特養申し込み&全裸徘徊

先日、父の特養に申し込んだ。

品川区は2月と9月に特養3施設まで申し込みができる。

2月申し込みで区がランクわけ、4月~9月の間に上位者から入居の声がけがある。(希望施設の受け入れ状況次第)

声がけがなければ、9月に改めて申し込む。

 

「施設探しも大変」

と聴いてたけど、ホント大変だった。

だから無限に探せる有料ではなく、特養に絞ったんだけど…それでも多床型・ユニット型で料金も全く違うし、看取りの可否、対応できる医療行為もバラバラ。

なにより見学に行ってはじめてわかる、雰囲気が違う。が、コロナ禍で見学自体お断りの施設も多い。

 

結局、住居スペースまで見せてくれて、現在ショートで活用中の多床型A施設と、ユニット型のB施設、2つに希望を出した。

 

A施設は「看取り不可」。

しかも利用料金、暗証番号が分からず現金を動かせない‥から施設費用引き落とし用!と計画してた銀行からは引き落とし対応してない。(なぜ)

でも特養とショートが同フロアなので、父の入所後に母と過ごすことも出来るし、月額も安い。

なにより雰囲気がイイ。

ケアマネさん所属の法人運営だから、ショートもここを利用してる。

 

B施設は、品川区の特養では1番医療対応が多いユニット型。

2018年、父は前立腺がんで腎ろう・膀胱ろうをつけて退院した。その後、管はつけていないが昨年8月からは抗がん剤を辞めている。

また排尿できず「ろう」をつける日が来てもおかしくない。

わたしは延命治療拒否だけども、施設としては排尿できない利用者をそのままにはしないだろうし、病院行ったら間違いなく管つけられる。

となると未対応の特養からは出されてしまう‥。1番最悪なパターン!

B施設は品川区で唯一腎ろう・膀胱ろうに対応してるから、前立腺がん悪化を考えるとB施設一択。

もちろん引き落とし銀行口座もOK。だけど特養にしては利用料が高い。

 

もう決められないから、先に声がけもらった方に入所しようと思ってる。

 

問題は「声がけが来るかどうか」。

品川区が申請書を見て点数をつけ、A>B>C判定順に「施設の順番待ち」に入れる。

よく特養待ち人数100名・数年待っても声がかからないと聴くけど、その大半がC判定の人らしい。

要介護4と要介護3の両親を就労しつつ独り介護してるわたしの状況は、多分B判定。

要介護5よりは点数低いし、父の要介護認定が出たのが昨年9月だからAにはならないかな(介護認定が長いほど点数が高い)。

 

でも昨年秋に見学行ったとき、B施設の担当いわく「期間中に声がけがないということは、ないでしょう」。

B施設はお値段高めなので、待機人数もそこまでいないのかも。

「コロナ禍で面会できないので、お声がけしても断る方も多いんですよね」とも言ってた。

「面会!?わたしは面会できなくてもなんの問題もありません!」

とアピールした。

昨年はコロナのおかげで特養ねらい目!入れるかも!と楽観視してたけど、五種に変わるからどうなるかだな~。

 

とりあえずは品川区が判定を出し、希望施設にリストが行き、各施設がA判定から声がけ…空き状況やスタッフ確保次第…となるから、現在は品川区にしっかり判定してもらうのを祈るしかない。

 

同列の候補者がいた場合は、施設側も情状酌量するだろうから、わたしは推して見学に行き、申し込み前に担当者に一報も入れた。

A施設はショートも利用してるし、B施設は「あっ、介護度4と3をお一人で介護してる…!」とすぐにわかってくれた。

 

なので、希望的観測かもしれないけど今年の4月~9月に父を特養に入れる気満々。

しかしこの数日の乱行(特に、鎮静剤を過剰服用したのに覚醒)を見るに、入所後も1度くらいは精神病院に入院とかありそう。

連れて行くのはわたしなんだよな…鬱。

そして入院時は施設費用と入院費両方払わなければならない。

 

色々考えると、お安めのB施設の方がいいのか…なんて考えてると、施設選びもめちゃ精神力と労力を使う。

 

朝から晩まで両親のシモの世話と家事、仕事、各介護関係との契約や調整をし続けながら、施設探しはこれが限界。

だから、母に関しては父を入居させてから考えようと思ったけど…

 

今日、父母は15時過ぎまでディサービス。

母は16時半から入浴介助でヘルパーさん来訪。

わたしは16時半まで仕事。

 

仕事を終え自宅に戻ると、ヘルパーさんと母が揉めてた。

ヘルパーさんが来て風呂の準備をしている間に、母が徘徊に出たらしい。

といっても、つい先ほど仕事場の玄関が「がちゃがちゃ」いってた。

「ヘルパーさん来てるだろうし、まさか母の乱入じゃないよね?気のせい?」

とスルーしたけど、母の乱入だったのか!

お客さん帰す直前まで仕事場の玄関にいたってことだな!

 

土曜日はディサービス→ヘルパーさんの流れを作って、仕事を入れやすかったんだけど、打つ手打つ手上回る認知症

「あんた、たった1時間も無事で過ごせないの??」

思わず母に言った。

もちろんリビングには車椅子に座った父もいるが、母の徘徊を止めることもしやしない。

なのにたまにスイッチ入ると「母が徘徊に出た」妄想で、リハパン1枚で外に出ようとしたりする。ホントにクソ。

 

そんな父は、わたしとヘルパーさんでなんとか母を風呂に押し込んだ後、

父「俺も風呂に入れるんだろ?」

「あ?入れねぇっていってんだろうが。あのヘルパーさんはお母さんの契約。お父さんの身体の状態と身体の大きさで一般家庭の風呂には入れられません。この話何度もしてるよね?アンタこの1年、家の風呂に入ってないから!わかった?」

父「わかった」

 

易刺激性の前頭側頭葉認知症だからか、最近特に「ヘルパーさんが来て母が風呂に入る」→「俺も風呂に入れる」とスイッチが入る。

もう1年も、家の風呂に入ってないのにな!

わたしがキッチンに行けば「俺は何か食える!」

ケーキを出せば「もっと上手い物が食える」(で、食い物が出てこなければ薬を貪る)

 

chika05.hatenablog.com

 

この「スイッチ」を解除するのがクソ大変…いや、「おそらく今、このスイッチが入ったな」と推測し、回収する…が、回収しきれないとオーバードーズのような顛末が待ってる。

この無限ストレス、重度認知症介護者じゃなくばわかるまい。

 

で、10分後。

不審な物音がするのでリビングをのぞくと、

父がリビングのドアの前で、全裸で立ってた。

 

床やベッドに転がった全裸は見慣れてるものの、曲がった体躯で立ち上がってる姿は心底気色が悪い。ゾンビだよゾンビ!

 

「ぎゃああああああ!なんなんだよおまえ!風呂は入れねぇって言っただろうが!!!おら、服着ろよ変態!!!!」

リハパンを投げつける。

「おまえ、さっき分かったって言ったよな?それから10分しか経ってねぇんだよ!!気持ち悪い!しかもヘルパーさんにその全裸晒すわけ??警察だよ!おまえ露出狂かよ」

 

そこに母とヘルパーさんが戻って来た。

ヘルパーさんはその程度で動じないんだろうけど、わたしは動じるわ。

「見ろよ!この細いヘルパーさんが、おまえを家の風呂に入れられると思うのか!あぁ?」

 

ヘルパーさん帰宅後、淡々と夕食を作り父母と食べ、皿を洗ってると、

母「あら?○○(わたしの名前)、今帰って来たの?」

「あ?おまえ今、誰が作った飯食ってんだよ!わたしが作った飯を、わたしと3人で食ってんだろうが!!!」

母「あらそうなの。で、今帰って来たの?」

 

こういうのが毎日毎日毎日毎日続いてる。

とにかく父を入居させたいけども、母と2人で暮らすイメージもしにくいのが実情。

 

せめて仕事場への乱入と徘徊だけでも母がやめてくれたら…

と思うけど、家事も出来ない・趣味もない・TVも面白くない・電話もかけられない母は、わたしの仕事を邪魔するしかやることがない。

わたしが作って来た評判も収益もぶち壊しつつ、わたしという娘の記憶すら持たない。

 

最近では、

「わたしを誰だと思ってる?」

母「…姪?」

自分を40代だと認知してる時間が多いので、わたしが娘だと不具合が出るんだろう。時には、

母「姪…でもないし、娘でもないし…」

他人?女中か?

「実の娘だから朝から晩までおまえらのシモの始末して、朝昼晩飯作ってんだろうが!他人だったら金取るぞ!」

母「あら、いいわよ」

そんな会話も昨年から増えた。

 

父がA施設に入居出来たら、母をショートスティさせて父と過ごせるし、いいなぁ。

なんて理想は早くも崩れかけてる。

 

父がA施設か、B施設かで施設費用が大分変るから、そこに合わせて母の施設を追々決めようと思ってたけど、母のことも前倒しに考えないと、ただでさえ縮小してるわたしの事業が閉業してしまう。

 

特に今、ニーズが多い。コロナも五種になるし韓国からのニーズも来てる。

だけど終日の就業を連日受ける不安の方が大きくて、チャンスを逃し続けてる。

(父母の安全に対する不安ではなく、昨年から続く徘徊による怪我・救急搬送、先日のような不測の点滴などで仕事を飛ばす不安)

出張なんざ夢また夢。

 

ニーズがあるのに稼げない。

チャンスがあるのにつかめない。

父が入所出来ても、この死活問題は改善しないってことを突きつけられてる。