ドネペジル中止

今朝もまた父はベッド〜ダイニングまでをウンコまみれにしてた。

水曜日の夕方、訪看さんに両手二杯の摘便してもらってる。

日曜(明日)10時も訪看さんを入れてる。

本日は土曜日朝。週2回の浣腸では足りないほど過食なんだよ(怒)

訪看は単位数が高いから、週3回頼むには他のサービス削らねば。しかしこれ以上削れない。

どう考えても食わせないのが1番効率いいんだな。

 

昨日、在宅の診療日。

父の投薬・行動記録や近況はプリントアウトして渡してるけど、先生と逢うのは久々。

 

年末からの多動・過食が継続中の話をしたら、

先生「うーん。ドネペジルやめてみましょうか」

えっ…!!!

ドネペジル投薬前はこんなんですけど…

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ドネペジル、幻視と妄想には劇的に効いたんだよな…。

でも確かに、5mに増量したら多動になって3mに戻した。

父の…いや重度認知症の多動、何が厄介って糞尿被害が拡大すること。

ドネペジル3mで5か月経ったし、辞めてみてもいいのだろうか。

また「電波が」「虫が」言い出したらわたしが発狂しそうだから、悩む。

 

 

 

昨日も、先日の流血転倒をモノともせず土間の車椅子をリビングに持ち込んでた父。

普段は「車椅子はただ置いてるだけ」だけど、昨日は珍しく車椅子に座ってた。

ベッドの使い捨てシーツを見るに、久々にベッドに排尿しなかったらしい。よしよし。

 

朝食を作り、まずは母のシモの世話。

母は最近、リハビリパンツ(4回分吸収)+2回分吸収パッドすら飽和させ、ズボンを濡らす。

一昨夜はウンコを漏らし下半身全部拭いて着替えさせ、夜間に洗濯した。

朝一の雪の中、その洗濯物を干した直後、今朝の母は尿漏れで衣服全滅。

 

次に父を見ると、車椅子に尿を漏らしてたorz

ベッドが無事で油断してた。

雪の日、父母の衣服から車椅子の座布団まですべて洗う自分に疑問が湧いてくる。

介護は洗濯地獄。

 

その後、何をするでも会話するでもなく、ぼーーーっとリビングでTVを見る父と母。

雪で仕事予定が変わったわたしは、買い物と郵便局に行き、洗濯物を干し、昼食を作り出す。

過食の父は、わたしがキッチンに立つと「何か食べれる!」と、いそいそ車椅子に移乗しダイニングテーブルにつく。

「立つ=食事が出来る」じゃねぇんだよ。これから作るんだよ(怒)

 

父、母、わたしと3人分の卵とじうどんを作りテーブルに置くと、母が一言。

「コレ(わたしのうどんを指し)誰の?おばあちゃん?」

こいつマジで殴り倒そうか。わたしのだよ!

わたしのことを「お母さん」と間違えることも多々あるが、わたしを前に、

「○○(私の名)はどこ?ご飯よって呼ばないと。え?あなたが○○?違うのもっと若い○○」

とか平気で言い放つ。その飯作ってんのは○○(わたし)なんだが、理解できないのか理解したくないのか。

 

朝から晩まで両親のシモの世話して朝昼晩の飯を作って一緒に食卓囲って、夜は母に布団までかけてるわたしを、一体「どのポジションの人」と思ってんのか。女中か?

母の性格的に「誰の世話にもなってない」と思いたいから、わたしの存在(娘に全ての負担をかけてる)と認知したくないんだろうと推測はしてる。

が、キチガイに心を添わす気は毛頭ない。

 

「ざぁけんな!てめぇらの下の世話して洗濯して、朝昼晩の飯作って食わせてんのはあ・た・し!てめぇのばばぁは40年前に死んでるって毎日毎日言わせるんじゃねぇ!」

母「えっ、そうなの。死んじゃったの!」

毎日毎日10回ほどこの会話をしてるので、さすがに刷り込まれて来てるのか、以前のような、

母「お母さんが死んだなんて聞いてない!!!!内緒にされた!!!」

と発狂しなくなった。一昨夜なんて、

母「そうなの。じゃあ毎日いない人の名前出されて気分悪いわね。お母さん言わないようにする」

とまで言った。

言った直後に「で、○○(私の名)はどこ?」と探してたが、頭のどこかでは理解してるんだろう。受け入れられないだけで。

つーか、わたしの立場は??めちゃ可哀想じゃんな。

 

その後、在宅医が来て雪の中処方箋薬を取りに行く前に、

「おら、漏らすと面倒だからパンツ替えるぞ」

母「パンツ?替えないわよ」

「替えます。なぜならあんた最近毎日漏らしてるから。おまえら夫婦そろって洗濯物が乾かねぇんだよ!」

母のリハパンを交換したら、すでに漏れてた…。

 

朝から15時頃まで「吸収4回」じゃ持たないのか。(トイレに詰めるから、わたしが仕事じゃない昼間はパットなしにしてる)

 

朝と同じく母のズボンを脱がせ、新しいズボンを履かせる。

車椅子に座ってた父が、なぜか靴下を脱ぎダイニングテーブルの上に置きベッドに向かう。こっちもアヤシイ。

見ると、父も再び車椅子の上に漏らして座布団・ズボンずぶ濡れ。ずぶ濡れでベッドに寝るからベッドの使い捨てシーツも黄色いシミ。

そういえばこの数日、「汚れてないリハパン脱いで、新しいリハパンを履く」常同行動がなくなった。

替わりに、パンツを替えずに尿でポリマーが決壊してるのか。

認知症「周辺症状の波」がホントに読めない。クソ厄介。

 

「待て待て待て待て」

父のズボンを脱がし、新しいリハパンとズボンを履かせ、まさか?とダイニングテーブルの靴下を触れば、

「おお~い!濡れてんじゃねーか!なんで尿まみれの靴下をテーブルの上に置く!!!」

除菌スプレーを手に叫ぶと、むくりと起き上がりベッドから車椅子に移乗しようとする父。

その背中にまで、大きな尿染み。

「うわぁぁ~待て待て、そのTシャツ脱げ」

父の身ぐるみ剥いで、車椅子の座布団もすべて洗濯。

 

ダイニングテーブル、車椅子、車椅子の座布団、あらゆる場所を除菌。

雪の中、2度目の洗濯。

車椅子の座布団、3枚を使いまわしてるが、もう1回汚されたら替えがない。また仕事場から持ち込むしかないという…

 

この排泄撒き散らし、キリがないんだよ(怒)!!!

マジ、せめて父が寝たきりであればベッド周りだけで済むんだが。

 

ようやく薬局に行き、帰りにおでんの具を買い、昼から煮てた大根にぶち込む。

と、また車椅子を移動させダイニングに着く父。

まだ4時ですよ。おでんって煮込むの。わかる?

 

朝食を食べ、ぼーーーーっとTVを見る。(その間にまき散らし)

昼食を食べ、ぼーーーーっとTVを見るか寝る。(その間にまき散らし)

で、そんなに腹が減るか?減らないだろ????

わたしは朝食食わないし。洗濯2回して買い物2回行って仕事して、それでもまだ昼のうどんが効いてて腹は減らない。

認知症は満腹中枢がイカれるのはわかってる。わかってるけど、

排泄処理、食事作り、排泄処理、食事作り、排泄処理、食事作り…エンドレス

畜生だってもっと有益に生きてるわ!!!!

 

で、夕食後。

母に歯磨きをさせ19時前。

母「もう寝る」

最近の母は、19時前に就寝するのはいいけれど、20時、21時に起きて家内徘徊しはじめる。

洗い上げた食器を移動したりしてるから、深夜も徘徊してる気がする。

その食器触る手は、ほぼ汚物を弄ってる手。

「まだ19時前だよ。TVでも見てな」

母「TVは見ないの」

本や新聞も意味が分からない。最近TV見ても意味がわからない。家事も出来ない。趣味もすべて忘れた母。

2階でオムツを替えようとすると、母の部屋の床暖にエラーが。

給湯式なので、野外の専用機に水を投入しなければならない。こんな日になぜ…

 

母に待つように伝え、暗い野外でお湯を投入して玄関に戻ると、真っ暗な玄関で母がサンダルを履いてついて来ようとしてた。不穏気味だなー。

「いや、暗いし寒いしもう終わったから。大丈夫だから」

 

部屋に戻りオムツを替える。

母「もう行っちゃうの?」

…おしゃべりしたいんだろうよ。

「眠くないなら下でTV見れば?この部屋のTVつけてあげようか?」

母「ううん。TVは見ない」

 

よく介護はプロ(施設)に任せた方がいい。

家族は家族にしか出来ないケアがあるのに、家族が介護に追い詰められたら本末転倒。

という意見も見る。

ホント、それ。

 

仕事の合間、風呂を準備してたら、

母「○○お風呂入るの?お母さんも入る!」

2階の部屋からまた母が出てきた…。もう少し身体が動けてたら、夜間徘徊出てるパターン。

 

「あ~お母さんのお風呂は明日ね。ヘルパーさん来るから」

母「そうなの?じゃあTV見る」

階下に降りてくる母。母が理解できそうな番組を探し、チャンネルを合わせる。

父はせっかくベッドで爆睡してるので、出来ればこいつをこのまま寝かせておいて欲しい。

でも、人恋しい母はそれじゃつまらないんだろうな。

 

やはり母も人が大勢いる施設の方がいいのか。でも帰宅願望が強いんだよなぁ。

 

なんて翌朝(今日)、また父のウンコ処理して、ウンコまみれの防水シーツ廃棄して、リビング中を除菌。また朝から山のように洗濯。

起きてきた母は「もう何人か起きてるのね!」嬉しそう。だが、この家には今リビングにいる父とわたし、そして母しかいない。

「何人かじゃねーよ!これで全員だよ」

ベッドを除菌しつつ言えば、

母「え、そんなことないわ。もっといるわ」

「いいから飯食え」

 

またぼーーーっとTV見て垂れ流して食うだけの1日が始まるわけだ。

(今日は祝日でディサービスは休み)

 

よし。ドネペジルやめてみよ。

もうどうでもよくなってきた。

 

 

 

 

 

 

ショートスティ2回目

血まみれマンデーは、2回目の2泊3日ショートスティの初日だった。

月曜日仕事を終え、14時の送迎に同乗し両親を施設へ。

 

スタッフ「お変わりないですか?」

「あ、今朝そういえば血まみれでした!わたし仕事だったのでよく見てないけど、頭は打ってないそうです」

スタッフ「え!お父さん、頭は打ってなくてよかったですねぇ」

父「…頭、打った」

嘘つけ!!!(頭にはコブも傷も出血もない)

スタッフ「万が一、入所中に具合が悪くなったらご家族に病院へ連れて行っていただくこともありますので…」

「わかってます。でもちょっとやそっとじゃ病院行かなくて大丈夫ですよ」

 

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仕事するためショート入れてるのに、なんで初日朝に流血するんだよな…。結果、連絡来なかったけど、ホント腹が立つ。

 

本日水曜日は10時半にお迎えに。

仕事して、除菌して、糞尿ついてるであろう父の布団洗ったらもうショート終了。早くもっと長期でぶち込みたい。

 

滞在中の様子を訊くと、

 

  • リスペリドンは飲ませなかった。
  • 父母共に夜はよく眠れていなかった。排便もなかった。
  • 今朝は特に、父は母を、母は父を探してた(別室なので)。へぇ。

スタッフさん「実は今朝からスタッフが数人嘔吐していて…。ウィルス性の胃腸炎の可能性がありまして…」

季節的にノロかな???

「ウチは大丈夫だと思いますが、今日症状が出なければ、明日のディサービスは行かせていいですよね?」

スタッフ「え、あ、大丈夫です」

父が寝た切りになろうが、母が骨折しようが、とにかくディサービスには行かせるわたし。

 

で、帰宅してみたら持参薬一式入れたポーチがない。

電話で確認したら、スタッフさんが入れ忘れたらしい。嘔吐で人出不足だもんね…。

「忘れ物、取りに行ってくるわ。お母さん行く?」

母「行く!」

 

母を誘ったのには訳がある。

今朝「母が父を探してた」ということは、2人とも「家族(夫婦)バラバラにされる不安」が何となくあるんだろう。多分。

実際、そうなんですけどね?

少なくとも、遠い場所に置き去りにするんじゃなく、ショートは自宅から徒歩5分(わたしの足で)の場所だよ!

と、言葉ではもう理解できない母に叩き込みたかった。

 

母と手を繋ぎ、15分かけて歩き、

「ほら○○、こっちは××(母も馴染みの場所)。歩いてすぐでしょ?ここが昨日泊まった場所」

無事にポーチを回収したものの、帰路は母の足が立たなくなった。

休ませながら連れ帰り昼食後。

 

施設は必ず「オムツパッド」を装着する。最近の母は2日に1回はパッドをトイレに流す。特に排便した後は打率が高い。

ショート中に排便がなかったということは、今すでにパッドに排便してる可能性大。

「そろそろパンツ替えるよ」

母「ええ~お母さん自分でトイレ行くの」

「トイレ行く前にパンツ替えるから」

母「パンツはいいわよぉ~トイレ行く」

トイレで排便したいのか??見極めが難しい。

「じゃあ先にトイレ行って。ただし、おしっことウンコと紙以外は絶対流さないでよ」

母「そんなことしないわよ~(理解してない風)」

言った直後、ウンコまみれのパッドをトイレに詰めたorz

 

こういう負担を減らすために介護施設にお金払って泊まってもらってるんだけどね!

 

そして夕方。

母「ほらぁ、昼間大阪から3人連れ帰って来たでしょ?ご馳走作らなきゃ」

ショートで募った「家族バラバラになる不安」が妄想化。

 

あんたは「連れ帰られた側」!行ったのは大阪じゃなく徒歩5分の場所!

母「違うの。そうじゃないの」

母の「違うの。そうじゃないの」が出たら、道理は通用しない。

これで終わるなら妄想に付き合うんだけど、1つの妄想に付き合うと収拾つかなくなる。

母「お母さんのお金がないの!今日、大阪には財布持って行ったんだけど!」

そもそも普段から財布持ち歩かないだろうが!(わたしが払うから)

「今日帰って来た場所は大阪ではありませんし、財布も持って行ってません。なぜならわたしがすべての荷物を準備し、持ち物を記入して持ち帰ってるから」

なんのために午前中、母と手を繋いで徒歩で施設まで行ったのか‥徒労感。

母「違うの。そうじゃないの。お父さんと大阪に行ったのよ」

とりあえず、母が財布を放置してる場所を教える。

母「中身ないのよ、これ!」

財布を開けられない母。開け方を教える。

母「ほら、お金ないの!!!!」

「あの、これお札ですけど…」

お金がない!」と思うと、目の前に札が見えてても「お金」と認知できないんだよねぇ。

 

ここで治まると思いきや、30分後。

母「お母さん、今日大阪から3人連れて帰ったから、牛肉買いに買い物行ってくる」

…あんた、昼間歩けなくなってたんですよ?

「晩御飯はわたしが作るから。材料はあるし牛肉はいらない」

母「じゃあ、お刺身買って来るね。だって3人も連れて帰って来たんだもの」

「今日は大阪行ってないし、誰も連れ帰ってねーって言ってんだろ。誰かいるなら連れてこい」

いるわよ!と2階に探しに行く母。

もちろん誰もいない。が、誰もいないから諦めたりしないのが認知症

 

丁度、訪看さんが父の浣腸に来ていた。

「あんた旦那と2人で大阪行ったの?ホラ、あんたの旦那見て。車椅子だよ?看護師さんに浣腸してもらわないとクソも出せないの。あんたが車椅子押して、アレを連れて新幹線乗って大阪行ったの?2人で?ってか大阪の家(親戚)は○○ちゃん(従妹)以外全員死んで、もう家もないから」

看護師さん「え~ホラーですか?」

 

そう。認知症(母)の妄想はホラーなんだよね。

本人は時間軸飛んでるから、ホラーとは思ってないんだけど。

 

「お父さんと2人で大阪に行ったことがあるかもね?でも、それは15年前?20年前?そのぐらい昔の話なんだよ。今のリアルを見ろ」

母「あら車椅子…。でもね、違うの。そうじゃないの」

「クッソ面倒くせぇな!黙ってさっさと玉ねぎの皮を剥け!リアルを見ろ!」

 

前回は不穏の母をいなして、わたしが夕食を作った。

そしたら「わたし(母)の友達が我が物顔でキッチンを占領し、わたしたちを追い出そうとしてる」妄想が生まれたので、今日は母も参加させる。

 

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「玉ねぎ終わったら人参も切れよ。妄想じゃなくて目の前の人参を見るんだ!」

はぁもう面倒くさい…。

 

変わって父は今日は優秀だ。

全裸徘徊を防止するために、リビングはしばらく暖房を入れなかったら、今だに上下服を着ている(さすがに今は温度低めの暖房を入れてる)。

オムツ外しも今のところナシ。

この3日、リスペリドン飲まずに着衣脱がないなんてすばらしい!

 

夕食後の母、今度は臭い。ケツのあたりが臭い。

夕食後にリハパンを替えたら、かなり緩い大便が漏れていた。

午後、大量な大便包んだパッドをトイレに詰めてたのに。

 

あれ??まさかのノロウィルス??????

 

認知症が下痢になると地獄絵図が展開する。

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ウィルス性だと、わたし自身もヤバい。

腸炎になったわたしが、胃腸炎の父と母のまき散らしを処理し、除菌し続けることが出来るか?出来ねーよ!

ウィルス性は新型コロナ含めて、ヘルパー関連も頼めない。

わたしが倒れたら、兄弟招集する以外の道はないなぁ。

 

いやしかし。

夕食にかぼちゃの煮付けだしたけど、アレ全部なくなってたな。父と母が食ったのか、母が1人で食い尽くしたのか??

ただの食い過ぎ説もある。

 

24時間見張ってないと健康管理もできない。見張ってても不穏スイッチ入れば止まらない。

人間を人間たらしめるのは脳だな、と実感する。

 

 

 

血まみれの玄関

今朝、階下に降りていったら玄関の壁にべっとり血がついてた。

リビングに曲がった壁にも血。ホラーか。

父が土間から上げたらしい車椅子は、廊下にそのまま放置。(なぜ上げた)

母の靴が土間から上がり框に上げられてる。(なぜ)

 

ついに頭打ったか?遺体はどこへ?

リビングに入ると、父は尿まみれのベッドに寝てた。

傍らには昔使用してた一点杖。ベッド上に散らばるオムツパッド。

 

「夜、転んだでしょ」

頭に傷がないことを確認しつつ尋ねる。

父「いや。…ああ、転んだ」

「どこから血が出たの」

どうやら傷は上体・腕らしい。腕を擦りむいて?壁に血まみれの手をつき立ち上がったのか????

わたしも仕事なので、ざっくり見て何もしなかった。

 

とりあえず身体機能がアホみたいに回復してることはわかった。

数年前から、床に転がるとわたしが介助しない限り、自力で立ち上がれなかったもんな~。

そして、認知機能は更に低下してることもわかってる。

 

馬鹿力。微妙に動ける(不穏時はかなり動く)重度認知。もちろん行動阻止するとキレる…というか止まれない・止まらないから殴るか縛らないと行動阻止できない。

最悪なルートだなぁ。

 

この数日、リスペドリンを飲ますと「汚れてないリハパンを脱ぎ、新しいリハパンを履き続ける」「裸になる」症状が少し治まってた…気がした。

なので昨夜も飲ませたんだけど、うーーーーん?

 

多分、深夜いつものように理由もなく車椅子を探しに行き、いつものように土間から上げ、

そこで「四点杖」を思い出したのか?手前の傘立てにある昔の「一点杖」が目に入り手を伸ばしたのか?

この「常同行動のスイッチ」が急に切り替わるのが最悪。

 

今日の状態を防ぐだけなら、夜間も車椅子を室内に置いておく手もあるが…

以前は、

「車椅子の上で排泄」「車椅子に乗り洗面所へ。洗濯機にウンコ突っ込む」「車椅子でトイレに行き大転倒」

など、不穏時に車椅子があると被害が拡大する一方なのでそれはナシ。

 

というか、今の身体機能なら、以前拘ってた「トイレに行く」のも出来そうだが、まだそこにはスイッチオンしてない。

過食の今、彼は甘いものが食べたくて仕方ない。でも、「自分で冷蔵庫を開ける」スイッチも入ってない。

この辺がホント、認知症

 

もしスイッチが切り替わり、昼夜トイレに行き始め、玄関廊下も排泄まみれ、昼夜冷蔵庫を漁り食い尽くし、結果また便をまき散らしはじめたら。

何より「全裸で新聞取りに外に出る」なんて事態になったら。

となると、

転倒・ケガ・死亡リスクは変わらないわけで、車椅子に執着しておいてもらいましょうかね…(遠い眼)

 

 

今日の血痕、玄関入った正面なので非常に印象悪いけど、放置することにした。

昨年、母が血まみれで帰宅(右手骨折)した時に持ってた「血まみれの日傘」もそのまま保管してある。

血まみれになろうが「その記憶自体を喪うのが認知症」。証拠が必要。

 

さっさと父の行先(施設)を決めて追い出し、父の金で糞尿まみれになってるリビングの床と壁をリフォームすることだけが、父への殺意を緩和してくれるんだけど…

玄関の壁紙も加わったな。

 

 

 

 

リスペリドン

今朝も相変わらず、ベッドへ盛大に放尿してる父。

黙々と処理をし使い捨てシーツを張り替える。

 

今日はディもなく、わたしもオフ(来客なし)。

そうだ。リスペリドン飲ませてみよう。

 

先日、夜飲ませてみたので服薬後の副作用がイマイチよくわからない。

ちなみにリスペリドン(リスパダール)で検索すると「廃人」とか出てくるw

クエチアピンも最初は「え、統合失調症の薬!」とビビったけど、今や抗精神病薬微塵も抵抗なし。

が。クエチアピンでは異常行動収まらないのも昨今、易怒性など副作用がないならリスペリドンに頼りたい。

 

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9時頃クエチアピン、リスペリドン、メリマー、ドネペジル…アレコレ飲ませた。

爆睡。

クエチアピンも、服薬当初は爆睡してたんだよな…今や覚醒ギラギラだけど。

13時頃、昼食を作っていると父が覚醒。すぐさま起き上がり車椅子に移乗。食卓へ向かってくる。

こわっ…

クエチアピンもだけど、副作用に上げられる食欲不振やめまい・ふらつきはないんかいー!!

この服薬、一般人が飲んだら数日寝たきりになるんだけどね…異常を再確認。

 

ガツガツ飯を食う父。

そのまま車椅子で寝るので、ベッドに移乗。

 

で、15時頃。

わたしは耳が良いので、仕事場にいても父のベッド・車椅子のきしむ音で「面倒なことはじまった」のは察知できる。

しばしスルーするも、覗きに行くと…

またベッドに放尿した父が、尿から逃げるために車椅子に移乗してる。父のTシャツの背中には大きな尿染み。

 

「おい。てめぇの背中またおしっこのシミ出来てんだよ!そのまま車椅子座るんじゃねぇ!!!」

 

高鼾で寝てる→ふと覚醒→汚れてないリハパン脱いでベッドで放尿or汚れてないリハパン脱いで、新しいリハパン履く→(後者の場合)濡れてるベッドを避けるために尿塗れでベッドを降りる。

この常同行動に気が狂う。

 

ネットで介護施設職員の、

「入所者への暴力・暴言に繋がる、耐え難い行動は?」

というアンケートがあった。

常同行動が1位だった。わかる。わかるよ!こちらの理性を焼き切るこれ!!!!

 

罵倒しつつ、ベッドの使い捨てシーツを捨て、張り替え、父のTシャツを引っ剥がし、着替えさせ、相変わらずリハパン1枚の下半身にスウェットを履かせる。

あれ?リスペリドンの効果とは??

午前中は爆睡してたけど、あとは全く変わりないんですけど…前頭側頭葉型認知症、マジ薬効かないのか!?

 

夕食。相変わらず食欲旺盛な父。

18時に陰部洗浄のヘルパーさんが来る。今日は久々のセンパイ。

 

センパイ「お父さんも久しぶり~!あれ?男前になったんじゃないですか?」

父「みんなにそう言われるんだ」

センパイ「でもお父さんTシャツですか~寒くないんですか?」

わたし「今日、下を履いてるだけマシなんですよ」

父「チッ」

父も母も、未だ「外には体裁を取ろうと」する。

いやいや、わたしに日々分刻みで醜態見せておいて、なぜ介護職の人にとりつくろえると思うんだ。ヘルパー契約してるのわたしだぞ。

 

父は、5分10分の会話であれば、まるで「ちょい面白いじーさん」風味(もちろん介護職の皆さんにはすべてバレてるが)に装うこともある。

 

センパイ「じゃあまた来ますね~!」

父「はい、また」

元気よく帰ったセンパイを母と見送り、リビングに戻ると、父は今取り替えたばかりのオムツを外そうとしてた。

こういうのが、心底ぞっとする!!!

 

「待て。今そのオムツに替えたばかりなの。わざわざ契約して金を払ってプロに来てもらってるわけ。そのプロは今帰ったところ。で?あんたなんでソレ脱ごうとしてんの?」

父「…そうなの?」

「脱ぐなよ?絶対に脱ぐなよ?」

父のベッドにリビングのテーブルを寄せる。

9月以降、父が夜間ベッドから降り徘徊しないように、わたしは必ずベッド柵を塞ぐようにテーブルを寄せる。

足腰に力が戻った最近は、毎朝テーブルを蹴っ飛ばし、玄関の土間に畳んだ車椅子をリビングまで持ち込んでるから無意味かもしれないが、

言葉で説明しても理解できないんだから、形で示し続けてる。

 

母の歯磨きを促し、母のオムツを替えてリビングに戻ると、すでにテーブルを蹴り飛ばし、またオムツを外そうとしてる父。

「だぁら!!!おしっこして気持ち悪いなら脱いでもいいけど、今はオムツ汚れてねぇだろうが。汚れてないオムツを脱ぐな!」

制止して、ベッドにまたテーブルを寄せるわたし。

 

仕事場で来週明けの資料を作っていると、また嫌な音がする。

見に行くと、またテーブルを蹴飛ばした父がオムツを外し、新しいリハパンを履こうとしてた。

 

「脱ぐなって言ってんだろうが。このオムツ汚れてないだろ?キリがないんだよ!」

オムツを手に取って、まったく汚れてない内側を父に突きつける。

リハパンは膝まで上がってる。オムツを手に取り陰部だけ覆う父。

ここでわたしがオムツをつけてあげても、どうせすぐ脱ぐ。それが常同行動!

 

で、今。

リビングがクソ暑い。もちろん父はTシャツ、下半身むき出し。

エアコン設定を見ると、暖房30度!!!!夕方リモコン弄ったのか。

この電気代高騰期、昨日は「冷房」にしてるわ(でも長袖長ズボン着衣してたからマシか)、今は「暖房30度」でTシャツ1枚だわ…

認知症は季節に見合った服装ができない。

まさにソレ。

 

昨年3月、父がリビングで起居するようになってから、夏冬は24時間エアコンがついてる。

夏場は冷房フル稼働でも毎朝全裸で、排泄垂れ流し。

冬は暖房フル稼働でTシャツ&リハパン、垂れ流し。

生きてる意味あります?

 

ベッド脇に立つわたし。わたしを見上げる父。

無言でテーブルをベッド脇に寄せる。

 

この手のシチュエーションで、

「てめぇ、夜はベッドに手足縛るぞ!」

とまで言ってるんだけども…認知症の常同行動でこちらのメンタルが削られるのは、

その常同行動で、介護者が後始末に追われる姿を日々見せ、注意・制止していても、すぐさま介護者本人の目の前で同じ常同行動をやるからじゃなかろうか。

 

子供のいたずらですら、親の眼を盗んでやるよね。

怒られたらほとぼりが冷めるまでは自粛するとかあるよね。

認知症はその理性すらない。

説明したり懇願したりの最中は、理解してる風。でもその直後に同じことやる。

 

まぁ結論としては…

頓服で飲む程度じゃ、リスペリドンの効果はイマイチであった。

もう毎晩飲ませちゃおうかな♪

でもクエチアピンもそうだったように、リスペリドンもすぐに効かなくなるのかな~。

 

後々の面倒(入所後に精神科通院、または入院加療が必要になり支払いがダブルになる)を考えると、特養前に精神科で入院加療出来ればいいんだろうけどなぁ…

 

 

異常行動加速中

先日の妄想以来、極力淡々と切れずに…を心掛けて来た。

が、今日は一段と不穏が強くブチ切れた。

 

「ベッドはトイレじゃねぇって言ってんだろうがぁぁぁぁぁぁ!!!!」

町内中に聴こえたかもしれん。

 

朝。

相変わらずリハパンを脱ぎベッドに排尿してる父。(もう定番)

淡々と使い捨てシーツを捨て、張り替え汚物を掃除。

 

昼。

仕事の休憩中に父母の昼食・夕食のカレーを作りベッドを見ると、またベッドに排尿してる。

(ぶちっ)

しかし無言で使い捨てシーツを…以下同文。

もちろん朝も昼も、母のリハパンも交換してるわたし。ちなみに昼にリハパン替えるというわたしに、

母「ええ?汚れてるかなぁ?」

手を突っ込んで股間を触る母。ここで1度プチ切れ。

なぜ認知症者は不潔行為しかしないのか。わたしが見てれば手洗いを促すが、母の手には常に汚物がついてるレベル。

 

今日は16時半に訪問看護

看護師さんが来て、浣腸してくれる。

その後、下半身を綺麗にしオムツも付け替える。

だから油断してたわたし。17時半過ぎに仕事を終えリビングに戻り、父を見ると、

替えたばかりのオムツ(汚れてない)が脱ぎ捨てられ、またベッドが尿まみれ。

エンドレス!

 

「さっき看護師さん来てくれたでしょうに。なんで汚れてないオムツ脱いだ。オムツ脱いでベッドにおしっこしたんだよ。あ?おまえ今日だけで3回目だよ」

父「わかってる!」

「わかってねぇから言ってんだろうが!ベッドはトイレじゃないなんて、親に言いたかないわ!!!」

仕事の合間に飯を作り両親のオムツを替え、加えて朝昼晩ベッドにまき散らされた排泄物の掃除を半年。普通の神経じゃやってられん。

 

尿で濡れたスウェットを再び履こうとする父。

「やめろ!被害が広がるだろうが!」と止めたら、父が切れてわたしの手を振り払う。

前頭側頭型認知症の常同行動を止めるとキレる。

で暴言・暴力になる。

が、わたしは更に数倍の勢いでキレる。

この過程で「マジ殺そう」と思う。

「このスウェット、てめぇの尿まみれなんだよ!!!!見て分かんねぇのかこのキチガイが!!!」(クソでか声)

父からスウェットを奪い取り、父に突き付ける。

「洗ったばかりの毛布も全部尿まみれだよ!てめぇの不始末の処理を誰がやってると思うんだ。全部わたしだよ!!いい加減にしろ!」(クソでか声)

ヨタヨタと使い捨てシーツを剥がそうとする父、

 

シーツが汚れてる=わたしが怒るとインプットされたらしく、

最近の父は汚した使い捨てシーツを自分で剥がし、捨てることを覚えた。

結果、そこへさらに排尿するから、防水シーツの上に尿溜まりを作ったりする。

素手で尿を触りまくり、その手でベッド・車椅子を触ったり、二次災害が広がってる。

(だから「介護者の為にも、認知症介護では怒るな」ってのは一理ある)

 

「触るな!どけ!」

手袋をはめたわたしが父を避け、シーツを剥がす。

「剥がしたら新しいシーツを張るまでやれや!出来ねぇんだろおまえ!」

追いつめる追いつめる~。

「もう半年以上、てめぇの排泄の始末に追われてんだよボケが!おまえもう施設な。施設行け」

 

 

で、夕食後。

食後も車椅子の上でガチャガチャ蠢いてる父。仕事場でスルーしてたけど、おそらく、

  • 過食状態の父。カレーを食べても食い足りず母に何か食い物を出せと迫る。
    (カレーはまだ鍋に入ってるし、ご飯もあるが、母は遂行障害ゆえ父のニーズには応じられず)
  • タバコを思い出し、母へライターを出せと命じる父。母は…同上。
  • 父の目に留まる位置に「正露丸」がある。多分「口に入れるもの」と認知した父が、母に命じ正露丸を飲む(胃腸に問題はない)。
  • その後、テーブル上にある「口に入れるもの=薬」に目をつける。

 

わたしが発見した時は「抗精神病薬」を手に口をモゴモゴしてた。

「はぁ?飲んだの?ソレ」

父「飲んでない」

うーむ?

メリマーやドネペジルは日付で分包してる。

父が持ってたのは頓服使用のクエチアピンとリスペドリン。

リスペドリンは1シート中1つだけ飲ませてた。異常なし。

クエチアピンは最近、朝昼晩飲ませてるから残数把握してなかった。1錠くらい飲んだかもね?

 

まぁ自分で飲んだ結果、一層頭おかしくなるならそれはソレ。

言動が昨年の8月に似てるんだよねぇ…。多動で転倒するし、裸になるし。

 

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もう2度と昨年の夏は繰り返さないし、思い出すだけでも嘔吐してしまうほどストレス。

だからこそ薬を盛ってたけれども、今の父は昨年夏と大差ない状態なんだよね。

いや、ドネペジルのおかげで幻視は消えたけど。

 

物理的(肉体的)に痛みがあればマシだけど、それがない父は投薬で改善できる状態じゃない。

そこを再確認するほどに、気持ち悪くてぞっとする。

 

最近、50代…それも娘が高齢親を殺す事件が増えた。

全てが介護殺人ではないだろうけど、殺さないと異常行動は止まらないのはよく分かるので、めちゃくちゃ同情してしまう。

 

「無職」報道が多いけど、わたしも自営だから介護しつつ細々は出来るけど、外に仕事に行ける状態じゃないもんね。

介護離職した結果の「無職」だったら本当に気の毒。

 

 

妄想と過食

今朝の父。

ベッドで排尿は当然してたが、普段と違うことが。

呂律が廻らない口(リスパダールの影響かな)で母へ長々語ってた。内容は

「我々を捕まえに来る奴らがいる」「捕まえて拘束する気だ」

母「ええ~なんでぇ~誰が~」

父「…中東」

どんな妄想だよ。

 

だがしかし、思い当たることはある。

昨日の全裸にブチ切れたわたしは、父に、

「おまえ、お母さんが認知症になった時に本や資料渡しても何も読もうとしなかったよな!」

母「そうそう、しなかった!」(母はわたしに調子合せてるだけ)

「おまえの認知症は、外で裸になって公然わいせつ罪で捕まるようなタイプなんだよ!!」

言い切った。アレが妄想を生んでるかもしれない。

 

昨年の奇行ブレイク時、わたしが1番恐怖したのは、

「オムツ1枚の父が玄関の外に出て、わたしのお客さん(主に女性)と鉢合わせしたらどうしてくれよう」

だった。

実際、早朝オムツで玄関に転がってたり、夕方オムツで新聞受けに行ったり…わたしの怒号を浴びても、まったく改善しなかった父。

幸い寝たきりになり、それはそれで大変だけど、少なくとも最悪の事態を回避した!と安心してたのに…昨日全裸で立ち上がろうとした父に、

また全裸で歩き回るのか!!おまえどんだけだよ!!!

わたしが絶望しても仕方なし。

 

遠路はるばるわたしのところに来てくれるお客さんと、汚ねぇ全裸のじいさんが門で鉢合わせなんてトラウマモノだよ。

想像しただけで父を撲殺しそう。

 

しかし、今朝の父の妄想はショートや入所の難関になる可能性もある。(昨日の母の「家を乗っ取る」ネタも同じく)

なので極力見て見ぬふり、聴こえないふりでキレないことにした。別名、介護放棄。

 

 

今日わたしは14時まで仕事。

朝から父母の昼飯用に肉まん・あんまん計4つを蒸す。

 

過食、異食、食い尽くしも認知症の症状。秋から年末まで少食だった父は、今は過食マックス。

わたしがキッチンに立つと、自分で車椅子ついて餌待ち姿勢を取る。

仕事の合間、終業後にキッチンに行った瞬間餌待ちされるとウンザリする。

が。

一時はテーブルに準備しても、父母だけでは手付かずだった食事を食べられるようになった。(この波もいつどうなるかは不明だが。

 

今日、仕事の合間に戻ったら母は2階で寝てる。父は…ベッドと車椅子の間、床に座ってた。

よみがえる昨夏!悪夢再来!だが、見て見ぬふり。

「昼食べたんだよね?」

父「いや、食べてない」

「蒸しておいた肉まん餡まんがなくなってる。食べたんじゃない?」

父「うん、食べた」

もそもそ這い上がり、自分で車椅子に乗ろうとする父。ついつい介助してしまった弱いわたし。

 

洗い物をしてゴミを見る。

ん?

朝のトーストに塗ったら好きそうだな、と昨日買ったカスタード(ジャムみたいにパンに塗る用)の入れ物が捨てられてる。

「まさかコレ食べたの?これ…パンに塗るものだよ?」

父「ああ、なんか量が多いと思った」

‥ジャムひと瓶喰いますか?異様。この時も異様だった。

 

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夕方も、わたしがキッチンに行く前に車椅子でテーブルに着く父。

昼間、少なくとも肉まん、餡まん、ジャムひと瓶食ってるのに‥?

オムツ外しの常同が終わり、今日は「食」の常同か?

母に命じ、カップボードの引き出しを抜かせる父。

父「捨てろ!」

母「もったいない」

父「やめろ!」

見に行くと、引き出し内に溢れてたゴマシオ(本体は、2年前に賞味期限切れてたから年末にわたしが捨てた)を指で取り、舐め続ける母。

父の手元には、引き出しから出したらしい割り箸と、栗の殻割り(もちろん栗はない)。  

 

見てはいかん。怒鳴ってはいかん。

しかしつくづくゾッとするのは、排泄の異常行動と食への異常行動だな…。

人間なんて、脳機能が低下すれば動物以下。それを日々自分の両親で再確認する。

 

昨日から準備してたおでんを煮る。がしかし。

昨日買って冷蔵庫に入れてた「ちくわぶ」がない!食いやがったな!

 

認知症ふたりゆえ、わたし不在時にどっちが・何をしでかしたのかがわからない。

ジャムは父。ちくわぶは?父か?母か?

ジャムにせよ、ちくわぶにせよ、

母が冷蔵庫から出したから食ったのか?

まさかと思うが、父が冷蔵庫まで歩いて開けたのか?

父が寝たきりだった時期は推測(そしてガード)出来たことが、今は五里霧中。

 

この認知症の波って、なんなんだろうな‥。

 

ちくわぶ探しに手間取り、おでんを煮てる間に白菜の漬物をテーブルに置く。すぐさま貪る父。

ご飯が炊けた。認知症ダブルで「マテ」が効かない両親に、ご飯をよそって置く。

すぐさま手に取る父と母。

 

朝から寝るか・TV見るかしかしてないんだぜ??

朝食、肉まん・あんまん、ジャムひと瓶、ちくわぶ

これを父が食ったとしても、18時前にそんなに腹減るか??いや、減るんだよね認知症は。知ってた。

母で知ってた。食い尽くして便をまき散らすんだよね!

 

 

認知症の過食を調べると、こんな記事が出てきた。

 

www.kaigonohonne.com

 

ほぉ。

過食時期は「動き回る」のか。そして「大量な大便」…!!

まさに年末からの父。そして過食は進んでる。

 

これはいつまで続くんですか??????

 

大便まきちらしがなければ、無限に食わせてもいいんだけども、

食えば食うだけ撒き散らすんだよ(怒)!

 

キレたくない。ショートばんばん入れてなんとか特養に突っ込みたい。

だからキレたくないが、嫌な予感しかしない。

 

 

大寒波に全裸とか

ショートステイの件、ケアマネさんに電話で確認した。

「ショート宿泊中からわたしも何度か連絡してるんですが、忙しいみたいで捕まらなくて…。でも、受け入れられないくらい大変なら、滞在中にわたしに連絡来てるので大丈夫ですよ」

と言ってもらったのが昼間。

 

15時過ぎ、ディサービス帰りの父母を迎え入れ、入浴グッズを回収し洗濯機に入れリビングに戻ったら、父がおもむろに長袖を脱ぎだした。

更にTシャツ…も脱ぎだす父。上半身裸体。不穏スイッチだ。

「この寒いのに?服を着なよ」

しばし上半身裸体のまま動かない父。

 

夏も毎朝、全裸で廊下に転がってた。がしかし。

当時はまだ認知症投薬開始前。もちろ抗精神病薬も飲ませてなかったし、暑かった。

今はドネペジル、メマリー、クエチアピンまで処方してる。しかも大寒波真っ最中!

 

chika05.hatenablog.com

 

わたしの中に途方もない疲労感・徒労感が湧き、

生理的嫌悪感になった。気持ち悪い。

 

当たり前のようにズボンに手をかけ脱ぎ始める父。

 

「マジで!気持ち悪ぃな!やめろよバカ!!!!動画撮るぞ!どんだけイカレタことしてっか自分で見ろ!!」

久々に動画撮影開始。しかし不穏スイッチが入ったら認知症は止まらない。

「ぎゃあああああ、ホント無理。マジ無理。このじーさん気色悪い!!」

わたしの悪い癖も全開。

てか、今日は本当にガックリ来てる。前頭側頭葉認知症、化け物か。

 

ベッドや床に全裸で寝てるのも気色悪いけど、座位や立位で全裸なのは変質者的な気色悪さが増幅する。

8月、全裸で1階を徘徊してた時を思い出し、心底うんざり。

繰り返すが、あんなことを繰り返さないためにこの半年、どれだけ苦労して投薬調整してきたか。

でも、同じなんだ。変わらないんだ。絶望しかないよ。

 

「パンツ脱ぐなよ!女2人の前でてめぇなにしようとしてんだよ!!」

そう、母もその場にいた。

母はもう、目の前の状況を理解・処理することも出来ない。とりあえず「自分に有利な状態だけを判断」する。

母「やだぁ~これじゃあもう、離婚するわ」

は?

驚いたのは、全裸になろうとしてる父を「旦那」と認知してたこと。珍しい。ま、瞬時に別人になるんだけども。

母「だってこんなのおかしいわ。離婚するしかない」

父「…」

「離婚はさておき、おまえパンツ脱ぐなよ!!汚ねぇじじいの裸なんさ真冬に見たくねぇんだよ!!!」

「昨日も聴いたけど!パンツやズボンのゴムが不快だとか、お腹が気持ち悪いとか、理由があって脱ぐの?」

父「理由はない!!!」

死ね!!!

 

一時は「便秘がひどくなると、リハパンの着脱を常同してた」。

今は訪問看護で浣腸してるけど、浣腸直後もリハパン着脱し続ける。

なので「もしや前立腺がんで、排尿困難がある?」とも考えてる。

がしかし、血尿はないし、本人が全く自認出来てないから、全然わからん。

 

全裸、座位で排尿されると大惨事なので、ドン引きしつつ見てると、脱いだズボンを再び履きだす父。

そしてまた脱ぐ。また履く。

上半身はずっと裸。常同行動、怖すぎ…。

 

不穏が去ったあたりで、

上着来て。このクソ寒いのに、頭イカレてんのか」

上着を投げると大人しく着た。が、またズボンを脱ぎ始める。

「脱ぐな!」父「脱いでない!」「てめ、パンツ半分以上出してズボンずり下げてんだよ!てめぇで見てみろ!」父「…」

 

「理性」で行動してないから本人もわかんないんだろうけどな。

この異常行動、父本人も母も秒で忘れ、わたしだけが記憶に刻んでるなんて気ぃ狂う。

 

 

母「ねぇ。誰かが洗濯機使ってて、おかしいの」

「え、さっきわたしがあなた方の洗濯物を引き取って、あなたの前で洗濯しはじめたでしょ」

母も不穏開始。あと一息で終わるはずの洗濯機を止めてやがる。明日は雨なのに!

洗濯セットし直し、リビングに戻るとまた父が下半身むき出し。

「てめ、チンコ出すなって言ってんだろうが!!!!」

父「今、途中なんだ!」

帰宅後、わたしが替えて汚れてないリハパンの片側が破かれ、脱ぎ捨てられてる。父はベッドに積んだ新しいリハパンを手に取ってる。

 

「おまえ、年末からずっと"汚れてないリハパンを脱ぐな!捨てるな!"って言ってるよな?あ?おまえの奇行でリハパン代がクッソかかってんだよ!しかもゴミの量が尋常じゃねーんだよ!いいか?汚れたリハパンを脱いで替えるのはOK!でも汚れてないリハパンを履き替えるな!」

 

父がひたすらリハパンを取り替える&ベッドに日に数回排尿するので「リハビリパンツ」「使い捨てシート」代だけで、1か月2~3万かかる。

 

金は父の預金から回収するけど、重い排泄ゴミ、オムツ類が入ってるデカい段ボールのゴミが増える一途。

更に尋常じゃないハイ・ペースの消費に、ネット購入が間に合わない。

この常同行動が加速したら、1日10枚レベルで捨て使かねないから、一時は父が捨てたリハビリパンツを漁り、汚れてない物を拾ってた。

が、それはわたしの精神が持たない。

ゴミ回収がなかった年末は何度も父に説明していた。

 

しかし今日、ぽかんとする父。

「‥てめぇ、理解出来てねぇな?」

父「わからない」

 

そもそもリハビリパンツ(5回分の尿吸収)を理解してないんだよな。リハビリパンツ脱いでベッドに排尿する認知レベルだもんな。

母はわたしが強制的にリハビリパンツに替えたが、父は前立腺ガン前に自分でリハビリパンツに切り替えてたから、自分が選んで過去使えてたパンツなんだけどね。

 

 

そんな折、ショートの担当さんから電話。

担当さん「2月の2泊3日と、3月の1週間取れましたよ」

ありがとう!ホントは父母がショートでどういう状態だったか訊きたい。めちゃ訊きたい。

しかし、今は場が悪いので涙を呑んでお礼を言い、電話を切る。

とりあえず、施設利用の道は確保できた。

 

その後、不穏が落ち着いた父は母へ偉そうにアレコレ指示を出しはじめる。

不穏の全裸状態と、不穏じゃない時に(母よりは)意思疎通が出来てる時のギャップが、本当に本当に本当に心底気持ち悪い。

 

なので夕食後、リスパダールを飲ませた。

ショートスティですら飲ませず対応してくれた抗精神病薬

現在の父の投薬、

ドネペジル3m、メマリー10m、クエチアピン朝昼晩2,5m

それでも鎮静できず、挙句に真冬に全裸になりリスパダール

普通の人が飲んだら3日寝込む投薬だな。はぁ。

 

 

母は母で、不穏を収めるために一緒に買い物に行く途中。

「ああもう無理。生理的に無理。生理的に無理ってことはマジでもう無理だな」

ブツブツわたしが文句を言っていた。

母「ええ~でもあの人、○○(母の生まれた他県)の家に帰るでしょ」

「何言ってるの。アレはあなたの旦那。わたしのお父さん。わたしたちは家族」

母「あら、アレ家族なのぉ?」

さっき離婚て言ってましたよね?とは突っ込まない。どうせ忘れてるから。

「あの裸のじーさんとあなたは、もう60年結婚してる夫婦」

母「60年?それはないな!わたし今、よんじゅう…よんじゅういくつだもの!」

わたしより年下かい。

 

帰宅したら父は服を着たままだった。不穏は終わったのか。

母と洗濯ものを干し、階下で夕食を作る。

母「ねぇ、2階にいたわたしの友達は?」

「2階で洗濯物を干してたのはわ、た、し。今、1階でご飯作ってるのも同じわ、た、し。あなたの娘」

母の設定が40代だと、50代のわたしが「自分の娘」とは認められないのでよくこういう会話になる。

 

しかし今日のその後は違った。

母「ねぇ、さっきここでご飯作ってたわたしの友達知らない?」

「それ、わたし」

母「違うの。なんていうか我が物顔でそこを占領して、ご飯作ってたの。ウチを乗っ取るんじゃないかしら」

「うん、それわたしね。あなたの娘。つか、我が物顔で晩御飯作ってくれる友達いるなら連れて来て!作ってもらうから!」

母「あら、そんな人いないかしら」

 

なるほど。今度は「乗っ取り妄想」かよ。認知症あるあるだけど!

 

わたしが父にキレ、今日は母にも「生理的に無理」と言い。

母は頭のどこかで「父=自分の旦那」とは理解してる。でも、わたしに投げられても父の面倒は見れないことも理解してる。頭のどこかで。

ゆえに「キレた人=自分の友達」作話が加速する。

かもしれないし。

 

母は「旅行」と思ってるショートスティ。

でも、母なりに「老人介護施設」と理解して、わたしが介護スタイルを替えようとしてるのを察知してる=「自分たちは追い出される」と考えてるのかもな。

 

わたしの算段では、とにかく父を特養にぶち込んでから母のことは考えたい。

母の方が動ける分、施設の選択肢も増える。

父を入所させないと探す余力もないし、金銭的にも全くイメージがつかめない。

施設のイメージが出来ないから、母は在宅介護の前提。

独り介護でも、父より母の方が物理的(体格含め)に介護出来るし、わたしも「気ままな独り暮らし」を目指してるわけではない。寂しいしね~。

 

しかし、ただでさえ「大家族」を妄想し、「お父さん。お母さん」「母の弟、妹(最初からいないけど!)」「息子、娘2人(わたし1人しかいないけど!)」を探し続けてる母。

父母わたしの3人家族ですら足りないらしいのに、父が入所したあとにどんな不穏が出るか、在宅で介護できる状態なのか見当がつかない。

だから未定。母のことは未定。

 

母の性格上、

「お父さんは施設。でもお母さんとはずっと一緒にこの家で暮らすよ」

と繰り返し伝えれば、乗っ取り妄想はなくなるだろう。乗っ取り妄想があるとショートスティに支障が出るから、ないに越したことはない。

 

でも、わたしは嘘をつくのが苦手なんだよな~。