母、再び歩けなくなる

また母が「階段昇降リピート」をし、足腰立たなくなった…。

chika05.hatenablog.com

この時と同じく木曜日に不穏→金曜日に足腰立たないパターン。呪いか。

 

毎晩、2階の母の自室でオムツを替え着替えさせ、部屋の常夜灯をつけて母を寝かす。

2階の端にある洗面台の蛍光灯はつけっぱなしだけど、他の廊下や玄関の電気は全部消す。

なぜなら、光や音の刺激で不穏が加速して母が夜間徘徊するから。

 

昨日も同じく電気を消し、21時頃にわたしが仕事場から2階に上がったら、母が廊下にいた。

母「あら今帰ってきたの?○○(わたしの名前)はどこ?」

ここでアレコレ言い出すと、母がますます興奮し不穏が増す。

「○○はわたし。もう夜だよ。寝るよ」

母「ええ~だって今、下から子供が上がってきたじゃない」

真っ暗な階下を指さす母。認知症、時々ホラー。

 

その後、わたしがシャワーを浴びてる間、水音が途切れると聴こえてくる母の声。

どうやら大声で誰かと話しながら階段を昇降し続けてるっぽい。誰と!?

シャワーから出て、階段昇降してる母を丸め込み再びベッドへ。

 

で、今朝。

ディサービスは休みだし、わたしは仕事だし、母が寝坊する分には問題ない。

が、洗濯物を干しに2階に行くといつも飛び出してくる母(音に反応)が起きてこない。

部屋に入ると、ベッドに直角に寝て両足を床に下ろした母。父もよくこの寝方してたな…。

母「起きれないの」

母の上体を起こし、何はともあれ一晩の排泄を吸ったリハパンを替え…あれ?なんでベッド柵外れてるの???

介護ベットの壁際の柵が1つ(重いし、垂直に持ち上げなければ外れない)綺麗に外されている。

目の前の「起き上がれない」母が柵を外せるとは思えないんだけど、こういう謎のバカ力を発揮するのも認知症…。

 

「お尻上げて。オムツ替えるよ」というも、まったく立位が取れない母。

なんとか母の尻をベッドから上げ、ズボンを降ろそうとしたら母がバランスを崩した。あわてて膝を入れて母の尻を支えるわたしの太ももに、母の尿がべっとりと染みつく。

 

「昨日の夜、また階段何往復もしてたでしょ。しかも夜中に柵外して暴れるから、また足腰立たないじゃん。あなた9月1日も同じことして救急車呼んだの」

母「へぇ~知らない」

で・す・よ・ね。

 

尿塗れになりながら母を着替えさせ、ベッドに寝かせ、朝食を運んで食べさせる。

「いいですか?あなたは今、立てません。立てないって言うからベッドでご飯食べさせてます。わたしはこれから仕事でいません。ベッドから絶対に降りないように」

 

「あなたは立てません。ベッドから降りないように」

これ、父にさんざん言ってた言葉じゃんね…。マジ同じルート進んでるな。

その後、階下に降りお客さんを入れる準備をしてると…母が1階リビングの椅子に座ってた。

立てるじゃんね?階段自分で降りて来てるんだよね???

9月1日のデジャブでもあり、ベッドから降り床に転がり続けてた父のデジャブでもある。

 

その後、13時過ぎに仕事を終えて戻ったら、母は同じ状態で椅子に座ってた。

「お昼ごはんできたよ。テーブル来れる?(70センチほどの距離)」

母「立てないの」

昼飯は運べばいけど、この状態で尻が浮かないとなるとオムツが替えられない。

しかも、先ほどは自分で2階→1階へ降りて来てるわけで、母の「立てない」「歩けない」を真に受けてたらどうにもできない。

 

脇に手を入れ母を持ち上げテーブルに。食事を摂らせオムツを替え、段差がある家の中では使いにくくてリハビリ専用となってる歩行器を設置。

階段下まで歩行器で母を歩かせ、ケツを持ち上げ階段を上らせ、2階のベッドに連れ込んだ。

今日は15時にケアマネ、16時半に訪看が来る。

 

安全性と介護の手間を考えると、介護ベッドを1階リビングに下ろして母の居住を1階に定めたい。

しかし、説明も説得も無駄なのが認知症

階段を昇降し続けるのも「何か大事なこと・楽しいことがあるはず」と移動し、何もないからまた戻り…を繰り返してるわけで、介護ベッドが1階にあるからって、母の衝動を抑えることはできない。

何を説明しようが、1階のベッドが目の前にあろうが、「わたしの部屋は2階なの」→「あるはずのベッドがない」→不穏が加速し、階段昇降→足腰が立たなくなる頻度が増える。

という展開が目に見えてるから、悩ましい。

 

ケアマネに相談してみたけど、

「2階(階段)を封鎖する」しかアイディアは出ない。そりゃそうだよねぇ…。

しかも階段が上れなければ、階段の向かいにある「玄関の外」に出ようとするだろうしねぇ…。

でもこのままじゃ、いつ階段から転倒するかもわからないしなぁ…。

 

その後来た訪看さんは、さすがに「救急車呼びましょう」とは言わなかった。

母も自分でベッドから起き上がり、1階まで降りてきた。

うん、だからね。出来る時は出来るんだよね。

 

認知度にも波があるけど、身体状態もホントに波が激しいのは父で経験済み。

「出来ない」と、介護者におんぶにだっこで身体介助させた直後に、介護者が「危ないから、やるな」と言ってることは難なく出来たりするんだよな…

 

看護師さん「波がありますからね…。認知症介護のご家族様はみなさん、この波に非常に苦労されていて」

ええ。わかります。いっそ寝たきりならどれほど楽か…と何度思ったか。

「この、急に立てない・歩けないってのはやっぱり"脳からのサイン"が上手く繋がらないからですか?」

看護師さん「そうですね。筋肉への指令伝達もホントにわからなくなっちゃうみたいで」

だろうねぇ。だから伝達が上手くいく(本人が1階に行きたい、思ったり)時と、行かない時があるだけで、足腰に問題はなさそうだもんね。

 

こうやって指令が届かなくなり、やがては歩くこと・立つこと・表情・発話・食べること…全部を忘れて行くのがアルツハイマー

今日は特に、母の表情もなく「まさに末期のアルツハイマー」って感じだった。

この降下が緩やかに進む場合もあれば、ある日突然急降下する場合もある。

母はどうなっていくのかな。

 

その後、夕食を食べさせ、またケツを持ち上げ2階に連れ戻し、母を寝かせた。

で、先ほどわたしが2階に上がると、なぜか真っ暗。

2階洗面台の蛍光灯が消されている。

母か。階段ではなく2階を徘徊してたらしい。で、2階の端の電気を消して真っ暗な中、自室に戻ったのか…

足腰がままならないのにわざわざ屋内徘徊し、わざわざ電気消して真っ暗にするのは謎。

でもそこに理由なんかないし、記憶すらないんだよね…