で会話が途切れた。
まぁ現場スタッフは家族に評価できないだろうから、受け入れ継続してもらえるかケアマネさんに確認せねば…。
で、帰宅後ベッドに寝るなり汚れてないリハパンを脱ぎフルチンになる父。
放置するとまたベッドに排泄するので、
「汚れてないパンツ脱ぐな!無料じゃねーんだよ!おまえのリハビリパンツ代&垂れ流しの使い捨てシートだけで、月に3万かかってんだよ!」
拾ったパンツを履かせるわたし。
昼食を作り、父を見るとまたフルチン。
昨日は一瞬リフレッシュできた気がしたけど、リアルが重すぎて秒で消える。
「大寒波来てる一月に、下半身むき出しにすんなキチガイ!親父のちんこなんざ見たくもねーんだよ!おまえの親戚に電話して訊いてみろ!俺がフルチンでいると娘がキレるんだよって言ってみろ!誰だって、そりゃフルチンになるのが頭おかしいって言われるから!」
その後、ヨタヨタ歩いて廊下に出る父。
「どこ行くの!」
父「トイレ」
施設では「車椅子で介護用トイレ」または「室内にポータブルトイレ」対応。
帰宅後、トイレに行き始めたり、リビングの椅子に排泄する問題が出るだろうなと思ってたけど、早速かよ。
これをやり始めると、
夏場と同じ常同行動になる。
排せつまき散らしの範囲も広がるし、今は母しか使用しないから掃除する気になる1階トイレがまた腐海化するだろう。
ついでに、この大寒波時もわざわざフルチンになる父。夜間転倒があれば朝、凍死してる可能性もある。
もちろん制止したけど、前頭側頭葉型認知症の常同行動スイッチが入ると止まらない。
施設に慣らすってそういうことが前提。凍死は凍死でいっか~。
(その後、またベッドに排尿していた。おそらく自宅トイレに行ってみたものの、施設のトイレとはバリアフリーレベルが悪いので排尿に至らず、断念したっぽい)
今回の施設、昔ながらの多床型の特養併設のショートスティで、雰囲気は良いけれど「看取り対応」してないタイプ。医療行為もほぼNG。
でも、ケアマネさん所属の法人ゆえ融通も効く。
この際、看取りは諦めて2月の特養申し込みもここで…?と思ってたら、
ショート担当「ショートスティは郵貯、特養はみずほ銀行からの引き落とししか対応してないんですよ」
ええええええ…うっそぉ~
父のみずほ銀行の印鑑と暗証番号は、わたしがあの手この手でゲットしてる=現金が引き出せる。
しかし三菱の口座は印鑑しか判明できなかった=引き落としは出来るが、現金は引き出せない。
よって「引き落とし系」は全て三菱UFJにまとめよう…特に継続的に大きな引き落としがある特養施設費は三菱UFJ引き落とし一択と計画してたのに、まさかの展開。
もう1施設、ユニット型で「看取り対応」の施設も候補にしている。
そこは品川区特養で1番多くの医療処置に多く対応してる。
一応、悪質な前立腺がんの抗がん剤を8月で辞めてる父。今後また、膀胱ろう・腎ろうが必要になるパターンもあるだろう。
上の施設は管がついた段階で退去になるから、医療対応が多いこのユニット型と悩んでた。
昨日、ユニット型施設に電話し、
「昨年、ショートと特養の見学に行ったんですが…つかぬことを訊きますが、引き落としの銀行指定ってあります?」
大手銀行であれば、どこでも大丈夫だそうだ。うん、普通そうだよね????
施設探し…に限らず、介護サービスに繋げるって本当に大変だし面倒くさい。1歩駒を進めるたびに、
「えええええ、そこで躓くの?」
ってことが多すぎてなぁ。
時々、両親健在で元気なうちに資産整理して、自分たちで施設探して入居して…って話を聴く。
そこまでは望まないけど、毛ほどの準備もしないまま・自分は認知症だと認めないまま重度認知症になり糞尿を垂れ流す両親を見てると、つくづく親に失望する。